Runway(ランウェイ)で動画を作ってみたいけれど、何ができるのか、無料でどこまで使えるのかが分からない。料金のクレジットの仕組みや、どこの国の会社なのか、作った動画を広告に使ってよいのかも気になる。Runwayを調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Runwayの公式サイト、料金ページ、ヘルプ、利用規約をもとに、最新のGen-4.5と、動画を直すAleph 2.0などの特徴、得意な動画、作る流れを整理します。そのうえで、無料で使える範囲と料金を、60秒の広告1本あたりの金額に直し、広告に使う前の注意点を解説します。最後に、広告づくりが目的の場合に、RunwayとZideaで何が違うのかを紹介します。
Runwayとは:動画生成AIの先がけの、映像制作のスタジオ
Runwayは、アメリカのRunway AI, Inc.が運営する、AIで動画・画像・音声を作って編集するサービスです。公式サイトでは、世界中の6,000万人以上のクリエイターが使っているとしています。利用規約には、アメリカのニューヨーク州の法律が適用されます(出典:Runway 公式サイト、Runway 利用規約)。
Runwayは、一般に公開された最初の動画生成モデルとしてGen-1を出したと、公式に説明しています。2026年10月時点のRunwayの主なモデルと機能は、次のとおりです。
| モデル・機能 | 何ができるか |
|---|---|
| Gen-4.5 | 最新の動画生成モデル。カメラの動き、場面の構成、出来事のタイミングなど、順番のある細かい指示を1つのプロンプトで実行する |
| Aleph 2.0 | 手持ちの動画を直すモデル。「スニーカーを赤にして」のように頼むと、そこだけを変えて、背景や光はそのまま残す。最大30秒・1080pの動画を、複数のカットにまたがって直せる |
| Agent | アイデア出しから制作までを手伝う、AIの制作パートナー |
| ほかの会社のモデル | Kling 3.0、Seedance 2.5、Nano Banana Proなども、同じ画面で使える |
(出典:Runway「Gen-4.5」、Runway「Aleph 2.0」、Runway 料金)
広告向けの「Runway Ads」は、まだ一部の企業だけ
Runwayは2026年9月30日に、広告の制作と運用をまとめて行う「Runway Ads」を発表しました。広告アカウントとブランドキットをつなぐと、動画と画像の広告を作り、承認した案をMeta・Google・TikTokに配信し、成果を読み取って次の案を作る仕組みです。ただし、公式のよくある質問では、今は一部の企業のパートナーとだけ試験的に運用していて、ほかの企業は先行利用を申し込む段階としています(出典:Runway「Runway Ads」)。個人向けのプランでは使えません。
Runwayが得意な動画と、向いている用途
公式の説明から、Runwayは次のような使い方を得意としています。
| 得意なこと | 広告やSNSでの使い方 |
|---|---|
| 順番のある細かい指示を守る | 「寄ってから回り込み、最後に商品を映す」のような、カメラの動きと出来事の順番を決めた映像を作る |
| 物理的にリアルな動き | 液体の流れや、物の重さ、髪や布の細かい動きを自然に見せる |
| 手持ちの動画の一部だけを直す(Aleph 2.0) | 撮影済みの広告の動画で、商品の色や背景、服だけを変えた別の案を、撮り直さずに作る |
| 実写風からアニメまでの画風 | 実写のような映像から、アニメ風の映像まで、画風をそろえて作る |

特にAleph 2.0は、すでにある動画から、見せ方の違う案を作る使い方に向いています。公式ページでも、最大30秒の動画を直せるので、広告やSNSの投稿、ショート動画に十分な長さとしています。
RunwayでGen-4.5の動画を作る流れ
Runwayのヘルプでは、Gen-4.5で動画を作る流れを次のように説明しています。
- Gen-4.5を開く:アプリの一覧の検索で「Gen-4.5」を入力するか、ツールのモデル選択で動画を選んでGen-4.5を選びます
- 指示を書く:画像から作るなら、画像をプロンプトの欄にドラッグして入れます。文章から作るなら、文章だけを入れます
- 設定を決める:縦横比(16:9、9:16、1:1など)と、長さ(2〜10秒)を選びます
- 作って直す:「Generate」で作り、できた動画を高画質化、ダウンロード、続けて編集します
(出典:Runway Help「Creating with Gen-4.5」)
指示の書き方のコツ
ヘルプでは、画像から作るときは場面の「動き」を、文章から作るときは「見た目」と「動き」の両方を、はっきりした言葉で書くようにすすめています。順番のある複数の動きを頼むときは、長めの秒数にすると収まりやすいとしています。
Runwayは無料で使える?料金とクレジット

無料で使える範囲
- 無料のプランでは、1回限りの125クレジットがもらえます
- 最新のGen-4.5は、ヘルプではStandard以上のプランでしか使えないとしています
- 透かしのないダウンロードは、Standard以上のプランの機能として並んでいます
(出典:Runway 料金、Runway Help「Creating with Gen-4.5」)
有料プランの料金
料金ページの表示は次のとおりです(2026年10月時点)。料金はドル建てで、1ドル=158円(2026年10月19日時点の目安)で円に直しています。
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | 毎月のクレジット | Gen-4.5で作れる長さ |
|---|---|---|---|---|
| Standard | 15ドル(約2,400円) | 12ドル(約1,900円) | 625 | 約52秒 |
| Pro | 35ドル(約5,500円) | 28ドル(約4,400円) | 2,250 | 約187秒 |
| Max | 95ドル(約1万5,000円) | 76ドル(約1万2,000円) | 9,500 | 約791秒 |
(出典:Runway 料金)
- StandardとProでは、毎月のクレジットは繰り越されません。Maxだけ、使わなかった分を1か月繰り越せます
- クレジットは追加で買え、最小は1,000クレジットです。追加で買ったクレジットには有効期限がありません
Runwayの弱み:入力と出力が学習に使われる規約と、短く画質の低い1回の生成
Runwayを広告に使うときに、まず確かめたいのが次の2点です。
1. 入れた素材と作った動画が、AIの学習に使われる
Runwayの利用規約(2026年9月15日更新)では、Runwayは入力と出力の所有権を主張せず、出力の商用利用を制限しないとしています。一方で、入力と出力が、RunwayのAIモデルや製品の学習と改善に使われる場合があり、そのための永続的で取り消しのできない、譲渡や再許諾もできる利用権を、利用者がRunwayに与えるとしています(出典:Runway 利用規約 4.4条)。
発売前の商品の写真や、社外に出したくない素材、顧客の顔が写った素材を入れる前に、この条件で問題がないかを社内で確かめます。
2. 1回で作れるのは10秒まで、出力は720p
Gen-4.5で1回に作れるのは2〜10秒で、出力の解像度は720pです(出典:Runway Help「Creating with Gen-4.5」)。60秒の広告にするには6本作ってつなぐ必要があり、高い画質で配信したいなら、作ったあとに高画質化(アップスケール)します。
60秒の広告1本に直すと
Gen-4.5は1秒12クレジットなので、60秒の広告1本には720クレジットが必要です。プランごとの本数と金額は次のとおりです(1ドル=158円、2026年10月19日時点の目安)。
| プラン(月払い) | 60秒の広告1本(1回で決まった場合) | 3回作って1回使う場合 | 毎月のクレジットで作れる本数 |
|---|---|---|---|
| Standard(625クレジット) | ― | ― | 0本(1か月分で約52秒) |
| Pro(2,250クレジット) | 約1,800円 | 約5,300円 | 3本(3回作るなら1本) |
| Max(9,500クレジット) | 約1,100円 | 約3,400円 | 13本(3回作るなら4本) |
| 参考:開発者向けAPI(1秒0.12ドル) | 約1,100円 | 約3,400円 | ― |
(出典:Runway 料金、Runway API「Models」)
一番安いStandardでは、Gen-4.5で60秒の広告を1本も作れません。また、利用規約では、料金は原則として返金されず、解約しても残りの期間の返金やクレジットはないとしています(出典:Runway 利用規約 8.5条)。
広告に使う前に確かめたいこと:公開した素材と、出力の責任
1. 公開した素材は、ほかの利用者も使える
利用規約では、サービスの「公開」の場所に出したコンテンツは、ほかの利用者が探し、見て、使い、作り変えられるとしています(出典:Runway 利用規約 4.3条)。広告の素材は、公開の設定にしないようにします。
2. 出力を使う責任は利用者にある
利用規約では、出力の利用は利用者自身の責任としています。実在の人物や他社の商品・キャラクターに似せた映像は、生成AIで作っても肖像権や商標の問題になりえます。
生成AIで作った動画を広告に使う条件は、動画生成AIの商用利用の記事で詳しく解説しています。
Runwayが向いている人、向いていない場面
ここまでの特徴から、Runwayが向いている人は次のとおりです。
- カメラの動きや演出を細かく決めて作りたい映像の作り手:順番のある指示で、映画のような1カットを作り込みたい人
- 撮影済みの動画から、別の案を作りたい人:Aleph 2.0で、商品の色や背景だけを変えた案を作りたい人
- 多くのモデルを1つの契約で使いたい人:Gen-4.5のほか、KlingやSeedanceも同じ画面で使いたい人
反対に、広告づくりでは次の場面で手間がかかります。
| 場面 | なぜ手間がかかるか |
|---|---|
| 発売前の商品や、社外に出したくない素材を使う | 規約で、入力と出力が学習に使われる場合があり、永続的な利用権を与える |
| 安いプランで何本も作る | Standardでは、Gen-4.5の60秒の広告を1本も作れない |
| 15〜60秒の広告にする | 1回10秒まで。6本ほど作ってつなぎ、高画質化する |
| 広告の配信と改善まで回したい | 広告向けのRunway Adsは、今は一部の企業との試験運用だけ |
| 何を伝えるか(訴求と台本)が決まっていない | Runwayは、指示された場面を映像にする道具。商品のどの良さを、誰に、どの順で伝えるかは、先に自分で決める |
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、配信→分析→改善のループまで一気通貫で回せます。
RunwayとZideaは、出発点と目的が違います。
| Runway | Zidea | |
|---|---|---|
| 何のためのサービスか | 映像を作り込み、直すための制作スタジオ | 動画広告を作るためのサービス |
| 何から作るか | 自分で書いた指示と、画像や動画の素材 | 商品のLPのURL、または参考にしたい広告の動画のリンク |
| 何を考えてくれるか | 指示された場面を、映像にする | 訴求の分析、台本、絵コンテから考える |
| できあがるもの | 1回最大10秒・720pのクリップ | ナレーション・テロップ・効果音まで入った広告1本 |
| 費用の目安 | Pro月払い35ドル(約5,500円)で、Gen-4.5の60秒の広告は月3本分(1本約1,800円)。作り直すたびにかかる | Standardプラン月額29,800円で約17本。広告1本あたり約1,750円 |
| 日本向けの作り | 世界の利用者向けのサービス(日本語の画面もある) | 日本の、ストーリーで訴求する動画広告づくりが前提 |
| パターン作り | パターンごとに指示を書き直して作り直す | 冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れる |
映像を1カットずつ作り込む作品づくりや、撮影済みの動画を直す作業には、Runwayが向いています。一方で、日本向けの動画広告を、訴求から考えて何本も作り、配信の結果を見て直していくことが目的なら、動画広告に特化したZideaを使うと、道具を組み合わせる手間がかかりません。台本・映像・テロップ・演出は、自分で細かく直せます。
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:Runwayを使う前のチェックリスト
- 作りたいのが「作り込んだ1カット」か「訴求から考えた広告1本」かを決めたか
- 入れる素材と作った動画が、AIの学習に使われてもよいかを社内で確かめたか
- Gen-4.5を使うなら、Standard以上のプランに入るか(無料のプランでは使えない)
- 60秒の広告なら、10秒のクリップが6本いることと、毎月のクレジットで足りるかを計算したか
- 720pの出力を、配信に合わせて高画質化する段取りにしたか
- 広告の素材を、公開の設定にしていないかを確かめたか
- 撮影済みの動画があるなら、Aleph 2.0で別の案を作る使い方を考えたか



