AI広告

AI動画広告の作り方|3つの作り方の使い分けと、「AIっぽい」と思われないコツ【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約13分
台本、映像、ナレーション、テロップをAIがまとめて、スマホの縦型の動画広告に仕上げる様子を表した図解
目次

AIで動画広告を作れると聞くけれど、広告の管理画面のAI機能、動画生成AI、広告用のAIツールと選択肢が多く、どれを使えばいいのか分からない。作ってみたら、どこか「AIっぽく」て、このまま配信していいのか迷う。AI動画広告に取り組み始めた担当者が、よくぶつかる壁です。

この記事では、AI動画広告の3つの作り方の違いと使い分けを、各媒体の公式情報をもとに整理します。あわせて、「AIっぽい」「気持ち悪い」と思われる原因と直し方、1本目を作ってから配信するまでの実務の手順をまとめました。

AI動画広告の作り方は3つある

AI動画広告とは、AIを使って作った動画広告のことです。ただ、「AIで作る」といっても、AIが何をどこまでやるかは作り方によって大きく違います。実務では、次の3つに分けて考えると選びやすくなります。

AI動画広告の3つの作り方。左は、画像とテキストを広告の管理画面に入れると媒体が動画を自動で作る方法。中央は、動画生成AIで1つの場面の映像を作り、編集は人が行う方法。右は、商品ページから台本・映像・テロップ・ナレーションまでそろった動画広告をAIが作る方法。左から右へ、AIが担う範囲が広がる
AI動画広告の3つの作り方。左は、画像とテキストを広告の管理画面に入れると媒体が動画を自動で作る方法。中央は、動画生成AIで1つの場面の映像を作り、編集は人が行う方法。右は、商品ページから台本・映像・テロップ・ナレーションまでそろった動画広告をAIが作る方法。左から右へ、AIが担う範囲が広がる
作り方ひとことで担当者がやること向いている場面
1. 広告媒体のAI機能画像やテキストを渡すと、媒体が動画を自動で作る素材を入れて、できた動画を確かめる動画の素材がない。まずは手間をかけずに動画面にも配信したい
2. 動画生成AIツール指示した1つの場面の映像をAIが作る台本、構成、編集、テロップ、ナレーションは自分で行う撮影できない場面の映像を作りたい。編集は社内でできる
3. 広告に特化したAIツール商品のページなどから、台本から完成した動画広告までAIが作る訴求と台本を確かめて、直す訴求や冒頭を変えた動画広告を、何本も作って比べたい

1は手軽ですが、表現をあまり選べません。2は映像の自由度が高い一方、動画広告として仕上げるまでの作業は残ります。3は台本から仕上げまでをまとめて任せられます。それぞれの実務での使い方を見ていきます。

作り方1:広告媒体のAI機能で作る

主な広告媒体には、手元の素材から動画を自動で作る機能があります(2026年10月時点の公式ヘルプ)。

媒体機能何から何を作るか確かめておくこと
Google広告自動生成動画広告テキストと画像、ブランドの色やフォント、Merchant Centerの商品画像などから、横(16:9)・正方形(1:1)・縦(9:16)の動画を作るアプリ、P-MAX、デマンド ジェネレーションのキャンペーンで使える。自分で動画をアップロードすると、自動生成は自動的に無効になる
MetaAdvantage+ クリエイティブ画像や動画を、AIで補正・加工する(動画の拡張、画像のアニメーションなど)一部の補正は最初からオン。いつでもオフにでき、公開前にプレビューで確かめられる
TikTokSymphony Creative Studio商品のURLやブランドの情報から広告動画を作る。AIアバター、台本、翻訳・吹き替えの機能もある書き出した動画には「AI生成」のラベルが付く。使える機能は国や広告アカウントによって違うため、管理画面で確かめる

(出典:Google広告ヘルプ「自動生成動画広告について」、Meta Advantage+ クリエイティブ、TikTok Symphony Creative Studio、TikTok広告ヘルプ「画像から動画を作る」)

実務での使い方

  1. 管理画面で、自動で作られる設定になっているかを確かめる(気づかないうちにオンになっていることがある)
  2. 自動で作られた動画を、配信前にプレビューで確かめる
  3. ブランドに合わない表現や、伝えたい訴求とずれた動画は、その機能をオフにするか、自分で作った動画に差し替える

媒体のAI機能は、手持ちの画像を動画の面にも出したいときの最初の一歩として便利です。ただし、何を伝える動画にするか(訴求)を広告主が決められないので、訴求ごとに動画を作って比べたい段階になったら、2や3の作り方に進みます。

作り方2:動画生成AIツールで、場面の映像を作る

Runway、Kling AI、Luma Dream Machine、Google の Veo などの動画生成AIは、文章や画像で指示した場面の映像を作るツールです。撮影が難しい場面や、商品の使用シーンの映像を、撮影せずに用意できます。

一方で、動画生成AIが作るのは、数秒から十数秒程度の1つの場面の映像です。動画広告として仕上げるには、次の作業が別に必要になります。

  • 訴求と台本を決める
  • 場面ごとに映像を作り、つなぐ
  • テロップ、ナレーション、音楽を入れる
  • 媒体ごとの縦横比や長さに合わせる

実務での使い方:台本と絵コンテを先に作り、「このシーンの映像だけをAIで作る」と決めてから使うと、作り直しが減ります。台本と絵コンテの作り方は、動画広告の作り方で解説しています。

広告に使うときは、ツールのプランによって商用利用の条件が違う点にも注意が必要です。無料プランで作った動画は、広告に使えないツールもあります。詳しくは動画生成AIの商用利用の記事を参考にしてください。

作り方3:広告に特化したAIツールで、台本から完成まで作る

広告に特化したAIツールは、商品のページなどを入れると、訴求や台本を考え、映像・テロップ・ナレーションまでそろえた動画広告を作ります。当社のZidea(後の章で紹介)や、海外のCreatify(商品ページのリンクから動画広告を作る「URL to Video」の機能がある)などがこのタイプです。

実務での使い方

  1. 商品のページのURLを入れ、AIが出した訴求と台本を確かめる
  2. 訴求が商品の特徴を並べただけになっていないか、見る人の言葉になっているかを見て、台本を直す
  3. 冒頭や訴求を変えたパターンを作り、配信して比べる

このタイプの強みは、訴求や冒頭だけを変えた動画を、短い時間で何本も作れることです。当社の制作の経験では、動画広告の成果は1本の出来より比べた本数で決まることが多いため、検証の回数を増やしたい段階で効果を発揮します。

「AIっぽい」「気持ち悪い」と思われる原因と直し方

AI動画広告で多い悩みが、「どこかAIっぽい」「見ていて気持ち悪い」と感じられてしまうことです。当社の制作の経験では、原因はおおむね次の5つに分けられ、それぞれに直し方があります。

AI動画広告が「AIっぽい」と思われる5つの原因と直し方。上から、登場人物の顔が場面ごとに変わる→参照画像で固定する、手や口元が不自然→商品や手元を中心に映す、映像がきれいすぎる→生活感のある場面にする、台本が箇条書きのよう→会話の言葉で書く、本物の利用者のふりをする→AIで作ったことを示す
AI動画広告が「AIっぽい」と思われる5つの原因と直し方。上から、登場人物の顔が場面ごとに変わる→参照画像で固定する、手や口元が不自然→商品や手元を中心に映す、映像がきれいすぎる→生活感のある場面にする、台本が箇条書きのよう→会話の言葉で書く、本物の利用者のふりをする→AIで作ったことを示す
原因どう見えるか直し方
登場人物が場面ごとに変わる顔や服、髪型がシーンごとに少しずつ違い、同じ人に見えない同じ人物の参照画像を全シーンで使い、見た目を固定する
人物の細部が不自然口の動きと声が合わない、手や指の形がおかしい、表情が硬い人物の顔のアップを長く映さない。商品や手元、使う場面の映像を中心にする
映像がきれいすぎる生活感がなく、作り物に見える生活の場面、スマートフォンで撮ったような画角や光を指示する
台本が人の言葉になっていない特徴を並べただけ、誰も言わない言い回し見る人が自分で口にしそうな言葉で書く。声に出して読み、不自然なところを直す
AIなのに本物の利用者のふりをする見る人が「だまされた」と感じるAIの人物に、実在しない体験を語らせない。媒体のルールに沿って、AIで作ったことを示す

5つ目は、見え方の問題だけではありません。AIで作った人物に実在しない体験談を語らせると、景品表示法に触れるおそれがあり、TikTokのようにAIで作ったことの表示が必要な媒体もあります。AIで作ったことを隠すのではなく、AIで作ったことが分かっても伝わる内容にするのが、結局いちばん安全で、見る人にも受け入れられやすいやり方です。

AI動画広告を作って配信するまでの実務の手順

1本目のAI動画広告を作ってから配信するまでの流れを、AIに任せることと人が決めることに分けると、次のようになります。

手順AIに任せること人が決めること・確かめること
1. 訴求を決めるレビューやLPから、便益の候補を出す見る人に一番伝えたい便益を1つ選ぶ
2. 台本を書く訴求と型ごとに、台本を何パターンも書く見る人の言葉になっているか。事実でない体験が入っていないか
3. 映像を作る場面ごとの映像、ナレーション、テロップ登場人物が場面ごとに変わっていないか。細部が不自然でないか
4. 媒体に合わせる縦・横・正方形、15秒版・30秒版の作り分け文字やロゴが、ボタンや説明文に隠れていないか
5. 配信前に確かめる確認項目の一覧づくりツールの商用利用の条件、権利、表示のルール
6. 配信して比べる結果のまとめ、次に試す案何を1つだけ変えて比べるか。最後は申し込みや購入の数で判断する

手順ごとの詳しいやり方は、動画広告の作り方で、台本の書き直し前と後の例や絵コンテのひな形とあわせて解説しています。

台本から配信・改善までAIで回す:Zidea(当社サービス)

当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、3つ目の「広告に特化したAIツール」にあたる、動画広告のためのサービスです。LPのURLを入れるだけで、AIがLPを読み込み、訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行います。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出は細かく編集できます。訴求や冒頭を変えた動画広告をまとめて作り、配信・分析・改善まで同じ流れで回せます。

当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録で4,400円分のクレジットがもらえ、カード登録は不要です。

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まとめ:AI動画広告を始める前のチェックリスト

  • 3つの作り方(媒体のAI機能、動画生成AIツール、広告に特化したAIツール)のどれを使うかを決めたか
  • 媒体のAI機能が、知らないうちにオンになっていないかを確かめたか
  • 訴求を1つに決め、台本を見る人の言葉で書いたか
  • 登場人物が場面ごとに変わっていないか、細部が不自然でないかを確かめたか
  • AIの人物に、実在しない体験を語らせていないか
  • 使ったツールのプランで、広告への利用が認められているか
  • 配信先の媒体で、AIで作ったことの表示が必要かを確かめたか
  • 何を1つだけ変えて比べるかを決めたか
次の広告を、今日つくる。

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