自社のアプリをもっと多くの人に入れてもらいたいけれど、アプリ広告はどの媒体に、どう出せばいいのか分からない。費用は最低いくらからなのか、計測の準備に何が必要なのか、どんな動画を用意すればいいのかも気になる。アプリ広告を始めようとする人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Google、Meta、TikTok、Apple Adsの公式ヘルプをもとに、アプリのインストールを増やす広告(アプリインストール広告)の出し方を媒体ごとに比べます。そのうえで、一番つまずきやすい計測の設定を、Google・Meta・TikTok・Apple Adsそれぞれステップごとに説明し、予算の決め方、用意する動画の比率・長さ・本数を整理します。最後に、アプリ広告で一番手間がかかる「動画を何本も作って入れ替える」部分を、Zideaでどう楽にできるかを紹介します。
アプリ広告の主な媒体を比べる

| 媒体 | キャンペーンの名前 | 出る場所 | 課金・入札 | 予算の目安(公式) |
|---|---|---|---|---|
| アプリ キャンペーン | Google検索、Google Play、YouTube、Discover、ディスプレイネットワーク | 目標インストール単価(tCPI)、目標コンバージョン単価(tCPA)、目標広告費用対効果(tROAS)など | 1日の予算を、目標インストール単価の50倍か、目標コンバージョン単価の10倍に | |
| Meta | 「アプリの宣伝」目的、Advantage+ アプリキャンペーン | Facebook、Instagram、Messenger、Audience Network | 最小単価での入札が基本 | 最低額の記載なし |
| TikTok | アプリプロモーション目的 | TikTok | クリック、インストール、アプリ内のイベント、価値で最適化 | 1日の予算は、キャンペーン50米ドル以上、広告セット20米ドル以上 |
| Apple Ads | App Storeの広告(Basic、Advanced) | App StoreのTodayタブ、検索タブ、検索結果、プロダクトページ | Advancedはタップ課金(CPT)、Basicはインストール課金(CPI) | 最低額の記載なし。新規登録で100米ドル分のクレジット |
どの媒体も、広告をタップした人はアプリストア(Google PlayかApp Store)のダウンロードのページに移ります。
- Google:1つのキャンペーンで、検索、Google Play、YouTubeなどにまとめて出せます。広告の文章・画像・動画を入れると、組み合わせはGoogleが自動で決めます
- Meta:FacebookとInstagramに出せます。Advantage+ アプリキャンペーンでは、入札・届ける相手・出す場所をAIが自動で調整し、画像や動画を一度に最大50件入れられます
- TikTok:縦型の動画で出す媒体です。動画は9:16がすすめられています
- Apple Ads:App Storeの中に出る広告です。Basicは検索結果の上部にだけ出て、インストールされた分だけ払う仕組みです。日本でも提供されています
(出典:Google アプリ キャンペーンについて、Meta アプリ広告、TikTok アプリプロモーション目的、Apple Ads)
始める前に:インストールを計測する設定(ステップバイステップ)
アプリ広告で一番つまずきやすいのが、広告からのインストールや、アプリの中での登録・購入を計測する設定です。これがないと、媒体の側も「インストールしてくれそうな人」を学習できず、Metaではインストールではなくリンクのクリックに最適化されてしまいます。
設定には、アプリの中にコードを入れる作業があります。Metaのヘルプも「開発者のサポートが必要な場合があります」としています。この章では、広告の担当者が管理画面でやることと、開発者に頼むことを分けて、順番に説明します。開発者に頼むところには「開発者」と書いています。
最初に決めること:各社のSDKを入れるか、計測ツールを1つ入れるか
| やり方 | 向いている場合 | 中身 |
|---|---|---|
| 各社のSDKを直接入れる | 出す媒体が1〜2つ | GoogleならFirebase、MetaならFacebook SDK、TikTokならTikTokアプリイベントSDKを、アプリに入れる |
| 計測ツール(MMP)を1つ入れる | 複数の媒体に出す | AppsFlyer、Adjust、Branch、Singularなどの計測ツールのSDKを入れ、各媒体とはツールの管理画面でつなぐ |
複数の媒体に出すなら、計測ツールを1つ入れて、そこから各媒体にデータを送るほうが整理しやすくなります。Metaは、同じイベントを送る経路はSDK・計測ツール・Conversions APIのどれか1つにすることをすすめています。iPhoneのアプリでは、Appleの計測の仕組み(SKAdNetwork)の値を更新するSDKは1つだけにするよう、TikTokが案内しています。
Google(Firebase)の設定:9つのステップ
Googleは、アプリ キャンペーンの計測の設定を9つのステップで案内しています。
| ステップ | やること | 誰が |
|---|---|---|
| 1 | Firebaseのコンソールで、プロジェクトを作り、アプリを登録する。iPhoneは[Apple バンドル ID]、Androidは[Android パッケージ名]を入れて[アプリを登録]。バンドルIDとパッケージ名は、登録したあと変えられない | 担当者 |
| 2 | 設定ファイル(iPhoneはGoogleService-Info.plist、Androidはgoogle-services.json)をダウンロードし、アプリにFirebaseのSDK(Google Analytics)を入れる | 開発者 |
| 3 | 計測するイベントを決める。初めての起動(first_open)と、ストアでのアプリ内課金(in_app_purchase)は、コードを足さなくても自動で計測される。会員登録などは、開発者にイベントを足してもらう | 担当者と開発者 |
| 4 | Androidでアプリ内課金がある場合は、Firebaseの[プロジェクトの設定]→[統合]タブ→ Google Playの[リンク]で、Google Playとつなぐ | 担当者 |
| 5 | Google アナリティクスの[管理]→[データの表示]→[イベント]で、広告の成果にしたいイベントの[キーイベントとしてマークを付ける]をオンにする | 担当者 |
| 6 | Google アナリティクスの[管理]→[サービス間のリンク設定]→[Google 広告のリンク]→[リンク]で、Google 広告のアカウントを選んでつなぐ | 担当者 |
| 7 | Google 広告の[目標]→[概要]→[+コンバージョン アクションを作成]で、Google アナリティクスのプロパティを使い、[アプリでのコンバージョン]にチェックを入れる | 担当者 |
| 8 | Google 広告の[管理]→[アカウント設定]→[自動タグ設定]をオンにする | 担当者 |
| 9 | アプリ キャンペーンで、作ったコンバージョンを入札の目標に選ぶ | 担当者 |
iPhoneのアプリでコンバージョンを作るときは、FirebaseのプロジェクトにApp StoreのIDを入れておく必要があります。
計測ツール(MMP)を使う場合は、Google 広告の[ツール]→[データ マネージャー]→[+サービスを接続]→[第三者のアプリ分析]で「リンクID」を作り、計測ツールの管理画面に入れます。計測ツールから届いたコンバージョンは、初期設定では入札に使われない「サブ」になっているので、入札に使うものは「メイン」に変えます。
iPhoneのアプリで追加でやること
| やること | 中身 | 誰が |
|---|---|---|
| 追跡の許可(ATT)を求める画面を出す | アプリの設定(Info.plist)に、許可を求める理由の文(Privacy - Tracking Usage Description)を入れ、許可を求める画面を出すコードを入れる。この文を入れずに許可を求めると、アプリが落ちる | 開発者 |
| 許可の前に、説明の画面を出す | 許可を求める前に、なぜ許可してほしいかを説明する画面を出してもよい、とGoogleは案内している | 担当者と開発者 |
| 端末の中での計測(オンデバイス コンバージョン測定) | Googleの、許可がなくても計測を補う仕組み。Firebase(Google Analytics)のSDKを新しい版にして、Google 広告とリンクしておく | 開発者 |
| SKAdNetwork | 広告で宣伝されるアプリの側で、SKAdNetworkのIDをアプリの設定に並べる作業は要らない(Appleの説明では、それは広告を表示する側のアプリの作業)。宣伝されるアプリの登録は、FirebaseのSDKや計測ツールが行う | 開発者 |
Metaの設定
| ステップ | やること | 誰が |
|---|---|---|
| 1 | Meta for Developersでアプリを作り、[Settings]→[Basic]の[Add Platform]で、iPhoneならバンドルID、Androidならパッケージ名を入れる。ストアのURLと、プライバシーポリシーのURLも入れる | 担当者 |
| 2 | [Settings]→[Advanced]の[Authorized Ad Account IDs]に、広告アカウントのIDを入れる | 担当者 |
| 3 | アプリにFacebook SDKを入れ、アプリのIDなどをアプリの設定(Info.plist)に書く。インストール、起動、ストアでのアプリ内課金は自動で記録される。計測ツールを使う場合は、Facebook SDKの代わりに、計測ツールの管理画面でMetaとつなぐ | 開発者 |
| 4 | イベントマネージャの[データセット]→ アプリ →[統合を管理]から設定を進め、記録したいイベントを選ぶ。最後に[開発者に手順をメールで送信]を押すと、手順を開発者に送れる | 担当者 |
| 5 | iPhoneのアプリでは、追跡の許可の結果をFacebook SDKに伝える設定を入れる | 開発者 |
| 6 | iPhoneのアプリでインストール以外を成果にするなら、イベントマネージャの[設定]タブ→[iOSアプリイベントのタスクを設定]→ Appleの SKAdNetworkの[イベントを設定]で、[推奨の設定を使用](計測ツールを使うなら[パートナーアプリからインポート])を選ぶ | 担当者 |
成果を「アプリのインストール」だけにするなら、ステップ6の設定は要りません。
TikTokの設定
| ステップ | やること | 誰が |
|---|---|---|
| 1 | TikTokの広告マネージャーの「ツール」→「イベント」→「データソースを連携」→「アプリ」で、ストアのURLを入れる | 担当者 |
| 2 | 計測ツールを選び、「TikTok for Business(SAN)」の連携を選ぶ(2025年3月31日以降、新しいアプリではこの連携だけが使える)。計測ツールを使わないなら「TikTok SDK」を選ぶ | 担当者 |
| 3 | 「ツール」→「イベントマネージャー」→ アプリ →「トラッキング設定」で、TikTokアプリIDをコピーし、計測ツールにOSごとに入れる(IDを作れるのは広告アカウントの管理者だけ)。AppsFlyerとSingularは追加の設定が要らず、Adjustはリンクトークンなどが必要 | 担当者 |
| 4 | 成果にするイベントを決める。TikTok SDKなら、起動、インストール、翌日の再訪、購入は自動で記録される。購入、登録などのアプリ内のイベントを、計測ツールの側で対応づける | 担当者と開発者 |
| 5 | イベントが届くと、TikTokアプリIDの状態が「認証保留中」から「認証済み」に変わる | 担当者 |
Apple Adsの設定
Apple Adsの成果は、アプリに入れたAppleの仕組み(AdServices)が作る「トークン」を使って計測します。トークンの有効期限は24時間で、計測ツールに渡すか、開発者がAppleのサーバーに送って結果を受け取ります。計測ツールを使っている場合は、ツールの側で対応していることが多いので、まずツールの案内を確かめます(開発者)。
設定できたかを確かめる
| 媒体 | 確かめ方 |
|---|---|
| Google(Firebase) | 開発者がテスト用の設定でアプリを起動し、Google アナリティクスの[DebugView]でイベントが届いているかを見る。デバッグ中のイベントは集計には入らない |
| Google 広告 | 計測ツールとのリンクは、データが届くまで[未確認]と表示される |
| Meta | Meta for Developersの「App Ads Helper」でアプリを選び、[Test Event]でイベントを送って、画面に出るかを見る |
| TikTok | TikTok SDKなら「テストイベントモード」で確かめる(テストのイベントはレポートに使われない)。アプリの状態が「イベントを記録」になっているかも見る |
設定がすべて終わってから広告を出すと、最初から「インストールしてくれる人」に向けて学習を始められます。
(出典:Google 広告 アプリ キャンペーンのコンバージョンを設定する、Firebase iOS の設定、Firebase Android の設定、GA4 自動収集イベント、Google 広告 第三者のアプリ分析、Google 広告 iOS のアプリ キャンペーン、Apple App Tracking Transparency、Apple 宣伝されるアプリの設定、Meta App Events(iOS)、Meta アプリイベントの設定、Meta SKAdNetworkの設定、TikTok 新しいアプリのSAN連携、TikTok アプリIDの作成、TikTok アプリイベントSDK、Apple AdServices、Firebase DebugView)
アプリ広告の費用と、予算の決め方
1インストールに払える金額から決める
アプリ広告の予算は、1インストール(または1件の課金や登録)に払える金額から決めると考えやすくなります。Googleは、1日の予算を目標インストール単価の50倍にすることをすすめています。たとえば、1インストール200円を目標にするなら、1日の予算は1万円です。
アプリ内の課金や登録を目標にする場合は、目標コンバージョン単価の10倍が目安です。1件3,000円を目標にするなら、1日3万円になります。
最低予算
| 媒体 | 最低予算(公式) |
|---|---|
| TikTok | 1日の予算は、キャンペーン50米ドル以上、広告セット20米ドル以上(約3,160円)。期間の合計の予算なら、広告セットは「20米ドル×日数」以上 |
| Google、Meta、Apple Ads | 最低額は公式のアプリ広告のページに書かれていない |
(1ドル158円で計算)
学習の期間を見込む
| 媒体 | 学習の目安(公式) |
|---|---|
| 最初の数日〜数週間は、インストール単価が上がる傾向がある。予算や単価を20%以上変えるような大きな変更は避ける | |
| Meta | 大きな編集から1週間以内に、結果が約50件たまると学習が終わる |
| TikTok | 約25件の成果か、7日がたつと、成果の変動が落ち着き始める。学習中に入札額を変えるなら10%まで |
始めてすぐの数字で判断せず、学習が終わるまでの予算と期間を見込んでおきます。
(出典:Google アプリ キャンペーンのベスト プラクティス、TikTok 予算、TikTok 学習期間、Meta 情報収集期間)
用意する動画:比率・長さ・本数

比率と長さ
| 媒体 | 比率 | 長さ |
|---|---|---|
| 16:9、1:1、2:3が最適。縦・横・正方形をそろえる | 10〜30秒で、長さの違うものを複数 | |
| TikTok | 9:16がおすすめ(16:9、1:1も可) | 最長10分、500MBまで |
| Meta | フィードは4:5、ストーリーズとリールは9:16(Meta広告のサイズ一覧) | 配置ごとに上限が違う |
Googleは、縦向きの動画は、横向きの動画よりコンバージョン率が60%高いとしています。まず縦型を作り、横型と正方形も用意するのが基本です。
本数と、入れ替えの頻度
アプリ広告は、とくに素材の数が成果を左右します。
- Google:1つの広告グループに、動画は最大20本、画像は最大20枚、文章は最大10個入れられ、すべての枠を使うことがすすめられています。成果の低い素材は、消すより新しい素材を足すのがおすすめです
- Meta:Advantage+ アプリキャンペーンでは、画像や動画を一度に最大50件入れられます。広告疲れを防ぐため、クリエイティブを月に2〜4回入れ替えることがすすめられています
動画の中身
Googleは、ゲームの遊んでいる画面や、アプリの使い方を見せる動画、「ダウンロード」「今すぐインストール」のように行動をうながす言葉が入った動画をすすめています。アプリを入れたら何ができるのか、どう変わるのかを、最初の数秒で見せます。
(出典:Google アプリ キャンペーンのアセット、Google アプリ キャンペーンのベスト プラクティス、Meta Advantage+ アプリキャンペーン、Meta クリエイティブの入れ替え、TikTok インフィード広告の仕様)
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ

ここまで見てきたように、アプリ広告では、縦・横・正方形の動画を何本も用意し、月に何回も入れ替え続ける必要があります。広告の運用より、この動画づくりが追いつかなくなるのが、よくある悩みです。
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。アプリ広告の手間のうち、Zideaで減らせるところは次のとおりです。
- 入れ替え用の動画を、パターン違いで作る手間:アプリの紹介ページのURLを入れると、AIが訴求軸を分析し、台本と絵コンテから動画まで作ります。冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れるので、「月に2〜4回の入れ替え」に必要な本数を用意しやすくなります
- 「アプリで何が変わるか」を伝える台本づくり:悩み→解決のような流れの台本を、AIがたたき台として作ります
- 話す人や、漫画・アニメの動画:AIアバターが話す動画や、漫画・アニメの見た目の動画も作れるので、出演者がいなくても作れます
- 当たっている広告の型をまねる:参考にしたい他社のアプリ広告の動画のリンクを入れるだけで、その構成を自社の広告に横展開できます
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

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まとめ:アプリ広告を始める前のチェックリスト
- 出す媒体(Google、Meta、TikTok、Apple Ads)を、アプリの利用者に合わせて選んだか
- 各社のSDKを入れるか、計測ツール(MMP)を1つ入れるかを決めたか
- Googleの9つのステップ、Meta・TikTokの設定を終え、テストでイベントが届くのを確かめたか
- iPhoneのアプリなら、ATTとSKAdNetworkに対応したか
- 1インストールに払える金額から、1日の予算を決めたか(Googleなら目標の50倍)
- 学習が終わるまでの予算と期間を見込んだか
- 動画は縦・横・正方形をそろえ、10〜30秒で長さの違うものを用意したか
- 月に2〜4回入れ替えられるだけの動画の本数を、用意できるか



