P-MAX(パフォーマンス マックス)のキャンペーンを出したら、作った覚えのない動画が勝手に配信されていた。自動で作られた動画は止められるのか、自分で動画を入れるならどんな規定で何本作ればいいのか。P-MAXの動画を調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Google 広告ヘルプとGoogleの公式ブログをもとに、P-MAXで動画が自動で作られる仕組みと、自動の動画を避ける方法、動画拡張のオン・オフのしかたを整理します。そのうえで、アセット グループに入れる動画・画像・文字の規定、成果を確かめるレポート、公式がすすめる運用のしかたを解説します。最後に、P-MAX用の動画を3つの向きで用意する手間を、Zideaでどう減らせるかを紹介します。
P-MAXの動画とは:入れないと、自動で作られることがある
P-MAXは、1つのキャンペーンで、YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップなど、Google 広告のすべての広告枠に出せるキャンペーンです。動画を入れると、YouTubeなどの動画の広告枠にも広告が出せるようになります。

アセット グループに動画を入れないと、グループの中の画像や文章から、動画が自動で作られることがあります。Merchant Centerを使っている場合は、商品フィードの文章と画像から作られることもあります。Googleは、自動で作られた動画を使うと、動画に出てきた商品と、LPで見る商品が違ってしまうことがあるとして、商品のフィルタでアセット グループの商品を絞ることをすすめています。
自動の動画の見た目には、キャンペーンの「ブランド ガイドライン」に登録した、ブランドの色とフォント、ビジネスの名前、ロゴが使われます。
(出典:P-MAX キャンペーンについて、P-MAX の動画アセット、ブランド ガイドライン)
自動の動画を避ける方法と、動画拡張のオン・オフ
自動で作られる動画を避けるには
自動の動画を止める専用のスイッチは、ヘルプには書かれていません。公式が示している方法は、横向き・正方形・縦向きのすべてで、自分で作った動画を入れることです。
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 3つの向きの動画を自分で入れる | 横向き(16:9)、正方形(1:1)、縦向き(9:16)の動画をそれぞれ入れると、動画は自動で作られない |
| 動画がないときは、Google 広告の動画制作ツールで作る | アセット ライブラリの動画制作ツールで、P-MAX用の動画を作れる |
| できてしまった動画を消す | [キャンペーン]→[アセット]で、消したいアセットの[編集]から[削除]を選ぶ |
動画拡張(向きの変換、短い版づくり)
自分で入れた動画からも、Googleが別の版を作る「動画拡張」という機能があります。
- 向きの変換:横向きの動画から、正方形や縦向きの版を作る。動画を場面に分け、人の顔、商品、ロゴ、文字などの大事な部分を見つけて切り取る
- 短い版:15秒を超える動画から、最初の5秒で注意を引く短い版を作る
- ナレーションの追加:英語のアカウントとアセットだけで使える
P-MAXでは、動画拡張はキャンペーンの単位で管理します。キャンペーンを作るときの[アセットの最適化]→[動画]→[拡張]のチェックボックスで、オンとオフを切り替えられます。キャンペーンやクリエイティブの設定から、すべての動画拡張をまとめて止めることもできます。動画拡張の版は、公開前に、文字やロゴが切れていないか、ピントがずれていないかなどを審査されます。
このほか、SNSやLPなどにある動画を自動で見つけて追加する「ソース動画」(1日の予算が5ドルを超える場合)や、静止画から4秒の音なしの動きを作る「画像からアニメーション」という機能もあります。ソース動画は、[アセットの最適化]のチェックボックスでオフにできます。
(出典:P-MAX の動画アセット、P-MAX のアセットの仕様、クリエイティブ動画の自動化向けのレポートと管理、動画拡張、ソース動画、画像からアニメーション)
アセット グループに入れる素材の規定

動画
| 項目 | 規定 |
|---|---|
| 向き | 横向き(16:9)、正方形(1:1)、縦向き(9:16) |
| 長さ | 10秒以上(ベストプラクティスの表では10〜60秒) |
| 本数 | 最大15本。各向きに1本ずつがおすすめ。必須ではない |
| 解像度 | 1080p がおすすめ(1920×1080、1080×1920、1080×1080)。SDはすすめない |
| ショート | YouTubeショートに出すには、10〜60秒の縦向きの動画を1本以上 |
| 置き場所 | YouTubeにアップロードした動画。直接アップロードすると、Googleが管理する「ハウス チャンネル」に置かれる |
画像とロゴ
| 種類 | 推奨のサイズ(最小) | 推奨の枚数 |
|---|---|---|
| 横向き 1.91:1 | 1200×628px(600×314px) | 4枚以上(最大20)。必須 |
| 正方形 1:1 | 1200×1200px(300×300px) | 4枚以上(最大20)。必須 |
| 縦向き 4:5 | 960×1200px(480×600px) | 2枚以上(最大20) |
| 正方形のロゴ | 1200×1200px(128×128px) | 1個(最大5)。必須 |
文章
| 種類 | 文字数 | 推奨の数 |
|---|---|---|
| 広告見出し | 全角15文字以内(全角7文字以内を1つ以上) | 11個以上(最大15) |
| 長い広告見出し | 全角15〜45文字 | 2個以上(最大5) |
| 説明文 | 全角45文字以内 | 4個以上(最大5) |
| ビジネスの名前 | 全角12文字以内 | 必須 |
(出典:P-MAX のアセットの仕様、P-MAX のベストプラクティス、P-MAX の動画アセット)
動画の成果を確かめるレポート
| レポート | 確かめられること |
|---|---|
| アセット レポート | 入れた素材ごとの成果。[キャンペーン]→[アセット] |
| アセット グループのレポート | [提供者]の列で、素材が自分で入れたものか、Google AIが作ったり拡張したりしたものかが分かる |
| チャネルのパフォーマンス | YouTube、検索、ディスプレイなど、チャネルごとの成果。「動画を使用する広告」で絞れる。2025年6月6日以降のデータ |
自動で拡張された動画は、アセット グループ、アセット、チャネルのレポートで確かめられ、拡張をオンにした場合とオフにした場合を比べるA/Bテストもできます。ただし、Googleは、素材ひとつずつではなく、アセット グループやキャンペーンの単位で成果を判断することをすすめています。
また、アセット単位の指標は、1回の表示に含まれたアセットのそれぞれに記録されます。たとえば1回の表示に3つのアセットが含まれていれば、3つのアセットのそれぞれに表示が1回ずつ付きます。そのため、アセットごとの表示回数やクリック数を足しても、キャンペーン全体の数字にはなりません(出典:アセット単位の指標)。
広告アセットの充実度
素材の揃い具合は、「広告アセットの充実度」で5段階に表示されます。「非常に高い」にするには、自動の動画に頼らず、横向き・正方形・縦向きの自分の動画を入れ、サイトリンクを6個以上、広告見出し15個と説明文5個のすべての枠を使う必要があります。Googleは、充実度を「非常に高い」に改善した広告主は、コンバージョン数が平均6%増えたとしています。
(出典:P-MAX のアセット レポート、アセット単位の指標、アセット グループのレポート、チャネルのパフォーマンス レポート、広告アセットの充実度)
公式がすすめる運用のしかた
- すべてのアセット グループに、文章・画像・動画のすべてを入れる
- アセット グループは、商品のカテゴリ、テーマ、言語、届けたい相手ごとに分ける
- 素材を変えたら、数日待つ:充実度とステータスの更新には数日かかり、新しい素材の審査には最長48時間ほどかかる
- 評価は2〜3週間を目安に待ち、十分なデータから改善が必要と判断した素材を差し替える
- 素材を消すときは、必ず新しい素材と入れ替える:常に新しい素材を使い続ける
(出典:P-MAX のベストプラクティス、P-MAX のクリエイティブのベストプラクティス)
アセット グループごとの動画を、入れ替え続けるには
公式のすすめどおりに運用すると、テーマや届けたい相手ごとに分けたアセット グループのそれぞれに自分の動画を入れ、2〜3週間を目安に評価を待ち、十分なデータから改善が必要と判断した素材を新しいものと差し替えることになります。アセット グループが増えるほど、動画づくりが運用に追いつかなくなりがちです。
当社が提供している動画広告AIのZideaを使うと、P-MAX用の動画づくりのうち、次の部分を減らせます。
- 伝えたいことから組み立てた動画:商品のLPのURLを入れると、AIが訴求軸を分析し、台本と絵コンテから動画まで作ります。商品画像を寄せ集めた自動の動画ではなく、LPの商品と話のそろった、自分で作った動画を入れられます
- アセット グループごとの作り分け:冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れるので、グループのテーマに合わせた動画を用意しやすくなります
- 差し替え用の新しい動画:十分なデータから差し替える素材が決まったら、同じLPから次のパターンを作って入れ替えられます。参考にしたい広告の動画のリンクを入れれば、その構成を手本に、自社の商品と素材で広告を作ることもできます
- 最後の仕上げ:台本・映像・テロップ・演出は自分で直せるので、ブランド ガイドラインに登録した色やロゴとの見た目のずれも整えられます
Zideaを運営する株式会社zokujinは、広告の受託の現場でもZideaを使っています。受託の複数の案件で平均すると、リサーチ・台本・編集・素材探しまで含めて1本おおよそ8時間かかっていた制作が、Zideaでは約30分になりました。アセット グループが多いなら、Proプラン(月額59,800円で約35本)で入れ替えの本数を確保できます。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:P-MAXの動画のチェックリスト
- 自動の動画を避けたいなら、横向き・正方形・縦向きの自分の動画を、アセット グループごとに入れたか
- ショートに出すために、10〜60秒の縦向きの動画を1本以上入れたか
- 動画拡張を使うかどうかを決め、[アセットの最適化]のチェックボックスを確かめたか
- ブランド ガイドラインに、ブランドの色、フォント、名前、ロゴを登録したか
- 画像は横向きと正方形を4枚以上ずつ、文章はすべての枠を埋めたか
- 評価は2〜3週間を目安に待ち、十分なデータから差し替える素材を決め、消すときは新しい素材と入れ替えているか
- アセットごとの数字を足してキャンペーン全体の数字として扱っていないか



