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CVR改善はAIで速く回す:施策10選とAI・AIエージェントの活用法

Yuta Watanabe(Founder)読了 約13分
広告とLPの訴求のつながりから申込フォームまでを見直し、CVR改善の原因を探す様子を表した図解
目次

LPを何度直してもCVRが動かない。施策の一覧は読んだけれど、検証を回す手が足りない。CVR改善が止まる理由の多くは、施策を知らないことではなく、「仮説を立てて、作って、試す」回数が足りないことにあります。

この記事では、CVR改善の施策を効きやすい順に10個紹介し、それぞれをAIでどう速く・深く進められるかを添えました。後半では、AIやAIエージェントを使って「仮説→制作→配信→分析→次の仮説」を回し続ける方法と、AIを使うときの注意点もまとめています。

CVR改善の前に:どのCVRを上げるのかを決める

CVR(コンバージョン率)は、訪れた人のうち購入・申込・資料請求などの成果に至った人の割合です。

CVR(%)= コンバージョン数 ÷ 分母(クリック数・セッション数など)× 100

施策に入る前に、分母を決めておきます。広告管理画面のCVR(クリック基準)と、アクセス解析のCVR(セッション基準)は数字が合わないのが普通です。「どのCVRを、いくつからいくつにしたいのか」をチームでそろえないと、施策の良し悪しが判断できません。

まず切り分ける:広告側の問題か、LP側の問題か

CVRの原因の切り分け。左から、広告→クリック→LP→申込完了の流れ。下の区画は左が広告側、右がLP側で、どちらに原因があるかを調べる
CVRの原因の切り分け。左から、広告→クリック→LP→申込完了の流れ。下の区画は左が広告側、右がLP側で、どちらに原因があるかを調べる

CVRが低いと、まずLPのデザインを変えたくなります。しかし原因が広告側にあれば、LPをいくら直しても数字は動きません。次の表で、手を付ける場所を決めます。

見る指標こうなっていたら疑う場所
広告のCTRは高いのに、LPの直帰率も高い期待して来た人が、すぐ帰っている広告とLPの訴求のずれ
CTRが低く、来ている人の属性も想定と違うそもそも狙った人が来ていないターゲティング・広告の訴求
LPはよく読まれているのに、フォームで離脱申し込む直前で止まっているフォーム・CTA・不安の解消
媒体や広告によってCVRの差が大きい流入元によって相性が違う広告ごとのLPの出し分け

数字は、広告単位・流入元単位に分けて見るのがポイントです。全体のCVRだけを見ていると、よい広告と悪い広告が平均されて原因が見えなくなります。

AIでどう速くするか:広告管理画面やアクセス解析から書き出したデータをAIに渡し、「広告ごと・流入元ごとにCVRの差が大きいところと、考えられる原因を挙げて」と頼むと、どこから見るべきかの当たりが短時間で付きます。最終的な判断は人が数字を見て行いますが、見る順番を決める手間が減ります。

CVR改善の施策10選とAIの活用法(効きやすい順)

上から順に、効果が出やすく、手を付けやすいものを並べています。各施策の後半に、AIでの進め方を添えました。

1. 広告で約束したことを、LPの最初の画面で見せる

いちばん見落とされやすく、効果が大きい施策です。広告で「30分で動画広告が作れる」と伝えたのに、LPの最初の画面が会社紹介から始まっていたら、訪れた人は「違うページに来た」と感じて帰ります。広告の見出し・画像・数字と、LPのファーストビューの言葉をそろえます。

AIでどう速くするか:広告の文面とLPの冒頭をAIに並べて渡し、「広告で約束していることがLPの最初の画面で伝わっているか、ずれている点を挙げて」と確認させます。訴求ごとにLP冒頭の案を複数作らせることもできます。

2. 広告の訴求とターゲットを見直す

CVRは「誰を連れてくるか」で大きく変わります。安さで集めた人に高単価の商品を見せても、成果にはつながりにくくなります。成果が出ている顧客の悩みや購入理由に寄せて、広告の訴求を作り直します。

AIでどう速くするか:LP、商品資料、顧客の声やレビューをAIに読ませて、「誰の、どんな悩みに、何を約束できるか」という訴求軸の候補を洗い出させます。人が考えると2〜3案で止まりがちな訴求軸を、短時間で10案以上並べられるのがAIの強みです。

3. ファーストビューで「自分向けだ」と分かるようにする

LPの最初の画面で、誰の・どんな悩みを・どう解決するのかがすぐ伝わるかを確認します。抽象的なキャッチコピーより、具体的な対象者と結果を書く方が伝わります。

AIでどう速くするか:キャッチコピーの案を、対象者別・訴求別に量産させます。そのうえで人が、事実に合っているか、自社らしいかを選びます。

4. 申込の不安を先に消す(料金・期間・解約・実績)

申し込む直前で止まる人の多くは、「いくらかかるのか」「いつでもやめられるのか」「本当に効果があるのか」が分からずに迷っています。料金の目安、無料で試せる範囲、解約の条件、利用者の声などを、CTAの近くに置きます。

AIでどう速くするか:問い合わせ履歴やレビュー、よくある質問をAIに要約させ、申込前に出やすい不安を洗い出します。それに答えるQ&Aの下書きもAIに作らせ、人が事実を確かめて仕上げます。

5. CTAを1つに絞り、何度も置く

ボタンの種類が多いと、人は迷って何も押しません。メインの行動を1つに決め、文言を「無料で試す」「資料をもらう」など行動がはっきり分かる言葉にして、ページの途中と最後にも置きます。

AIでどう速くするか:CTAの文言案をAIに複数作らせ、A/Bテストの候補にします。

6. フォームの項目を減らす(EFO)

入力項目は、成果に本当に必要なものだけに絞ります。あとで聞ける情報は、申込のあとに聞きます。必須項目の明示、入力エラーのその場での表示、住所の自動入力なども離脱を減らします。

AIでどう速くするか:今のフォームの項目をAIに渡し、「申込時に本当に必要な項目と、後で聞ける項目」に分けさせると、削る候補がすぐに出ます。

7. ページの表示速度を上げる

広告から来た人は、表示が遅いとすぐに戻ります。重い画像の圧縮、不要なスクリプトの削除から始めます。速度はGoogleのPageSpeed Insightsで無料で測れます。

AIでどう速くするか:PageSpeed Insightsの診断結果をAIに渡し、直す順番と具体的な作業を整理させると、開発担当への依頼が早くなります。

8. 動画で伝える

文章と画像だけでは伝わりにくい商品は、短い動画で使い方や結果を見せると理解が速くなります。LPに埋め込むだけでなく、広告そのものを動画にして、LPに来る前に期待をそろえておくのも効果的です。

AIでどう速くするか:これまで動画は、撮影や編集の手間が大きく、何本も試すのは難しい施策でした。今はAIで台本・映像・ナレーション・編集までを作れるため、訴求違いの動画を複数用意して比べることが現実的になっています。

9. 流入元ごとにLPを出し分ける

検索広告から来た人と、SNS広告から来た人では、知っている情報も温度感も違います。流入元や広告の訴求ごとにLPの冒頭や順番を変えると、それぞれに合った入口になります。

AIでどう速くするか:流入元ごとの検索語句や広告の訴求をAIに渡し、それぞれに合ったLP冒頭の案を作らせます。出し分けのパターンが増えても、案を作る手間はほとんど増えません。

10. 信頼の材料を足す

導入実績、レビュー、メディア掲載、運営会社の情報など、「ここなら大丈夫」と思える材料を足します。数字や実績を出すときは、事実と出典をはっきりさせ、誇張しないことが前提です。

AIでどう速くするか:散らばっている実績やレビューをAIに集めて整理させ、LPに載せる候補を作ります。ただし、AIが数字や実績を作り出すことがあるので、載せる前に必ず元の資料と照らし合わせます。

優先順位の付け方:「影響の大きさ × 直しやすさ」

施策は一度に全部やらず、影響の大きさと直しやすさで並べます。

直しやすい直しにくい
影響が大きい最初にやる(例:広告とLPの訴求をそろえる、CTAを絞る)計画して進める(例:LPの構成を作り直す、出し分け)
影響が小さい手が空いたらやる(例:細かな文言・色)後回し

迷ったら、ページの上の方(ファーストビュー)と、成果の直前(フォーム)から手を付けます。この2か所は、見る人の数と成果への近さの両方が大きいからです。

AI・AIエージェントで「改善のサイクル」を回し続ける

CVR改善で成果を分けるのは、1回の施策の当たり外れより、検証を何回回せたかです。AIは、このサイクルの各段階の手間を小さくし、回す回数を増やすために使います。

AIエージェントで回すCVR改善のサイクル。上から時計回りに、データを見る→原因の仮説を立てる→改善案を作る→テストして比べる、の4段階をくり返す
AIエージェントで回すCVR改善のサイクル。上から時計回りに、データを見る→原因の仮説を立てる→改善案を作る→テストして比べる、の4段階をくり返す
段階人が手作業でやるとAIを使うと
仮説を立てる担当者の経験に頼り、案が少ないデータやLP・顧客の声から、仮説の候補を多く出せる
制作する広告やLPの案を作るのに数日かかる訴求違いの案を短時間で複数作れる
配信・テストする少ない本数でしか比べられない比べる本数を増やせる
分析する数字を集めて読むのに時間がかかる結果の要約と、差が出た理由の候補を出せる
次の仮説を立てる前回の学びが担当者の頭に残るだけ学びを記録し、次の仮説に引き継げる

AIエージェント(目的を伝えると、複数の作業を自分で順番に進めるAI)を使うと、この流れをさらにつなげられます。たとえば「この商品のCVRを上げたい」と伝えると、訴求の洗い出し、広告案の制作、結果の振り返りまでを一続きで進める、といった使い方です。

ただし、どの訴求で勝負するか、配信してよい表現か、結果をどう解釈するかの判断は人が持ちます。量を出す作業はAIに、責任を伴う判断は人に、と分けるのが基本です。

A/Bテストの回し方:1回に変えるのは1か所

AIで案が増えても、テストの基本は変わりません。

  • 変えるのは1か所だけ:見出しとボタンを同時に変えると、どちらが効いたのか分かりません。
  • 主な指標を先に決める:獲得が目的ならCVRかCPA。途中で指標を変えません。
  • 十分な数がたまってから判断する:数日の結果や少ない件数で決めると、たまたまの差を見誤ります。曜日による差もあるので、少なくとも1週間は回すのが目安です。
  • 結果を記録して、次の仮説につなげる:勝った案だけでなく、負けた案から分かったことも残します。

広告とLPは「セット」で検証すると、どこが効いたのかが分かりやすくなります。広告の訴求を変えると、LPに来る人そのものが変わるからです。

AIを使うときの注意点

  • 事実を確かめる:AIは、もっともらしい数字や実績を作り出すことがあります。料金・効果・実績など、広告やLPに載せる事実は、必ず元の資料で確かめます。
  • 誇大表現を避ける:効果を言い切る表現や、根拠のない「No.1」などは、景品表示法や媒体の審査に触れるおそれがあります。判断に迷うときは法務や専門家に確認します。
  • 媒体のルールを確かめる:AIで作った画像・動画の扱いは、媒体ごとにルールがあります。配信前に各媒体の最新のヘルプを確認します。
  • 判断は人が持つ:AIの案は「候補」です。どれを採用するかは、商品と顧客を知っている人が決めます。

広告側からCVRを改善する:動画広告AI「Zidea」(当社サービス)

この記事で見てきたとおり、CVR改善は広告側の訴求から見直すと効果が出やすく、その鍵は検証の回数です。

当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行うサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出などは細かく編集できます。訴求違いの動画広告をまとめて作り、配信・分析・改善まで同じ流れで回せます。

当社の自社運用での実証では、配信1ヶ月・週次改善でCVRが1.8%から2.6%(+44%)、CPAが24,000円から14,800円(-38%)になりました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

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まとめ:最初の一手を決めるチェックリスト

  • 改善するCVRの分母(クリック・セッション)を決めたか
  • 広告単位・流入元単位にCVRを分けて見たか
  • 広告で約束したことが、LPの最初の画面に出ているか
  • 来ている人が、狙ったターゲットと合っているか
  • 料金・解約・実績など、申込の不安を消す情報がCTAの近くにあるか
  • AIで訴求や案の数を増やし、検証の回数を増やせているか
  • AIの案は、人が事実と表現を確かめてから使っているか

CVRが動かないときほど、LPの中だけでなく、その手前の広告と、検証を回す仕組みから見直してみてください。

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