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TikTok広告とは?種類・費用・出し方と、成果が出る動画の作り方【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約18分
スマホの縦型画面で、動画広告がフィードの中を流れてくる様子と、音楽・いいね・成果の上昇を表した図解
目次

TikTok広告を始めたいけれど、広告の種類が多く、費用もいくらかかるのか分からない。出稿の手順を調べて配信まではできても、どんな動画を作れば成果が出るのかで手が止まる。TikTok広告を任された担当者の多くが、ここでつまずきます。

この記事では、TikTok広告の種類、費用の仕組み、出し方の手順、入稿の決まりを、TikTokの公式情報をもとに整理します。そのうえで、成果が出る動画の作り方を、台本の例とAIでの作り方まで具体的に解説します。

TikTok広告とは:ショート動画の流れの中に出る広告

TikTok広告は、ショート動画アプリのTikTokに配信できる広告です。もっとも基本の形は、利用者がおすすめの動画を縦にスクロールしていく流れの中に、通常の投稿と同じ見た目で動画広告を表示するものです。

特徴実務での意味
縦型・全画面・音ありで見られる画面いっぱいの縦型動画で、音を前提に作る
通常の投稿と並んで流れる広告らしい作り込みより、投稿に近い見た目の方がなじむ
すぐにスワイプされる最初の数秒で見る理由を作れないと、続きを見てもらえない

つまり、TikTok広告の成果は、配信の設定以上に動画そのもので決まります。この記事の後半で、動画の作り方を詳しく扱います。

TikTok広告の主な種類

主な広告の種類は次の4つです(TikTok広告ヘルプ、2026年10月時点)。

種類どこに出るか買い方向いている目的
インフィード広告おすすめなどのフィードの中に、投稿と同じ見た目で出る運用型(オークション)獲得、認知のどちらにも使える基本の形
Spark Ads自社アカウントやクリエイターの投稿を、そのまま広告として出す運用型、予約型投稿に近い自然さを活かしたい。いいねやフォローを元の投稿に積み上げたい
TopViewアプリを開いた直後に最初に出る。最初の3秒は全画面で表示される予約型(表示回数で購入)大きな認知。新商品の発表など
ブランドエフェクトブランド独自のARフィルターやエフェクトを、利用者が投稿に使う営業担当を通して進める利用者を巻き込んだ話題づくり

(出典:TikTok広告ヘルプ インフィード広告、Spark Ads、TopView、ブランドエフェクト)

どれから始めるか:自社で運用しながら成果を見たいなら、インフィード広告から始めるのが基本です。Spark Adsは、クリエイターの投稿に許可をもらって広告として配信できるので、投稿が伸びた動画を広告に回したいときに使います。TopViewとブランドエフェクトは、営業担当を通す大型の施策です。

TikTok広告の費用:課金の仕組みと最低予算

TikTok広告の配信費は、広告主が予算と入札を決める仕組みです。課金の方式は、次の中から選びます。

課金の方式料金がかかるとき
CPM表示1,000回ごと
oCPM表示ごと(特定の行動を取りそうな人に向けて配信を最適化する)
CPV6秒以上見られたとき、または最初の6秒の間に操作されたときなど
CPCクリックされたとき

予算には最低額があり、日予算はキャンペーンで50米ドル以上、広告グループで20米ドル以上が必要です(出典:TikTok広告ヘルプ 入札方法、予算)。

実務では、配信費に加えて動画の制作費がかかります。TikTokは同じ動画を流し続けると反応が落ちやすいため、制作費は「1本をいくらで作るか」より「何本を作って入れ替えられるか」で考えます。制作費の目安は動画広告の作り方の費用の章で、依頼先ごとの公式の料金をまとめています。

配信を始めたばかりは成果が安定しない:学習期間の考え方

当社の運用の経験では、配信を始めたばかりの広告は、成果がまず安定しません。広告アカウントにまだデータがたまっておらず、配信先を選ぶTikTokのAIが、どんな人に届けると成果が出るのかを学習できていないためです。TikTokは、成果が約25件たまるか7日がたつと、成果の変動が落ち着き始めるとしています。また、学習期間中は、キャンペーンや広告グループの一時停止、学習をやり直させるような編集、不適切な予算や動画の本数の設定を避けるように案内しています(出典:TikTok広告ヘルプ「学習期間」)。最初の数日は調子が出なくても、慌てて止めたり設定を何度も変えたりしないことが大切です。

学習期間をどう乗り切るかは、実務では次のように考えます。

やり方良いところ気をつけること
ターゲットを手動で絞る最初から狙った人に届けられるどこを絞るかの現場感が要る。成果の出る思わぬ層を見逃すおそれがある
最初は、学習させる地点(最適化の目標)をクリックなどに置く件数が集まりやすく、AIの学習が早く進むクリックする人と購入する人は同じとは限らない。データがたまったら目標を切り替える
最初から、申し込みや購入(CV)を学習させる地点に置く成果に直結する人を正確に学習できる件数が少ないと、学習に時間がかかる

ターゲットは広めに置いてAIに探させ、最初はクリックなど件数の集まりやすい地点で学習を進め、データがたまったらCVに切り替える、というのが進め方の1つです。

TikTok広告の出し方:アカウント作成から配信まで

TikTok広告は、広告マネージャーで次の順に作ります。

TikTok広告の出し方の5つの手順。左から、広告マネージャーのアカウントを作る、キャンペーンで目的と予算を決める、広告グループで誰に・どこに出すかを決める、広告に複数の動画を入れる、審査を経て配信する。キャンペーンの中に広告グループ、広告グループの中に広告が入る
TikTok広告の出し方の5つの手順。左から、広告マネージャーのアカウントを作る、キャンペーンで目的と予算を決める、広告グループで誰に・どこに出すかを決める、広告に複数の動画を入れる、審査を経て配信する。キャンペーンの中に広告グループ、広告グループの中に広告が入る

1. 広告マネージャーのアカウントを作る

TikTok for Businessの登録ページから、メールアドレスか電話番号でアカウントを作り、国・地域、業種、会社名、タイムゾーン、通貨などの広告主の情報と、支払い方法を登録します。アカウントの承認は、多くの場合24時間以内に終わります。

2. キャンペーンを作る:目的と予算を決める

キャンペーンでは、広告の目的(サイトへのアクセス、購入や申し込み、アプリのインストールなど)と、予算の考え方を決めます。

3. 広告グループを作る:誰に、どこに、どう出すかを決める

広告グループでは、配信面、ターゲティング(地域、性別、年齢、言語、興味・関心、行動、自社の顧客リストをもとにしたオーディエンスなど)、予算とスケジュール、最適化の目標、入札の方法を決めます。

4. 広告を作る:動画と文面を入れる

広告では、動画をアップロードし、広告の文面、行動を促すボタン(CTA)、表示名とプロフィール画像、計測の設定を入れます。1つの広告グループに、違う動画を複数入れて比べるのが基本です。

5. 審査を待って配信する

設定が終わると、広告は自動で審査されます。審査は通常24時間以内に終わります。配信地域や動画、文面を編集すると、再び審査されます。

(出典:TikTok広告ヘルプ アカウントの作成、広告の構造、審査について)

TikTok広告の入稿の決まり:サイズ・長さ・音楽

インフィード広告の動画は、次の決まりに沿って作ります。

項目決まり
縦横比縦9:16が推奨(横16:9、正方形1:1も可)
解像度縦型は540×960ピクセル以上
長さ5秒以上10分以内(5秒未満や10分を超える動画は審査で却下される)
ファイル500MB以下
文字を置く範囲画面の端は、ボタンや説明文に隠れる。隠れない範囲(セーフゾーン)は説明文の長さなどで変わるため、公式のテンプレートで確かめる
音楽動画広告では、商用利用の許可が済んだ「商用音楽ライブラリ」の楽曲を使う

(出典:TikTok広告ヘルプ インフィード広告、商用音楽ライブラリ)

音楽は特に注意が必要です。TikTokで流行っている曲でも、一般の楽曲を広告に使うことはできません。他の人の楽曲を使う場合は、自社の法務と相談して許可を取るように案内されています。

成果が出るTikTok広告の動画の作り方

ここからが、TikTok広告の成果をもっとも大きく左右する部分です。TikTokの公式の推奨と、当社の制作の考え方をあわせて、実務で何をすればよいかを説明します。

成果が出るTikTok広告の動画の時間の流れ。最初の3秒で何の広告かを伝え、6秒以内にフックを置き、中央で便益と根拠を伝え、最後に行動を促す。下に並ぶのは、大きく違う動画を3〜5本作って比べることを表す
成果が出るTikTok広告の動画の時間の流れ。最初の3秒で何の広告かを伝え、6秒以内にフックを置き、中央で便益と根拠を伝え、最後に行動を促す。下に並ぶのは、大きく違う動画を3〜5本作って比べることを表す

TikTokの公式の推奨

TikTokは、動画のクリエイティブについて次のことを推奨しています(出典:TikTok広告ヘルプ「クリエイティブのベストプラクティス」)。

  • 縦9:16、720p以上で、音ありで作る
  • 見る理由になる「フック」を、最初の6秒以内に置く
  • 何の広告か(伝えたいこと)を、最初の3秒で伝える
  • 作り込みすぎない、手作り感のある見た目にする
  • クリエイター、社員、お客様に出てもらう
  • 1つの広告グループに、大きく違う動画を3〜5本入れて比べる

実務での作り方:訴求1つ、冒頭3秒、台本

公式の推奨を、実際の動画づくりに落とし込むと、次の3つになります。

  1. 訴求を1つに決める:見る人に一番伝えたい便益を1つだけ選びます。TikTokの動画は短いので、2つ以上入れると何も残りません。
  2. 冒頭3秒で「自分のことだ」と思わせる:商品名から入らず、見る人の悩みや、よくある場面を言い当てるところから始めます。
  3. 台本は、話しかける言葉で書く:投稿に近い見た目で流れるため、ナレーションも、友人に話しかけるような言葉の方がなじみます。

15秒の台本の例(架空の商品)

朝のメイク、5分で終わらせたくないですか。でも、下地とファンデを分けると時間がかかる。だから、これ1本にしました。塗って、なじませて、終わり。しかも、夕方まで崩れにくい。レビューでいちばん多いのは「朝が楽になった」という声です。気になった人は、下のボタンから。

  • 0〜3秒:見る人の悩み(朝のメイクの時間)を、問いかけで言い当てる
  • 3〜11秒:「でも」「だから」「しかも」の接続語で次を予告しながら、便益(1本で終わる)と根拠を伝える
  • 11〜15秒:実際に集まった声として言える形で反応を伝え、何をしてほしいかを言う

台本と構成の作り方は、動画広告の作り方で、書き直し前と後の例とあわせて詳しく解説しています。

比べ方:大きく違う動画を3〜5本

1つの広告グループに入れる動画は、細かい違いではなく、訴求や冒頭が大きく違うものにします。たとえば、同じ商品でも「時短」「仕上がり」「価格」の3つの訴求で1本ずつ作り、どの訴求が効くかを見ます。効いた訴求が分かったら、その訴求のまま冒頭だけを変えた動画を作って、次の比較に進みます。

AIでTikTok広告の動画を作る方法と注意点

TikTok広告は、大きく違う動画を何本も作って比べることが前提なので、動画の本数がそのまま成果につながりやすい媒体です。AIを使うと、この本数を少ない手間で用意できます。

方法内容
TikTokのAI機能(Symphony Creative Studio)商品のURLやブランドの情報から、広告用の動画を作る。AIアバター、台本、翻訳・吹き替えの機能もある
広告に特化したAIツール商品のページから、訴求・台本・映像・テロップまでそろった動画広告を作り、訴求や冒頭を変えたパターンを並べる

(出典:TikTok Symphony Creative Studio)

AIで作った動画をTikTokに出すときは、次の2点を必ず守ります。

  • AIで作ったことを表示する:TikTokでは、すべてAIで作った動画や、実在の人物がしていない行動を描いた動画などには、AIGCラベルか、分かりやすい注記・字幕・透かしが必要です。表示がないと、広告は却下・制限されます(出典:TikTok広告ポリシー)。
  • AIの人物に、実在しない体験を語らせない:「使ってみたらこう変わった」のような体験談は、実際に集まったお客様の声の範囲で書きます。

AI動画広告の作り方の違いや、「AIっぽい」と思われないための直し方は、AI動画広告の作り方で、広告に使うときの権利や規約の注意は動画生成AIの商用利用で解説しています。

TikTok広告を出すときの注意点

  • 審査で却下されやすい表現を避ける:誤解を招く表現、事実でない情報、過度に衝撃的な表現、他者の知的財産の侵害は、審査で却下されます。広告とリンク先のページの内容が合っていないことも、却下の理由になります。
  • 年齢などの制限がある商材を確かめる:お酒やエナジードリンクのように、配信できる年齢や表現に制限がある商材があります。自社の商材の決まりを、TikTokの広告ポリシーで確かめます。
  • 音楽は商用音楽ライブラリから選ぶ:流行っている一般の楽曲を、そのまま広告に使わないようにします。
  • 広告であることが分かるようにする:クリエイターの投稿を広告に使うときも、広告であることが分かるようにします(ステルスマーケティングの規制)。

(出典:TikTok広告ヘルプ 審査について、TikTok広告ポリシー お酒)

TikTok広告の動画をAIで量産する:Zidea(当社サービス)

当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出は細かく編集できます。TikTok広告で比べるための、訴求や冒頭が違う縦型の動画広告を、まとめて作れます。

当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

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まとめ:TikTok広告を始める前のチェックリスト

  • 広告の種類(まずはインフィード広告か、Spark Adsか)を決めたか
  • 課金の方式と、最低予算(キャンペーン50米ドル、広告グループ20米ドルの日予算)を確かめたか
  • 広告マネージャーで、目的・ターゲティング・予算を決め、審査の時間(通常24時間以内)を見込んだか
  • 動画は縦9:16で、5秒以上10分以内、文字はセーフゾーンの中に置いたか
  • 音楽は商用音楽ライブラリから選んだか
  • 訴求を1つに絞り、最初の3秒で見る人の悩みや場面を言い当てているか
  • 1つの広告グループに、大きく違う動画を3〜5本入れたか
  • AIで作った動画に、AIGCラベルなどの表示を付けたか
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