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Instagramリール広告とは?出し方・費用と、成果が出る縦型動画の作り方【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約14分
スマホの縦型画面でリール広告が全画面で流れ、音楽・スワイプ・成果の上昇を表した図解
目次

Instagramリール広告を始めたいけれど、通常のInstagram広告とどう違うのか、どこで設定すればいいのかが分からない。フィード用に作った動画をそのまま流しても、思ったほど反応がない。リール広告を任された担当者が、よく行き詰まるところです。

この記事では、リール広告の表示のされ方、出し方、費用、入稿の決まりをMetaの公式情報で整理したうえで、成果が出る縦型動画の作り方を、公式のデータと事例、台本の例、AIでの作り方まで具体的に解説します。

Instagramリール広告とは:リールを見ている最中に出る縦型の広告

リール広告は、利用者が縦型の短い動画(リール)を次々に見ているときに、リールの合間に表示される全画面・縦型の広告です。

リール広告が表示されるのは、利用者がリールを見る専用の画面(リールビューア)を開いているときです。リールビューアには、次の3つの入り口があります(出典:Meta for Business「リール広告」)。

  • 専用の[リール]タブ
  • [発見]タブのリール
  • フィードの中のリール
特徴実務での意味
縦型・全画面で、通常のリールと並んで流れる通常のリールと同じ見た目・テンポで作るとなじむ
次々にスワイプされる最初の数秒で見る理由を作れないと、すぐに次へ進まれる
画面の上下に、アカウント名・説明文・ボタンが重なる文字や商品は、隠れない範囲(セーフゾーン)に置く

フィード広告は、投稿を縦にスクロールして見ている中に出ます。リール広告は、全画面で動画を見ることに集中している人に出るので、縦型・音ありで、リールらしいテンポの動画が求められます。

Instagramリール広告の出し方

リール広告は、Meta広告マネージャで通常どおりキャンペーンを作り、配置でリールを選ぶことで配信できます(出典:Meta for Business「リール広告」)。

Instagramリール広告の出し方。広告マネージャでキャンペーンを作り、配置は、AIが複数の配置にまとめて配信するAdvantage+ 配置か、手動でInstagramリールにチェックを入れる手動配置を選ぶ。縦型の動画をアップロードし、審査を経て配信する
Instagramリール広告の出し方。広告マネージャでキャンペーンを作り、配置は、AIが複数の配置にまとめて配信するAdvantage+ 配置か、手動でInstagramリールにチェックを入れる手動配置を選ぶ。縦型の動画をアップロードし、審査を経て配信する
  1. キャンペーンを作る:広告マネージャで、目的(売上、リード、トラフィックなど)を選んでキャンペーンを作ります。
  2. 広告セットで配置を選ぶ:配置は次の2つから選びます。
    • Advantage+ 配置(おすすめ):Facebook、Instagram、Messengerなどすべての配置に配信され、FacebookリールとInstagramリールの両方が入ります。予算が効率よく使われるように、Metaが自動で配信先を選びます。
    • 手動配置:[ストーリーズとリール]の[Instagramリール]にチェックを入れます。Metaは、6つ以上の配置を選ぶことをすすめています。
  3. 広告を作る:リール用の縦型の動画をアップロードします。すでにInstagramに投稿したリールを広告にしたい場合は、[既存の投稿を使用]からそのリールを選びます。クリエイターとのブランドコンテンツなら[パートナーコンテンツ]から選びます。
  4. 審査を経て配信する:設定を送信すると審査が行われ、承認されると配信が始まります。

実務でのポイント:リールだけに出したいとき以外は、Advantage+ 配置でリールを含めて配信し、結果を見ながら判断するのが基本です。ただし、その場合もリールでの見え方(縦型、セーフゾーン)に合った動画を入れておくことが大切です。

Instagramリール広告の費用

リール広告の配信費は、Instagram広告全体と同じく、広告主が決めた予算の範囲で、オークションによって配信されます。予算は、日予算か通算予算で決めます。

Metaは公式に、予算を5米ドル以上で始め、7日以上配信することをすすめています(出典:Meta「広告の料金」)。

配信を始めたばかりは成果が安定しない:学習期間の考え方

当社の運用の経験では、配信を始めたばかりの広告は、成果がまず安定しません。広告アカウントにまだデータがたまっておらず、配信先を選ぶMetaのAIが、どんな人に届けると成果が出るのかを学習できていないためです。Metaはこの期間を「情報収集期間」と呼んでいます(出典:Metaビジネスヘルプセンター「情報収集期間について」)。最初の数日は調子が出なくても、慌てて止めたり設定を何度も変えたりしないことが大切です。

学習期間をどう乗り切るかは、実務では次のように考えます。

やり方良いところ気をつけること
ターゲットを手動で絞る最初から狙った人に届けられるどこを絞るかの現場感が要る。成果の出る思わぬ層を見逃すおそれがある
最初は、学習させる地点(最適化の目標)をクリックなどに置く件数が集まりやすく、AIの学習が早く進むクリックする人と購入する人は同じとは限らない。データがたまったら目標を切り替える
最初から、申し込みや購入(CV)を学習させる地点に置く成果に直結する人を正確に学習できる件数が少ないと、学習に時間がかかる

ターゲットは広めに置いてAIに探させ、最初はクリックなど件数の集まりやすい地点で学習を進め、データがたまったらCVに切り替える、というのが進め方の1つです。

動画の制作費の目安は、動画広告の作り方の費用の章で、依頼先ごとの公式の料金をまとめています。

Instagramリール広告の入稿の決まり

項目決まり・推奨
縦横比9:16
解像度1,440×2,560ピクセル
長さ0秒〜15分
ファイルMP4、MOV
文字を置かない範囲上部14%、下部35%、左右6%には、文字やロゴなどの重要な要素を置かない
字幕・音声字幕は使用を推奨。音声は強く推奨

(出典:Meta広告ガイド「Instagramリール」)

音楽の注意:Instagramで流行っている曲でも、権利の許諾がない音楽を広告に使うことはできません。Metaは使用料無料の音源のライブラリ(Meta Sound Collection)を用意しており、広告マネージャから画像広告に音楽を付ける機能もあります。動画に音楽を入れるときは、権利がはっきりした音源を使います。

成果が出るInstagramリール広告の動画の作り方

ここからが、リール広告の成果をもっとも大きく左右する部分です。

Metaの公式のデータ:「縦型・音あり・セーフゾーン」の3つで差が出る

Metaは、縦9:16で、音声付きで、重要なメッセージをセーフゾーンに収めた動画広告を入れたキャンペーンでは、リールへの配信が2倍に増え、結果の単価が34.5%下がったと公表しています(出典:Meta for Business「リール広告」)。

逆に言えば、横型やフィード用の動画をそのまま流すと、リールではこの差を取り逃がします。まず、この3つを満たすことが最低条件です。

公式の事例:ROBINMAY

台湾のハンドバッグブランドROBINMAYは、手持ちの素材を使って、リールの基本(縦型、音あり、セーフゾーン)に沿った動画を作り、通常のキャンペーンに足しました。A/Bテストの結果、リール動画を足したキャンペーンは、足さなかった場合と比べて、購入の単価が38%下がり、広告費用対効果が1.6倍になりました(出典:Meta for Business「ROBINMAYの成功事例」)。

この事例のポイントは、新しく撮影したのではなく、手持ちの素材をリールの基本に合わせて作り直しただけで成果が出たことです。

実務での作り方

成果が出るリール広告の動画の3つの基本。縦型9:16、音あり、重要なメッセージを画面の上下の帯を避けたセーフゾーンに収める。この3つを満たすと、リールへの配信が増え、結果の単価が下がる
成果が出るリール広告の動画の3つの基本。縦型9:16、音あり、重要なメッセージを画面の上下の帯を避けたセーフゾーンに収める。この3つを満たすと、リールへの配信が増え、結果の単価が下がる
  1. 縦型・音あり・セーフゾーンの3つを守る:文字と商品は画面の中央寄りに置き、上下の帯にはかからないようにします。
  2. 訴求を1つに決める:見る人に一番伝えたい便益を1つだけ選び、1本の動画で1つの便益を伝えます。
  3. 冒頭は、見る人の悩みや場面から入る:スワイプされる前に「自分のことだ」と思ってもらうため、商品名やロゴから始めないようにします。
  4. リールらしいテンポで、話しかける:カットを細かく切り替え、友人に話しかけるような言葉でナレーションやテロップを入れます。
  5. 訴求や冒頭を変えた動画を複数入れて比べる:1本で判断せず、訴求ごとに動画を作って比べます。

15秒の台本の例(架空の商品)

雨の日、髪が広がって朝からやり直し、ありませんか。でも、出かける前に何度もブローする時間はない。だから、乾かす前にこれをひと吹き。それだけで、夕方までまとまったまま。しかも、香りは強すぎない。レビューでいちばん多いのは「雨の日が怖くなくなった」という声です。詳しくは、下のボタンから。

  • 0〜3秒:見る人の場面(雨の日の髪)を、問いかけで言い当てる
  • 3〜10秒:「でも」「だから」で次を予告しながら、便益(ひと吹きでまとまる)を言い切る
  • 10〜13秒:「しかも」で、気になりやすい点(香り)に先回りして答える
  • 13〜15秒:実際に集まった声として言える形で反応を伝え、何をしてほしいかを言う

台本と構成の作り方は、動画広告の作り方で、書き直し前と後の例とあわせて詳しく解説しています。

AIでInstagramリール広告の動画を作る方法

リール広告では、訴求や冒頭を変えた縦型の動画を何本も用意して比べるほど、効く動画が見つかりやすくなります。AIを使うと、この本数を少ない手間で用意できます。

やることAIでどう速くするか
訴求を決めるレビューやLPをAIに読ませ、訴求の候補を出す
台本を書く訴求ごとに、冒頭を変えた台本を何パターンも書かせる
動画を作る縦型の映像、ナレーション、テロップまでAIで作る
手持ちの素材を作り直すROBINMAYのように、手持ちの横型の素材や写真を、縦型・音ありのリール向けの動画に作り直す
比べる配信の結果をまとめさせ、次に試す訴求や冒頭の案を出させる

Metaの広告マネージャにも、画像を縦型に合わせて生成AIで広げる機能や、Advantage+ クリエイティブで広告を補正する機能があります。どの機能を使う場合も、伝えたい訴求とずれていないかを、配信前にプレビューで確かめます。

AIで作った動画を広告に使うときの規約や権利の注意は動画生成AIの商用利用で、AIで作る方法の違いや「AIっぽい」と思われないための直し方はAI動画広告の作り方で解説しています。

Instagramリール広告を出すときの注意点

  • フィード用の動画をそのまま流さない:横型や正方形の動画は、リールの画面でなじみにくくなります。縦型に作り直します。
  • セーフゾーンに文字を収める:上部14%と下部35%には、アカウント名や説明文、ボタンが重なります。
  • 音楽は権利がはっきりしたものを使う:流行りの曲でも、許諾がなければ広告に使えません。
  • 広告であることが分かるようにする:クリエイターの投稿を広告にするときも、広告であることが分かるようにします(ステルスマーケティングの規制)。
  • AIの人物に、実在しない体験を語らせない:体験談は、実際に集まったお客様の声の範囲で書きます。

リール広告の縦型動画をAIで量産する:Zidea(当社サービス)

当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出は細かく編集できます。リール広告で比べるための、訴求や冒頭が違う縦型の動画広告を、まとめて作れます。

当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

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まとめ:Instagramリール広告を始める前のチェックリスト

  • 配置は、Advantage+ 配置か、手動で[Instagramリール]を選んだか
  • 予算は5米ドル以上、7日以上の配信で判断するつもりか
  • 配信の初めは学習期間で安定しないことを見込み、学習させる地点(クリックかCVか)を決めたか
  • 動画は9:16・音あり、文字は上部14%・下部35%・左右6%を避けて置いたか
  • 音楽は権利がはっきりしたものを使ったか
  • 訴求を1つに絞り、冒頭で見る人の悩みや場面を言い当てているか
  • 訴求や冒頭を変えた動画を複数入れて、比べる準備をしたか
  • AIで作った動画を、規約と表示のルールに沿って確かめたか
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