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広告クリエイティブの作り方|成果が出る7ステップとAIで量産・検証する方法

Yuta Watanabe(Founder)読了 約10分
広告クリエイティブの4つの種類と、訴求整理から検証までの作り方を表した図解
目次

広告クリエイティブを作っても、当たるかどうかは出してみるまで分からない。だから何本も試したいのに、制作が追いつかない。広告運用の担当者が最初にぶつかる壁です。

この記事では、成果が出る広告クリエイティブの作り方を7つの手順に分け、それぞれをAIでどう速く進められるかを添えました。後半では、AIで「量産→検証」を回し続ける方法、外注・内製・AIの使い分け、AIで作るときの注意点もまとめています。

成果が出るクリエイティブと、出ないクリエイティブの違い

成果が出るクリエイティブには、共通する条件が3つあります。

  • 誰に・何を約束するかがはっきりしている:見た人が「自分のことだ」と分かり、得られるものが一目で伝わる。
  • 最初の一瞬で伝わる:画像なら一目、動画なら最初の数秒で、見る理由が分かる。SNSのフィードでは、ここで止まってもらえなければ中身は見られません。
  • 次の行動が分かる:クリックした先で何が得られるのかが想像できる。

逆に、きれいでも成果が出ないクリエイティブは、たいてい「誰に向けたものか」がぼやけています。作り方の手順は、この3つを外さないための順番です。

広告クリエイティブの作り方7ステップとAIの活用法

広告クリエイティブの作り方7ステップ。左から、目的と指標→ターゲットの悩み→訴求軸を複数出す→形式と配信先→コピーと構成→制作→配信して検証。最後の学びを最初の手順に戻して回し、どの手順もAIで速くできる
広告クリエイティブの作り方7ステップ。左から、目的と指標→ターゲットの悩み→訴求軸を複数出す→形式と配信先→コピーと構成→制作→配信して検証。最後の学びを最初の手順に戻して回し、どの手順もAIで速くできる

1. 目的と指標を決める

認知を広げたいのか、申込や購入を増やしたいのかで、作るべきクリエイティブは変わります。獲得が目的なら、見るべき指標はクリック率だけでなく、CVR(成果に至った割合)やCPA(1件あたりの獲得費用)です。

AIでどう速くするか:過去の配信結果をAIに渡し、「目的に対してどの指標を主に見るべきか、今の数字のどこが弱いか」を整理させると、目標の置き方が早く決まります。

2. ターゲットと悩みを言葉にする

「30代女性」のような属性だけでなく、どんな場面で、何に困っているのかまで書き出します。悩みが具体的なほど、刺さる言葉が見つかります。

AIでどう速くするか:LP、商品資料、レビューや問い合わせの内容をAIに読ませ、「この商品を買う人は、どんな場面で、何に困っているか」を挙げさせます。人の思い込みでは出てこない悩みが見つかることがあります。

3. 訴求軸を複数出す

訴求軸とは、「誰の、どんな悩みに、何を約束するか」の切り口です。同じ商品でも、価格で訴えるか、時間の短縮で訴えるか、安心感で訴えるかで、反応する人が変わります。1つに決め打ちせず、複数の軸を用意して比べるのが基本です。

AIでどう速くするか:手順2の悩みをもとに、訴求軸の候補をAIに10案以上出させます。人が考えると2〜3案で止まりがちなところを、短時間で広げられるのがAIの強みです。そこから人が、事実で言い切れるもの・自社らしいものを選びます。

4. 形式と配信先を決める

形式向いていること主な配信先
テキスト検索している人の疑問に、すぐ答える検索広告
画像(バナー)一目で商品や価格を伝えるディスプレイ広告、SNS
動画使い方や変化を、ストーリーで伝えるSNS(フィード・リール・ストーリーズ)、動画サイト
カルーセル複数の商品や、手順を順に見せるSNS

サイズや長さの決まりは配信先ごとに違い、更新もされます。作る前に、各媒体の公式の入稿規定を確認してください。

AIでどう速くするか:訴求軸ごとに「どの形式で伝えると強いか」をAIに案出しさせると、形式の偏りを防げます。

5. コピーと構成を作る(動画なら台本・絵コンテ)

訴求軸を、見出し・本文・ボタンの言葉に落とします。動画の場合は、最初の数秒で何を見せるか、どの順番で何を伝えるか、最後に何をしてほしいかを台本と絵コンテにまとめます。

AIでどう速くするか:1つの訴求軸から、コピーの言い回しや、動画の冒頭の見せ方を何パターンもAIに作らせます。人は「事実に合っているか」「ブランドに合っているか」を見て選び、手直しします。

6. 制作する

画像の作成、動画の撮影・編集、テロップや効果音の追加を行い、配信先の仕様に合わせて書き出します。これまでは、ここに一番時間と費用がかかっていました。

AIでどう速くするか:今は画像も動画もAIで作れます。動画なら、台本から映像・ナレーション・編集・演出までをAIで作り、人が直したいところだけ手を入れる、という進め方ができます。1本あたりの手間が下がるので、訴求違いの案を何本も用意できます。

7. 配信して検証し、次の案に活かす

配信したら、訴求軸ごと・形式ごとに数字を比べます。一度に変える要素を1つに絞ると、何が効いたのかが分かります。勝った案だけでなく、負けた案から分かったことも記録します。

AIでどう速くするか:配信結果をAIに渡し、「どの訴求が、どの指標で強かったか、次に試すべき案は何か」をまとめさせます。学びが担当者の頭の中だけに残らず、次の制作に引き継げます。

形式別のポイント:テキスト・画像・動画

  • テキスト:検索された言葉を見出しに入れ、その答えをすぐに書きます。具体的な数字や条件を入れると、読む理由になります(事実で言える範囲で)。
  • 画像:伝えることを1つに絞り、文字は少なく大きくします。小さな画面でも読めるかを、スマートフォンで確かめます。
  • 動画:最初の数秒に、いちばん伝えたいこと(悩み・結果・驚き)を置きます。音を出さずに見る人も多いので、テロップで内容が分かるようにします。

AI・AIエージェントで「量産→検証」を回し続ける

広告クリエイティブで成果を分けるのは、1本の完成度より、検証できた本数と回数です。どの訴求が当たるかは、事前には分からないからです。AIは、この「量産→検証」の手間を下げるために使います。

段階人が手作業でやるとAIを使うと
訴求を考える担当者の経験に頼り、案が少ない資料や顧客の声から、候補を多く出せる
作る1本に数日かかり、本数を増やせない訴求違いの案を短時間で何本も作れる
比べる少ない本数でしか比べられない比べる本数を増やせる
学ぶ結果が担当者の頭の中に残るだけ結果をまとめ、次の案に引き継げる

AIエージェント(目的を伝えると、複数の作業を自分で順番に進めるAI)を使うと、訴求の洗い出しから制作、結果の振り返りまでを一続きで進められます。人は「どの訴求で勝負するか」「配信してよい表現か」を判断する役に集中できます。

外注・内製・AIの使い分け

外注・内製・AIを使った内製の使い分け。左の外注は丁寧な1本、中央の内製は数本、右のAIを使った内製は多くの本数を作れる
外注・内製・AIを使った内製の使い分け。左の外注は丁寧な1本、中央の内製は数本、右のAIを使った内製は多くの本数を作れる
方法向いていること気をつけること
外注(制作会社・デザイナー)ブランドの世界観を作り込む、撮影が必要な表現1本ごとに費用と日数がかかり、本数を増やしにくい
内製(社内で手作り)商品をよく知る人が、細かく直したいとき担当者の手が空かないと進まない
AIを使った内製訴求違いの案をたくさん作って検証したいとき事実確認と最終判断は人が行う必要がある

すべてをAIに置き換える必要はありません。ブランドの核になる表現は外注や人の手で作り、検証用の本数はAIで増やす、という組み合わせが現実的です。

AIで広告クリエイティブを作るときの注意点

  • 事実を確かめる:AIは、もっともらしい数字や実績を作り出すことがあります。価格・効果・実績などは、必ず元の資料で確かめます。
  • 表現のルールを守る:効果を言い切る表現や根拠のない「No.1」などは、景品表示法や媒体の審査に触れるおそれがあります。商材によっては薬機法などの確認も必要です。迷ったら法務や専門家に相談します。
  • 権利と媒体のルールを確かめる:AIで作った画像・動画・音声の利用条件と、配信先の媒体のルールを確認します。
  • 判断は人が持つ:AIの案は「候補」です。どれを採用するかは、商品と顧客を知っている人が決めます。

動画広告のクリエイティブをAIで作る:Zidea(当社サービス)

動画は、伝わる力が大きい一方で、制作の手間が最も大きい形式です。当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行うサービスです。

AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出などは細かく編集できます。URLから自動で作って終わりではなく、表現を細かく作り込めるのが特徴です。訴求違いの動画広告をまとめて作り、配信・分析・改善まで同じ流れで回せます。

当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、1本の制作コストが20,000円から2,000円以下になり、検証できる本数は1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

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まとめ:作り始める前のチェックリスト

  • 目的(認知か獲得か)と、見る指標を決めたか
  • ターゲットの悩みを、場面まで具体的に書き出したか
  • 訴求軸を1つに決め打ちせず、複数用意したか
  • 形式と配信先を決め、公式の入稿規定を確認したか
  • 最初の一瞬(画像なら一目、動画なら最初の数秒)で伝わるか
  • AIで案の数を増やし、検証できる本数を増やせているか
  • AIの案は、人が事実と表現を確かめてから使っているか

当たるクリエイティブは、作る前には分かりません。まずは訴求違いの案を複数作って、比べるところから始めてみてください。

次の広告を、今日つくる。

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