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動画生成AIのプロンプトの書き方|公式ガイドに共通する7つの要素と、広告で使える例文【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約27分
文字の指示から、AIで動画のコマが生まれる様子を表したイラスト
目次

動画生成AIで広告の素材を作ってみたけれど、思った映像にならない。何をどの順番で書けばいいのか、日本語で書いていいのか、セリフや文字はどう指定すればいいのか分からない。動画生成AIのプロンプトを調べる人には、こうした迷いがよくあります。

この記事では、Google(Veo・Gemini Omni)、Adobe Firefly、Runway、Kling、OpenAI(Sora 2)などの公式のプロンプトガイドをもとに、どのモデルにも共通する書き方の型と、うまくいかないときの直し方を整理します。そのうえで、プロンプトでそのまま使えるカメラワークと撮影技法52の一覧、動画広告でよく使う場面のプロンプトの例文、画像から動画を作るときのコツ、セリフや文字の指定、人物や子どもの制限を解説します。最後に、広告を作るたびにプロンプトを書く手間を、Zideaでどう減らせるかを紹介します。

基本の型:7つの要素から必要なものを書く

各社の公式ガイドで共通しているのは、次の7つの要素です。全部を毎回書く必要はなく、決めたいものだけを書きます。

動画生成AIのプロンプトの7つの要素。被写体、動き、場所と時間、カメラ(ショットと動き)、照明、スタイルと雰囲気、音。必要な要素だけを組み合わせて1つのプロンプトにする
動画生成AIのプロンプトの7つの要素。被写体、動き、場所と時間、カメラ(ショットと動き)、照明、スタイルと雰囲気、音。必要な要素だけを組み合わせて1つのプロンプトにする
要素書くこと例
被写体誰が、何が。見た目、服、表情20代の女性、白いTシャツ、少し笑っている
動き何をしているか。速さゆっくりボトルを手に取り、ラベルをカメラに向ける
場所と時間どこで、いつ。天気朝の明るいキッチン、窓から日が差している
カメラショットの種類と、カメラの動き胸から上のミディアムショット、ゆっくり寄る
照明光の向きや色窓からのやわらかい自然光
スタイルと雰囲気映像の質感や、全体の印象実写、明るく清潔感のある色
音効果音、周りの音、セリフ、音楽鳥の声、カップを置く音

Adobe Fireflyは「ショットの種類+人物+動き+場所+見た目の雰囲気」、Runwayは「[カメラ]で撮った[被写体]が[場所]で[動き]をしている」、Klingは「被写体+動き+場面(+カメラ・照明・雰囲気)」という型を示しています。言い方は違いますが、中身はほぼ同じです。Runwayは、書く順番は結果に影響しないとしています。

(出典:Google 動画生成プロンプト ガイド、Adobe 動画生成の効果的なテキストプロンプトの記述、Runway Text to Video Prompting Guide、Kling Text to Video Prompt Guide)

思いどおりの映像にする5つのコツ

Google Cloud の、動画生成プロンプト ガイドのページ(出典:docs.cloud.google.com、2026年10月時点)
Google Cloud の、動画生成プロンプト ガイドのページ(出典:docs.cloud.google.com、2026年10月時点)

1. あいまいな言葉より、目に見えるものを書く

「美しい」「高級感」「シネマティック」のような言葉は、人によって受け取り方が違うため、AIにも伝わりにくくなります。各社とも、目に見える要素に言い換えることをすすめています。

あいまいな書き方目に見える書き方
高級感のある映像横から差す逆光で輪郭が光り、背景がぼけている
きれいな夕焼け海の上に、オレンジとピンクの雲が広がっている
おしゃれなカフェ木のテーブル、白い壁、窓際に観葉植物

2. 「〜しない」より、「〜する」で書く

Runwayは、「ぼやけていない」ではなく「ピントがくっきり合っている」のように、欲しい状態を書くことをすすめています。Kling 4.0も、否定の指示はエラーを増やすとしていて、本当に必要な否定は「字幕なし」「BGMなし」の2つだけとしています(初期設定で付くことがあるため)。

3. 短い動画は、1ショットに1つの動き

数秒の動画に「Aをして、Bをして、Cをする」と詰め込むと、どれも中途半端になりがちです。Googleは、短い動画では1つの場面に絞り、場面ごとに分けて作ることをすすめています。OpenAIのSora 2のガイドでも、「1ショット=カメラの設定1つ、被写体の動き1つ、照明1つ」としていました。

4. 同じ人物を何度も出すなら、説明をそのままコピーする

複数の場面で同じ人物を出すときは、人物に名前を付け、年齢・髪型・顔・服などの変わらない特徴の説明を、すべての場面のプロンプトにそのまま貼るのが、Googleのすすめです。変えるのは、動きと場所だけにします。

5. 1回で決めようとせず、短く始めて足していく

各社とも、1回目で思いどおりになるのは普通ではないとしています。短いプロンプトで始めて、要素を1つずつ足すか、うまくいかないときは核だけに削って戻します。Runwayは、詳しく書けば書くほど良いわけではないと明言しています。

(出典:Runway Introduction to Prompting、Kling 4.0 ユーザーガイド、Google 動画を生成するためのベストプラクティス、OpenAI Sora 2 Prompting Guide)

プロンプトで使えるカメラワークと撮影技法52

「カメラ」と「照明」の要素は、撮影の現場で使われている言葉で書くと、AIに意図が伝わりやすくなります。Googleのガイドも、ショットの種類、カメラの動き、レンズの効果などの用語を挙げて、プロンプトに使うことをすすめています。英語のほうが伝わりやすいモデルが多いので、英語の書き方も並べました。

なお、Googleは「一部の高度なカメラアングルやレンズは、正式にはサポートされていない」としています。また、短い動画では、1つのショットに使うカメラの動きは1つにするのが基本です。

ショットの大きさ(8)

名前プロンプトでの書き方効果広告での使いどころ
超クローズアップextreme close-up目元や素材の質感など、一部分だけを大きく見せる化粧品のテクスチャー、食品のシズル感
クローズアップclose-up顔や商品を画面いっぱいに映し、表情や細部を伝える商品の見せ場、使った人の表情
バストショットmedium close-up胸から上。話している人の表情と身ぶりが伝わる演者が話す場面、レビュー風の動画
ミディアムショットmedium shot腰から上。人と手元の動きを一緒に見せる商品を手に取って使う場面
ニーショットmedium long shotひざから上。人の動きと周りの様子が分かる服や小物を身に着けた姿
フルショットfull shot頭から足まで全身を映すアパレルのコーディネート、全身の動き
ロングショットlong shot人を小さく、周りの景色を大きく映す旅行や住まいなど、場所の魅力を見せる
エスタブリッシングショットestablishing shot場面の最初に、どこで起きているかを見せる店舗の外観、使う場所の紹介

カメラのアングル(8)

名前プロンプトでの書き方効果広告での使いどころ
アイレベルeye-level shot目の高さから撮る。自然で親しみやすい演者が見る人に語りかける場面
ハイアングルhigh-angle shot上から見下ろす。被写体が小さく、かわいらしく見える机の上の商品、食卓
ローアングルlow-angle shot下から見上げる。被写体が大きく、力強く見える商品を堂々と見せる、高級感
真上から(俯瞰)top-down shot / bird's-eye view真上から見下ろす。並べたものが整理して見える料理、セットの中身、作業の手元
あおり(虫の目)worm's-eye view地面すれすれから見上げる。迫力が出る靴、車、建物
ダッチアングルDutch angleカメラを傾ける。不安や違和感を出す悩みや困りごとの場面
肩越しover-the-shoulder shot人の肩越しに相手や画面を映すスマホやパソコンの画面を見せる場面
主観(POV)POV shot見ている人の目線で映す。自分が体験しているように感じる使っている感覚を伝える、アプリの操作

カメラの動き(17)

名前プロンプトでの書き方効果広告での使いどころ
フィックスstatic shot / locked-off cameraカメラを動かさない。被写体の動きに集中させる説明の場面、ビフォーアフター
パンpan left / pan rightカメラの向きを左右に振る。横に広がる景色や並びを見せる商品の並び、店内
ティルトtilt up / tilt downカメラの向きを上下に振る。高さを見せるボトルの下から上へ、全身コーデ
ドリーインdolly in / push inカメラごと被写体に近づく。注目させる、気持ちに寄り添う商品の登場、決め台詞の前
ドリーアウトdolly out / pull backカメラごと離れる。全体を見せる、余韻を残す締めの場面、使う場所の全体
トラッキングtracking shot / follow shot動く被写体を追いかける歩く人、走る人、移動中の使用
トラック(横移動)truck left / truck rightカメラごと横に移動する並んだ商品を順に見せる
ペデスタルpedestal up / pedestal downカメラごと上下に移動する棚の段を順に見せる
クレーンcrane shot高い位置から大きく動く。場面にスケール感が出る店舗やイベントの全景
空撮(ドローン)aerial shot / drone shot空から見下ろす旅行、不動産、施設
手持ちhandheld camera少し揺れる。臨場感や生っぽさが出るUGC風、スマホで撮ったような動画
ジンバルgimbal shot / smooth stabilized滑らかに動き回る店内や部屋を歩いて紹介する
アークショット(周回)arc shot / orbit around被写体のまわりを回る。立体感が出る商品を360度見せる
ズームインzoom inレンズで寄る。カメラは動かない細部への注目、驚きの表現
ズームアウトzoom outレンズで引く全体を見せる、場面の切り替え
ホイップパンwhip pan素早く振る。勢いのある場面転換になるテンポのよい切り替え、ショート動画
ドリーズームdolly zoom寄りながら引く(逆も)。背景がゆがみ、衝撃を表す「えっ」と驚く場面

レンズとピント(8)

名前プロンプトでの書き方効果広告での使いどころ
広角レンズwide-angle lens広い範囲が映り、奥行きが強く出る部屋や景色を広く見せる
望遠レンズtelephoto lens遠くを大きく映し、背景が近くに見える人ごみの中の人物、圧縮した街並み
マクロmacro shotごく近くから小さなものを大きく映す化粧品の粒、生地の織り目、水滴
背景ぼけ(浅い被写界深度)shallow depth of field被写体だけにピントが合い、背景がぼける商品を際立たせる、高級感
パンフォーカス(深い被写界深度)deep focus手前から奥まで全部にピントが合う店内、風景、説明の場面
ピント送りrack focusピントを手前から奥へ(逆も)移す手前の商品から使う人へ注目を移す
魚眼レンズfisheye lens画面の端がゆがむ。おもしろさが出る若い人向けの、遊びのある動画
レンズフレアlens flare光の玉や筋が入る。まぶしさや爽やかさが出る夏、朝の光、さわやかな印象

時間と速さ(5)

名前プロンプトでの書き方効果広告での使いどころ
スローモーションslow motion動きをゆっくり見せる。印象に残る水しぶき、髪がなびく、料理の湯気
タイムラプスtime-lapse長い時間を短く見せる一日の流れ、作業の様子
ハイパーラプスhyperlapseカメラが移動しながらタイムラプスで撮る街や店へ向かう道のり
早送りfast motion動きを速く見せる。テンポが出る準備や片付けの手間を短く見せる
逆再生reverse motion動きを逆に見せる。不思議さが出る散らばったものが元に戻るなど、目を引く冒頭

光(6)

名前プロンプトでの書き方効果広告での使いどころ
自然光soft natural light窓からのやわらかい光。自然で清潔な印象生活の場面、スキンケア
逆光backlight後ろから光を当てる。輪郭が光り、透明感が出る飲み物、ガラスのボトル、髪
サイド光side lighting横から光を当てる。立体感と陰影が出る商品の質感、男性向けの商品
ゴールデンアワーgolden hour lighting夕方の金色の光。温かく、感情に訴える家族、旅行、ストーリー仕立ての動画
ハイキーhigh-key lighting全体が明るく、影が少ない美容、ベビー用品、清潔感を出したいとき
ローキーlow-key lighting暗く、影が強い。高級感や緊張感が出る高級品、夜の場面、悩みの場面

これらの言葉は、7つの要素の型の「カメラ」と「照明」に入れて使います。たとえば「ボトルのクローズアップ、カメラはゆっくりアークショットで半周、逆光で縁が光る」のように組み合わせます。

(出典:Google 動画生成プロンプト ガイド、Google 動画を生成するためのベストプラクティス。効果と広告での使いどころは、撮影で一般に使われている考え方をもとにまとめたものです)

動画広告でよく使う場面の例文

広告でよく使う場面を、7つの要素の型で書いた例です。商品名や場所は、自社のものに置き換えて使います。

商品のアップ(化粧水のボトル)

白い大理石の台の上に置かれた、透明なガラスのボトルのクローズアップ。カメラはゆっくりボトルのまわりを半周する。窓からのやわらかい朝の光が、ボトルの縁を光らせている。背景は明るい白でぼけている。実写、清潔感のある明るい色。

使っている場面(電動歯ブラシ)

朝の明るい洗面所で、30代の男性が電動歯ブラシで歯を磨いている。胸から上のミディアムショットで、カメラは固定。鏡越しではなく、正面から撮る。窓からの自然光。実写、さわやかな雰囲気。歯ブラシの小さな振動音。

悩みの場面(冒頭の数秒)

夜の暗いリビングで、20代の女性がスマートフォンを見ながら、ため息をついて肩を落とす。顔の横からのクローズアップ。カメラはゆっくり寄る。スマートフォンの画面の青白い光だけが顔を照らしている。実写、少し寂しい雰囲気。

画像から動画にする場合(商品写真を動かす)

カメラがゆっくり前に寄っていく。ボトルのまわりに、小さな水滴がゆっくり落ちてくる。

画像から動画を作るときは、画像に写っているものの説明は書かず、動きだけを書くのがコツです(次の章で説明します)。

画像から動画を作るときのコツ

画像から動画を作るAIは、商品の見た目を正確に保ちやすいので、広告でよく使われます。公式ガイドのコツは次のとおりです。

  • 動きだけを書く:画像の人物・背景・照明を書き直すと、AIが混乱して品質が下がるとGoogleは説明しています。Runwayも、プロンプトは「ほぼ動きだけ」でよいとしています
  • 人物は「その人」「女性」のように呼ぶ:画像の中の人物は、一般的な言葉で指します
  • 一番安定するのはカメラの動き:Googleは、動きの付け方としてカメラの動き、被写体の動き、周りの動きの3つを挙げ、カメラの動きが最も簡単で信頼できるとしています
  • 元の画像は高品質に:ぼやけた手や顔は、動画にすると目立つことがあります
  • 画像の中の動きの手がかりに逆らわない:画像に写っている動きの向きと逆の動きは出にくい、とRunwayは説明しています
  • カメラを止めたいときははっきり書く:「カメラは完全に固定されている」のように書きます

(出典:Google 動画を生成するためのベストプラクティス、Runway Image to Video Prompting Guide、Kling Image to Video Guide)

セリフ・音・文字の指定

セリフ

音声まで作れるモデルでは、セリフもプロンプトで指定できます。ただし、書き方はモデルによって違います。

モデルセリフの書き方(公式)
VeoGemini APIのガイドでは引用符を使う。Vertex AIのガイドでは、画面に文字が描かれてしまうのを避けるため、引用符を使わず「女性は次のように言います:〜」とコロンで書く
Kling 4.0話す言語のまま、引用符の中に書く。日本語のセリフにも対応
Gemini Omni初期設定で音声を自動で作る。音楽は明示する。いらなければ「会話なし」と書く

日本語で書いていいか

Veoは、英語は完全に対応、ほかの言語は評価していないとしています(動くことはあるが、結果が変わる可能性がある)。Gemini Omniも英語以外は評価していないとしています。一方、Kling 4.0は日本語を、セリフと文字の対応言語に挙げています。日本語で思った結果にならないときは、英語で書いて試すのが近道です。

動画の中の文字

Gemini OmniとKling 4.0は、指示すれば文字を読みやすく描けるとしています。ただ、広告のテロップは、生成した映像に焼き込むより、編集で上から重ねるほうが、言い回しの修正や、媒体ごとの文字の位置の調整(セーフゾーン)がしやすくなります。

(出典:Gemini API Veo、Gemini API Gemini Omni Flash プロンプト ガイド、Kling 4.0 ユーザーガイド)

広告に使うときに知っておきたい制限

  • Veo:画像から動画を作るときや、参照画像を使うときは、人物は成人だけに制限されています。EU、英国、スイスなどでは、文字からの動画でも成人だけです
  • Gemini Omni:特定の人物が写った画像は、アップロードや編集の対象外です
  • Sora 2:OpenAIのSora 2のモデルとVideos APIは、2026年9月24日に提供を終えています(ガイドは記録として残っています)

当社の経験では、Google系の動画生成は、肌が少し見える場面や、子どもが出る場面で、すぐに生成できなくなることがあります。家族向けの商品や、美容の商品の広告では、思った場面が作れない場合があることを見込んでおきます。

(出典:Gemini API Veo、Gemini API Gemini Omni Flash、OpenAI 動画生成ガイド)

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Zidea 公式サイトのトップページ(zidea.ai)
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まとめ:動画生成AIのプロンプトのチェックリスト

  • 被写体、動き、場所と時間、カメラ、照明、スタイル、音のうち、決めたいものを書いたか
  • 「高級感」「きれい」のようなあいまいな言葉を、目に見える要素に言い換えたか
  • カメラワークや光を、撮影の用語(クローズアップ、ドリーイン、逆光など)で指定したか
  • 「〜しない」ではなく、「〜する」で書いたか
  • 短い動画で、1ショットに1つの動きに絞ったか
  • 同じ人物を出すとき、特徴の説明をすべての場面に同じように入れたか
  • 画像から動画にするとき、動きだけを書いたか
  • 日本語で思うようにいかないとき、英語でも試したか
  • 広告のテロップは、生成した映像に焼き込まず、編集で重ねる計画にしたか
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