Midjourney(ミッドジャーニー)で画像を作っているけれど、動画も作れると聞いた。どうやって動かすのか、料金はいくらかかるのか、作った動画を会社の広告に使ってよいのかが分からない。Midjourneyの動画を調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Midjourneyの公式ドキュメント、お知らせ、利用規約をもとに、Midjourneyの動画生成でできることと、作る流れを整理します。そのうえで、料金を60秒の広告1本あたりの金額に直し、商用利用の条件と、広告に使うときの弱みを数字と一緒に解説します。最後に、広告づくりが目的の場合に、MidjourneyとZideaで何が違うのかを紹介します。
Midjourneyの動画とは:作った画像を「動かす」機能
Midjourneyは、文字の指示から画像を作るAIのサービスです。2025年6月19日に最初の動画モデル「V1 Video Model」を公開し、作った画像を動画にする「Animate(アニメート)」ができるようになりました。2025年7月25日からは、Discordからも使えます。
2026年10月21日時点で、動画のモデルはV1のままです。2026年に新しくなったのは画像のモデル(V8、V8.1、V8.2)で、新しい動画モデルのお知らせはありません。

| 項目 | 公式の仕様 |
|---|---|
| 作り方 | 画像から動画(Image-to-Video)。画像を最初のフレームにして、文字の指示は任意で足す |
| 1回の長さ | 5秒。初期設定では1回で4本できる |
| 延長 | 1回で4秒ずつ、4回まで。最長21秒 |
| 画質 | SD(480p)。Standardプラン以上はHD(720p)も選べる |
| 縦横の比率 | 元の画像の比率を基準に決まり、一部調整される(例:16:9の画像は91:51、4:3の画像は77:58の動画になる) |
| 動きの大きさ | Low Motion(初期設定)とHigh Motion |
| そのほか | ループ動画、最後のフレームの指定 |
(出典:Midjourney Video、Introducing Our V1 Video Model、Looping and End Frame for Video、Midjourney updates)
Midjourneyの動画が得意なこと
- 画像の見た目の世界観を、そのまま動かせる:Midjourneyで作り込んだ画像の質感や画風を保ったまま、動きを足せます
- ループ動画:最初のフレームを最後にも使うと、つなぎ目のないループ動画になります。SNSの背景や、Webサイトの動く画像に向いています
- 最初と最後の絵を決められる:別の画像を最後のフレームにすると、Aの絵からBの絵へ変わる動画を作れます
- 手持ちの画像も動かせる:Midjourneyの外で作った画像も、最初のフレームとして使えます(人物が写る場合は、その人の許可が必要です)
Midjourneyで動画を作る流れ

- 画像を作る:midjourney.comのCreateのページで、ふつうに画像を作ります
- Animateを押す:画像を開くと出る「Animate Image」から、自動で動きを付ける「Auto」か、指示を書き直せる「Manual」を選びます。ループにしたいときは「Loop」を選びます
- 4本の中から選ぶ:初期設定では、1回で5秒の動画が4本できます
- 延長する:「Extend Auto」(同じ指示のまま)か「Extend Manual」(指示を変えて)で、4秒ずつ伸ばします
- 書き出す:SNS向けの書き出し、元の動画(MP4)、GIFから選んでダウンロードします
手持ちの画像を動かすときは、画像を「Animate」の欄(Starting Frame)にドラッグします。
(出典:Midjourney Video)
Midjourneyの料金と、60秒の広告1本あたりの金額
プラン
| Basic | Standard | Pro | Mega | |
|---|---|---|---|---|
| 月額 | 10ドル(約1,580円) | 30ドル(約4,740円) | 60ドル(約9,480円) | 120ドル(約18,960円) |
| 年払い | 96ドル | 288ドル | 576ドル | 1,152ドル |
| 速く作れる時間(Fast) | 月200分 | 月15時間 | 月30時間 | 月60時間 |
| 時間を気にせず作れる(Relax) | なし | 画像だけ | 画像とSDの動画 | 画像とSDの動画 |
| 動画の画質 | SDだけ | SDとHD | SDとHD | SDとHD |
(1ドル158円で計算。Fastの時間は、追加で1時間4ドルで買えます。使わなかった時間は翌月に繰り越せません。Webサイトでは無料のお試しはありません)
動画1回あたりにかかる時間
Midjourneyは、動画を「GPUを使う時間」で数えます。動画1回は、画像1回の約8倍の時間を使います。
| 画質 | 4本ずつ作る | 2本ずつ | 1本ずつ |
|---|---|---|---|
| SD(480p) | 8分 | 4分 | 2分 |
| HD(720p) | 26分 | 13分 | 7分 |
延長1回も、最初の生成と同じ時間を使います。
60秒の広告1本あたり
1本の動画は最長21秒なので、60秒の広告にするには、5秒の動画を12本つなぐか、21秒の動画を3本つなぐ必要があります。ここでは、5秒の動画を12本作ってつなぐ場合を、追加で買う時間(1時間4ドル)で計算します。
| 作り方 | 1回で作る | 合計3回生成して1本採用 |
|---|---|---|
| SD、1本ずつ作る | 24分(約250円) | 72分(約760円) |
| SD、4本ずつ作って選ぶ | 96分(約1,010円) | 288分(約3,030円) |
| HD、1本ずつ作る | 84分(約880円) | 252分(約2,650円) |
| HD、4本ずつ作って選ぶ | 312分(約3,290円) | 936分(約9,860円) |
これは映像の部分だけの金額です。元になる画像を作る時間、つなぐ編集、ナレーションや音楽、テロップは別にかかります。ProとMegaのプランなら、SDの動画は待ち時間はあるもののRelaxで作れるので、月額の中で回せます。
(出典:Comparing Midjourney Plans、GPU Speed、Midjourney Video、HD mode for video、Free Trials)
商用利用の条件:年商100万ドルを超える会社はPro以上
| 項目 | 公式の内容 |
|---|---|
| 作ったものの権利 | 作った画像や動画は、法律で認められる範囲で利用者のもの。解約しても権利は残る |
| 商用利用 | どのプランでも商用で使える |
| 会社の規模 | 年商100万ドル(約1億5,800万円)を超える会社とその従業員は、ProかMegaのプランが必要 |
| 公開の設定 | 初期設定では、作ったものは公開され、ほかの人がリミックスできる |
| 非公開(Stealth) | ProとMegaのプランだけ。公開しないよう「最善を尽くす」という扱い |
| Midjourneyへの利用権 | 入力した内容と作ったものについて、期間の定めのない、取り消せない利用権をMidjourneyに与える |
| 学習への利用 | 利用者の入力や指示を、モデルの学習に使うと公表している |
| 人物 | 動画に人が写る場合は、その人の許可を取る必要がある |
広告の素材を公開前に人に見られたくない場合は、Pro以上のプランでStealthを有効にし、Discordの公開チャンネルでは生成しないようにします。Stealthを有効にしていても、Discordの公開チャンネルで作ったものはほかの人に見えます。また、年商が100万ドルを超える会社は、そもそもPro以上でないと、作ったものの権利を持てません。
(出典:Midjourney 利用規約(2026年5月27日発効)、Using Images & Videos Commercially、Stealth Mode、Public Summary of Training Content)
広告に使うときの弱み
| 弱み | 中身 |
|---|---|
| 短い | 1回5秒、延長しても最長21秒。60秒の広告は最低3本をつなぐ必要がある |
| 画質 | 最大720p。1080pでの書き出しの記載はない |
| 縦型 | 動画の比率と寸法は元の画像を基準に決まり、一部調整される。公式の表に載っている縦長の比率は2:3と1:2 |
| 音 | セリフやBGM、効果音を作れるという記載はない。音は別のツールで付ける前提になる |
| 文字だけからは作れない | 画像を先に作る必要がある |
| 動きの破綻 | High Motionは「不自然な、乱れた動きになることがある」、Low Motionは「ほとんど動かないこともある」と公式が説明している |
| 量産 | APIがなく、自動化は禁止。何本も作るのは手作業になる |
| 公開 | 初期設定は公開。非公開にするには月60ドルのPro以上が必要 |
動画広告は、縦型で、セリフやテロップを入れて作ることが多いため、Midjourneyの動画だけで1本を仕上げるのは難しい場面があります。一方で、世界観のある短い動画や、ループする動く画像は得意なので、広告の中の1カットの素材として使うと力を発揮します。
(出典:Midjourney Video、Introducing Our V1 Video Model、Midjourney コミュニティガイドライン)
Midjourneyの動画が向いている人、向いていない場面
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| Midjourneyで作った画像の世界観を、そのまま動かしたい | セリフやナレーション、BGMまで入った広告を1つのツールで仕上げたい |
| SNSの背景やWebサイトに使う、短いループ動画を作りたい | 縦型(9:16)で、1080pの動画を作りたい |
| 広告の中の、世界観を見せる1カットの素材がほしい | 冒頭や訴求を変えた広告を、何本もまとめて作りたい |
世界観のカットを、音とテロップの入った広告1本にするには
Midjourneyの動画は、広告の中の1カットの素材として使うと力を発揮します。ただ、それを60秒の広告にするには、5〜21秒の動画を何本もつなぎ、セリフやBGM、効果音、テロップを別のツールで付け、縦型に合わせ、冒頭や訴求を変えたパターンも手作業で作り直すことになります。当社が提供している動画広告AIのZideaは、この残りの工程をまとめて受け持つツールです。
MidjourneyとZideaは、出発点が違います。
| Midjourney | Zidea | |
|---|---|---|
| 何のためのサービスか | 画像を作り、その画像を短い動画にする | 動画広告を作るためのサービス |
| 何から作るか | 自分で作った画像と、文字の指示 | 商品のLPのURL、または参考にしたい広告の動画のリンク |
| 何を考えてくれるか | 画像の動かし方 | 訴求の分析、台本、絵コンテから考える |
| できあがるもの | 5〜21秒の、音のない動画 | ナレーション・テロップ・効果音まで入った広告1本 |
| 手本の使い方 | 手持ちの画像を最初や最後のフレームにして、その絵を動かす | 広告の動画のリンクを渡すと、その構成を手本に、自社の商品と素材で広告を作る |
| パターン作り | パターンごとに画像から作り直す | 冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れる |
Midjourneyで足りなかった「音」「テロップ」「60秒の構成」「パターンの量産」は、Zideaでは、LPのURLを入れたあとの台本、場面ごとの映像、つなぎ、テロップ、効果音という1つの流れの中で片づきます。台本・映像・テロップ・演出は自分で細かく直せるので、世界観を大事にしたい場面だけ作り込む、という仕上げ方もできます。料金は、Standardプランが月額29,800円・月1,700ZCで約17本が目安です。作り直しや生成条件で本数は変わります。
Zideaを運営する株式会社zokujinは、広告の制作と運用の受託もしています。受託の案件では、以前はリサーチと台本から編集、ときには撮影、過去の素材探しまでで、平すとおおよそ1本に8時間かかっていました。Zideaで作るようになって、1本約30分です。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:Midjourneyの動画を使う前のチェックリスト
- 作りたいのが「世界観のある短い動画」か「音とテロップまで入った広告1本」かを決めたか
- 会社の年商が100万ドルを超えるなら、ProかMegaのプランにしたか
- 広告の素材を公開前に伏せたいなら、Stealthの使えるPro以上にしたか
- 60秒の広告なら、何本の動画をつなぐか、映像以外(音、テロップ、編集)をどう作るかを決めたか
- SDとHD、Fast(追加1時間4ドル)とRelaxのどれで作るか、60秒あたりの金額を見積もったか
- 人物が写る画像を使うなら、その人の許可を取ったか



