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Meta広告ライブラリの使い方|競合の動画広告を調べて、自社の訴求に活かす手順【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約18分
競合の縦型の動画広告が並ぶ棚を虫眼鏡で調べ、一覧表にまとめて、新しい動画広告を3本作る流れを表した図解
目次

新しい動画広告を作る前に、競合がどんな広告を出しているのかを知りたい。Meta広告ライブラリを開けば、競合がFacebookやInstagramに出している広告を誰でも見られます。けれども、広告を眺めて「こんな広告を出しているのか」で終わってしまい、自社の動画に何を活かせばよいのかが分からない、という担当者は少なくありません。

この記事では、Meta広告ライブラリで見られること・見られないことと、検索から絞り込みまでの使い方を、Metaの公式情報と実際の画面をもとに整理します。そのうえで、調べた広告を「訴求」と「型」に分けて一覧にし、自社の動画広告に落とし込むまでの手順を、AIで速く回す方法とあわせて解説します。

Meta広告ライブラリとは:見られること・見られないこと

Meta広告ライブラリは、FacebookやInstagramなどMetaのサービスに出ている広告を検索できる、Metaの公式の無料ツールです(Meta広告ライブラリ)。

見られること見られないこと
今配信されている広告の、動画・画像・広告文・リンク先クリック率、コンバージョン数、CPAなどの成果の数字
広告主の名前、掲載開始日、出ているサービス(Facebook、Instagramなど)配信の予算、ターゲティングの設定
同じ広告に複数のバージョンがあるかどうか配信が終わった一般の広告(社会問題・選挙・政治の広告を除く)

Metaの公式ヘルプでは、すべての広告について、今アクティブな(配信中の)広告を検索できるとしています。社会問題・選挙・政治に関する広告だけは、配信が終わった広告も検索でき、広告費の金額の範囲や届いた人の層なども表示され、7年間収録されます(出典:Facebookヘルプセンター「Meta広告ライブラリとは何ですか。検索するにはどうすればよいですか。」)。ヨーロッパ地域では表示される情報が異なります。

つまり、一般の商品やサービスの広告については、「今、何を出しているか」は分かるが、「どれくらい成果が出ているか」は分からないツールです。この前提で使い方を決めます。

Meta広告ライブラリの使い方:検索から絞り込みまで

Meta広告ライブラリの検索結果の画面(出典:facebook.com、2026年10月時点)。上から、国と広告のカテゴリの選択、キーワードの検索欄、検索結果の件数、フィルターと並び替えのボタン、各広告の掲載開始日とプラットフォームが表示されている
Meta広告ライブラリの検索結果の画面(出典:facebook.com、2026年10月時点)。上から、国と広告のカテゴリの選択、キーワードの検索欄、検索結果の件数、フィルターと並び替えのボタン、各広告の掲載開始日とプラットフォームが表示されている

1. 国と広告のカテゴリを選ぶ

Meta広告ライブラリを開き、国を「日本」に、広告のカテゴリを「すべての広告」にします。

2. キーワードか広告主の名前で検索する

検索欄に、競合の会社名やブランド名を入れると、その広告主の広告がまとめて見られます。商品のジャンル(例:スキンケア、転職、プロテイン)を入れると、そのジャンルの広告を広く見られます。競合が分かっているときは広告主の名前で、新しい市場を調べるときはジャンルのキーワードで探します。

3. フィルターで絞り込む

「フィルター」から、次の条件で絞り込めます(2026年10月時点の画面)。

フィルター動画広告を調べるときの使い方
メディアタイプ「動画」にすると、動画の広告だけが表示される
プラットフォームInstagramだけ、Facebookだけなどに絞る
オンラインのステータス「アクティブな広告」で、今配信中の広告に絞る
日付別インプレッション指定した期間に表示された広告に絞る
言語・広告主日本語の広告だけ、特定の広告主だけに絞る

4. 並び替えて、詳細を見る

「並び替え」では、「インプレッション:高い順」と「新しい順」を選べます(2026年10月時点の画面)。気になる広告は「広告の詳細を見る」を開くと、同じ広告の別のバージョンや、出ているサービスを確かめられます。

動画広告で見るべき5つのところ

成果の数字が見られない以上、「何を見るか」を先に決めておかないと、眺めて終わってしまいます。動画広告では次の5つを見ます。

見るところ何が分かるか見方のコツ
掲載開始日どれくらい長く配信されているか当社の見立てでは、何か月も配信が続いている広告は、成果が出ているから続けている可能性が高い。ただし成果の数字ではないので、目安として扱う
複数のバージョン同じ訴求で、動画や文を変えて比べているか「この広告には複数のバージョンがあります」と出る広告は、テストの最中であることが多い。何を変えて比べているかを見る
冒頭の3秒最初に何を見せ、何と言っているか悩みを言い当てる、結果を先に見せる、驚きの一言など、冒頭の型を書き出す
訴求商品の何を推しているか価格、効果、手軽さ、安心、他の商品との違いなど、1本の動画が何を推しているかを一言で書く
動画の型どんな見せ方の動画かUGC風(使った人の口コミ)、実演、ビフォーアフター、比較、マンガ・アニメなど

1本ずつ細かく見るより、同じ広告主の広告を10本ほど並べて、どの訴求と型を何本出しているかを数えると、その会社が力を入れている方向が見えてきます。

競合分析の手順:調べた広告を一覧表にまとめる

調べた広告は、表に書き出して比べます。次は架空の例です。

広告主掲載開始日冒頭の3秒訴求動画の型尺
競合A6か月前「朝の5分で終わる」と時計を見せる手軽さ実演15秒
競合A3か月前「毛穴が目立たなくなった」と口コミ効果UGC風20秒
競合A2週間前価格を大きく表示価格比較10秒
競合B4か月前「肌が弱い人でも」と悩みを言い当てる安心UGC風30秒

この表を作ると、次のようなことが分かります。

  • 長く続いている訴求と型:競合Aは「手軽さ×実演」を6か月続けている。成果が出ている可能性が高い組み合わせ
  • 最近増えている訴求:競合Aは最近、価格を推す広告を始めた。値下げや競争の変化が考えられる
  • 誰も使っていない訴求:どの競合も「続けやすさ」を推していない。自社が先に取れる訴求の候補

自社の動画広告に落とし込む:丸ごと真似せず「型」を借りる

競合の広告をそのまま真似すると、見る人に「どこかで見た広告」と思われるうえ、競合と同じ土俵で比べられます。真似するのは動画そのものではなく、訴求と型の組み合わせです。

競合の動画広告を、縦に訴求、横に動画の型を並べた表に整理し、競合が使っていない空きのマスを見つけて、そこから訴求の違う動画を3本作り、比べる流れの図
競合の動画広告を、縦に訴求、横に動画の型を並べた表に整理し、競合が使っていない空きのマスを見つけて、そこから訴求の違う動画を3本作り、比べる流れの図
  1. 自社の訴求を3〜4つ決める:一覧表で「長く続いている訴求」「誰も使っていない訴求」から選ぶ
  2. 訴求ごとに型を選ぶ:競合で長く続いている型を参考に、訴求ごとに合う型を決める(例:手軽さは実演、効果はUGC風)
  3. 冒頭の3秒を自社の言葉で書く:競合の冒頭の型(悩みを言い当てる、結果を先に見せる)は借りても、言葉と映像は自社の商品で作る
  4. 訴求ごとに動画を作り、比べる:1つの広告セットに訴求の違う動画を3〜5本入れ、配信の学習が落ち着いてから比べる
  5. 月に1回、ライブラリを見直す:競合の新しい広告と、止まった広告を確かめ、一覧表を更新する

Meta広告で比べ方を設計する手順は、Meta広告クリエイティブの作り方の記事で詳しく解説しています。

広告の動画のリンクを取って、Zideaで自社の広告に横展開する

参考にしたい広告が見つかったら、その動画を自社の広告づくりにそのまま使えます。当社のZidea(当社サービス)では、参考にしたい広告の動画のリンクを入れるだけで、その広告の構成を自社の商品に置き換えた動画広告を作れます。台本の型や見せ方を自分で分解しなくてよいので、広告を作ったことがない人でも、成果が出ていそうな広告を手本にして、自社の広告を作れます。

1. 広告ライブラリから動画のリンクを取る

Meta広告ライブラリの画面には、動画のリンクをコピーするボタンがありません。パソコンのChromeで、ブラウザの「検証」(開発者ツール)を使ってリンクを取ります。

手順やること
1広告ライブラリで参考にしたい広告の「広告の詳細を見る」を開き、その広告だけが表示された状態にする
2画面の何もないところで右クリックし、「検証」を選ぶ(Macは「command+option+I」、Windowsは「F12」でも開ける)
3画面の右側に開いた検証ツールの、上に並ぶタブから「Network」(日本語表示では「ネットワーク」)を選ぶ
4その下に並ぶ絞り込みのボタンから「Media」(日本語表示では「メディア」)を選ぶ
5広告の動画を再生する。一覧に、Type(種類)が「media」の行が表示される。これが動画のファイル
6その行を右クリックし、「Copy」から「Copy URL」(日本語表示では「コピー」→「URLをコピー」)を選ぶ
手順2:画面の上で右クリックして開いたメニュー。一番下の「検証」を選ぶ(Chrome、2026年10月時点)
手順2:画面の上で右クリックして開いたメニュー。一番下の「検証」を選ぶ(Chrome、2026年10月時点)
手順3〜6:検証ツールの「Network」タブで「Media」を選ぶと、Typeが「media」の行が並ぶ。行を右クリックし、「Copy」から「Copy URL」を選ぶ(Chrome、2026年10月時点)
手順3〜6:検証ツールの「Network」タブで「Media」を選ぶと、Typeが「media」の行が並ぶ。行を右クリックし、「Copy」から「Copy URL」を選ぶ(Chrome、2026年10月時点)

ページを開いたときに他の広告の動画も読み込まれていると、一覧に「media」の行がいくつも並びます。手順1で参考にしたい広告だけを開いてから、再生した直後に増えた行を選ぶと迷いません。行が多いときは、Size(大きさ)が大きい行が、再生した動画であることが多いです。

コピーしたリンクには有効期限が付いていて、時間がたつと開けなくなります。リンクを取ったら、すぐにZideaに入れてください。

2. Zideaに動画のリンクを入れて、自社の広告を作る

  1. Zideaで新しい広告を作る画面を開き、自社のLPのURLを入れる
  2. 「参考動画・追加の希望」の「参考動画の URL」に、コピーした動画のリンクを貼る
  3. Zideaが参考の動画の構成を読み取り、自社の商品に置き換えた台本と絵コンテ、動画広告を作る

手本にするのは構成や見せ方の型で、商品の説明や言葉、映像は自社のものになります。それでも、出来上がった広告が手本の広告に似すぎていないか、表現をそのまま借りていないかは、配信の前に人が確かめてください。

AIで速く回す:調べる・まとめる・作るの3か所

広告ライブラリを使った競合分析は、手作業だと1社あたり数時間かかります。AIを使うと速くなるのは、次の3か所です。

作業手作業だと大変なことAIでどう速くするか
まとめる動画を1本ずつ見て、冒頭・訴求・型を書き出す広告文や、書き起こした動画の台詞をAIに渡し、訴求と型の候補に分けてもらう。最後は人が動画を見て確かめる
考える一覧表から、空いている訴求を見つける一覧表と自社の商品の情報をAIに渡し、「競合が使っていない訴求」の候補を出してもらう
作る訴求ごとに台本と動画を作る決めた訴求と型ごとに、台本と動画をAIで作る。比べるための3〜5本をそろえやすくなる

AIに任せられるのは、整理と、比べるための本数をそろえるところです。どの訴求で勝負するかと、競合の表現を借りすぎていないかの判断は、人が行います。

Meta広告ライブラリを使うときの注意点

  • 成果は分からない:長く配信されている広告も、成果が出ているとは限りません。目安として使い、最後は自社の配信で確かめます
  • 丸ごと真似しない:他社の動画や画像、キャッチコピーをそのまま使うと、著作権の侵害やブランドの誤認につながるおそれがあります。借りるのは訴求と型の考え方だけにします
  • 見られるのは今の広告だけ:一般の広告は、配信が終わると検索できなくなります。気になる広告は、見つけたときに一覧表に書き残しておきます
  • 広告の表現のルールは自社で確かめる:競合が出している表現でも、自社の商品で使えるとは限りません。化粧品や健康食品などは、薬機法などの決まりを確かめます

他の媒体で競合の広告を調べる方法

媒体ツールMeta広告ライブラリとの違い
TikTokTikTokクリエイティブセンターのトップ広告地域・業種・目的などで絞り込め、CTRや2秒・6秒の視聴率などで並べ替えられる。秒ごとの反応のグラフも見られる。ログインしないと5件だけ表示される
Google(YouTubeなど)Google 広告の透明性センター広告主ごとに、Googleのサービスに出ている広告を見られる

(出典:TikTok広告ヘルプ「トップ広告ダッシュボードの使用方法」、2025年5月更新)

TikTokのトップ広告は、成果の目安となる指標で並べ替えられる点がMeta広告ライブラリと違います。TikTokで動画広告を出すなら、両方を見比べると、冒頭の型や尺の傾向がつかみやすくなります。TikTokの事例はTikTok広告の成功事例の記事でもまとめています。

訴求の違う動画をまとめて作る:Zidea(当社サービス)

当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出は細かく編集できます。広告ライブラリで見つけた広告の動画のリンクを入れるだけで、その広告の構成を自社の商品に置き換えた動画広告を作れるので、広告を作ったことがない人でも、成果が出ていそうな広告を手本にして始められます。「空いている訴求」や「長く続いている型」をもとに、比べるための縦型の動画広告をまとめて作ることもできます。

当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

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まとめ:Meta広告ライブラリで競合を調べるチェックリスト

  • 国を「日本」、カテゴリを「すべての広告」にし、メディアタイプを「動画」に絞ったか
  • 競合の会社名と、商品のジャンルの両方で検索したか
  • 各広告の掲載開始日、複数のバージョンの有無、冒頭の3秒、訴求、動画の型を書き出したか
  • 一覧表で「長く続いている訴求と型」「最近増えた訴求」「誰も使っていない訴求」を見つけたか
  • 動画を丸ごと真似せず、訴求と型だけを借りて、自社の言葉と映像で作ったか
  • 手本にしたい広告の動画のリンクを、検証(開発者ツール)の「ネットワーク」→「メディア」から取ったか
  • 訴求の違う動画を3〜5本作り、自社の配信で比べると決めたか
  • 月に1回、ライブラリを見直して一覧表を更新すると決めたか
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