UGC広告が効くと聞いて試したいけれど、毎回クリエイターを探して依頼するのは手間も費用もかかる。かといってAIで「投稿風」の動画を作ってよいのかも気になる。UGC広告に取り組む担当者が、よく抱える悩みです。
この記事では、UGC広告の作り方を手順に分けて解説し、成果が出やすいUGC広告の型、AIでUGC風の動画を作って検証を回す方法、そして必ず守るべき表示のルールまでをまとめました。
UGC広告とは:3つの作り方の違い
UGC(User Generated Content)は、企業ではなく一般のユーザーが作った投稿や口コミのことです。UGC広告は、こうしたユーザー目線の表現を広告に使う手法で、実務では大きく3つの作り方があります。

| 作り方 | 中身 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ユーザーの投稿を使う | 実際の購入者の投稿やレビューを、許可を得て広告にする | 投稿者の許諾と、広告であることの表示 |
| クリエイターに作ってもらう | 依頼したクリエイターが、使用感を投稿風に撮影する | 広告であることの表示、体験の事実 |
| 自社で「UGC風」に作る | 自社が、投稿風の見た目で広告を作る(AIを使う場合も含む) | 実在の利用者の声のように見せない |
どの作り方でも、見る人にとっては「広告」です。この前提を外さないことが、UGC広告を続けるうえで最も大切です。
UGC広告が成果につながりやすい理由
- 広告らしさが薄く、見てもらいやすい:SNSのフィードに自然に並ぶため、作り込まれた広告より最後まで見てもらいやすくなります。
- 使っている場面が伝わる:商品の機能説明より、「どんな人が、どんな場面で、どう使っているか」が伝わります。
- 自分ごとになりやすい:話し手が見る人に近いほど、「自分にも当てはまる」と感じてもらいやすくなります。
ただし、どの型が当たるかは商材と見る人によって大きく変わります。だからこそ、複数の型を作って比べることが前提になります。
成果が出やすいUGC広告の型5つ
| 型 | 中身 | 向いている商材 |
|---|---|---|
| 悩み→解決 | 「〇〇で困っていた」から始め、商品で解決した流れを見せる | 悩みがはっきりした商材(美容、健康、学習、業務ツールなど) |
| 使ってみた(レビュー) | 届いた・使った感想を、正直な言葉で話す | 使用感が伝わりにくい商材 |
| 比べてみた | 使う前と後、他の方法との違いを見せる | 違いを目で見せられる商材 |
| 1日の流れ・使う場面 | 生活や仕事の中で、どの場面で使うかを見せる | 習慣になる商材、サブスク |
| よくある疑問に答える | 「実際どうなの?」という疑問に、話し手が答える | 迷いやすい・比べられやすい商材 |
比べる表現や効果の表現は、事実で言える範囲にとどめます。使用前後の比較は、条件をそろえないと誤解を招くため特に注意が必要です。
UGC広告の作り方6ステップとAIの活用法
1. 誰の、どんな悩みを扱うかを決める
UGC広告の話し手は、見る人の分身です。まず、誰に見てほしいのか、その人がどんな場面で何に困っているのかを決めます。
AIでどう速くするか:レビュー、問い合わせ、LPをAIに読ませて、購入者が実際に口にしている悩みと言葉を抜き出させます。広告の言葉より、お客様の言葉の方がUGCらしくなります。
2. 型を選ぶ
上の5つの型から、商材に合いそうなものを複数選びます。1つに決め打ちせず、2〜3型を比べるのがおすすめです。
AIでどう速くするか:「この商材なら、どの型でどんな切り口が考えられるか」をAIに案出しさせると、型ごとの具体案がすぐに並びます。
3. 台本を書く
UGC風の台本は、話し言葉で短く書きます。最初の数秒で悩みや驚きを見せ、途中で使っている場面、最後に何をしてほしいか(詳しく見る、試す)を入れます。
AIでどう速くするか:選んだ型と悩みから、台本をAIに何パターンも書かせます。言い回しの違う案を並べ、人が「自然か」「言い過ぎていないか」を見て選びます。
4. 撮る・作る
実際の購入者やクリエイターに撮ってもらうか、自社で作ります。スマートフォンで撮ったような自然さ、テロップ、話し手の表情が大切です。
AIでどう速くするか:AIで、台本からナレーションや映像、テロップ、編集までを作り、検証用の本数を増やせます。ただし、AIで作った人物や体験談は、実在の利用者の声のように見せてはいけません(次の章)。
5. 広告であることを表示して配信する
UGC広告は、どの作り方でも広告です。冒頭など見落とされにくい位置に、「広告」「PR」などと分かるように示します。配信先の媒体のルールも確認します。
6. 型ごとに比べて、次の案に活かす
型ごと・話し手ごと・冒頭の見せ方ごとに数字を比べます。一度に変える要素は1つに絞ります。
AIでどう速くするか:配信結果をAIに渡して、どの型・どの冒頭が強かったかをまとめさせ、次に試す台本の案まで作らせます。
必ず守るべき表示のルール(ステマ規制)
2023年10月1日から、景品表示法で、広告であるのに、一般の消費者が広告だと分からない表示(いわゆるステルスマーケティング)が規制されています。規制の対象になるのは、広告を出す事業者です。依頼を受けたインフルエンサーなどの第三者ではありません(出典:消費者庁「ステルスマーケティングに関する規制」)。
UGC広告で特に注意したい点は次のとおりです。
- 広告であることを明確に示す:冒頭など見落とされにくい位置に「広告」「PR」などを入れます。
- AIで作った人物や体験談を、実在の利用者の声のように見せない:UGC風の表現をAIで作る場合は、架空の人物の体験を本当の口コミのように見せないことが大切です。
- 体験談の扱いに注意する:体験談だけを強調すると、効果を実際より良く見せる表示と判断されるおそれがあります。打ち消しの注意書きも、読まれる大きさ・位置に置きます。
- 実在の投稿を使うときは許可を取る:投稿者の許諾と、使う範囲(期間・媒体)を記録しておきます。
個別の表現が問題ないか迷うときは、法務や専門家に確認してください。
AIで「UGC風動画を量産→検証」を回す
UGC広告は、型・話し手・冒頭の数秒の違いで反応が大きく変わります。成果を分けるのは、1本の出来より比べられた本数です。

| 段階 | クリエイター依頼だけだと | AIを組み合わせると |
|---|---|---|
| 台本 | 依頼のたびにすり合わせが必要 | 型ごとの台本案をすぐに複数作れる |
| 制作 | 1本ごとに依頼・撮影・納品を待つ | 検証用の本数を短時間で用意できる |
| 比較 | 本数が少なく、型の差が分かりにくい | 型・冒頭を変えた案を並べて比べられる |
| 改善 | 次の依頼まで学びが止まる | 結果をまとめ、次の台本にすぐ反映できる |
実際の購入者やクリエイターの投稿は、信頼感という点で代えがききません。おすすめは、型や冒頭の当たりをAIで素早く見つけ、当たった型をクリエイターや実在の投稿で作り込む、という組み合わせです。
UGC風の動画広告をAIで作る:Zidea(当社サービス)
当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行うサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出などは細かく編集できます。型や冒頭を変えた動画広告をまとめて作り、配信・分析・改善まで同じ流れで回せます。
当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。
AIで作った動画も、広告であることの表示と、前の章のルールに沿った確認は欠かせません。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録で4,400円分のクレジットがもらえ、カード登録は不要です。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:UGC広告を始める前のチェックリスト
- 誰の、どんな悩みを扱うかを、お客様の言葉で書き出したか
- 型を1つに決め打ちせず、2〜3型を比べる準備をしたか
- 台本は話し言葉で、最初の数秒に悩みや驚きを置いたか
- 「広告」「PR」などの表示を、見落とされにくい位置に入れたか
- AIで作った人物や体験談を、実在の口コミのように見せていないか
- 実在の投稿を使う場合、許諾と使う範囲を記録したか
- 型ごとに数字を比べ、次の台本に活かしているか



