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UGCの成功事例9選|使う場所別の成果と、AIで自社に再現する方法【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約19分
お客様の声(UGC)を中心に、広告・商品ページ・購入・SNS・キャンペーンなど、さまざまな使い方でそれぞれ成果が上がる様子を表した図解
目次

UGCを使うと売上が伸びると聞くけれど、実際にどの会社が、どこで、どう使って、どれくらい成果が出たのかを知りたい。自社に近い事例を見て、何から始めるかを決めたい。UGCマーケティングを検討する担当者が、まず探すのが事例です。

この記事では、UGCの成功事例9つを「UGCを使った場所」ごとに紹介します。あわせて、事例から分かる成果の出る共通点と、その成果をAIを使って自社で再現する方法までまとめました。

事例を見る前に:UGCは「どこで使うか」で成果が変わる

UGCが効く理由は、企業ではなくお客様という第三者からのお墨付きだからです。そして、そのお墨付きをどの場面で見せるかによって、狙える成果が変わります。

UGCを使う4つの場所。お客様の行動の流れに沿って、広告、ECサイト・商品ページ、購入後のページ、SNS・キャンペーンのそれぞれにお客様の声を置き、それぞれで成果が上がる
UGCを使う4つの場所。お客様の行動の流れに沿って、広告、ECサイト・商品ページ、購入後のページ、SNS・キャンペーンのそれぞれにお客様の声を置き、それぞれで成果が上がる
使う場所狙える成果
広告・広告LP新しいお客様の申込率(CVR)を上げる
ECサイト・商品ページ購入を迷っている人の背中を押す
購入後のページ合わせ買いなど、次の購入を増やす
SNS・キャンペーン・アプリ反応や応募を増やし、まだ検討していない人に知ってもらう

この記事では、この4つの場所ごとに事例を紹介します。UGCの考え方と進め方はUGCマーケティングの進め方で詳しく解説しています。

※紹介する事例は、UGC活用サービスを提供する各社(Letro、visumo、YOTPO、ZETA)が公開している導入事例と、報道発表をもとにしています。UGCは特定のツールだけのものではなく、レビュー、Instagram投稿、Q&A、コーディネート投稿など、形もツールもさまざまです。数字は各社の当時の取り組みの結果で、時期や条件は事例ごとに違います。

広告・広告LPでUGCを使った事例

1. ベースフード(BASE FOOD):UGCを出し分けて、広告LPのCVRが最大1.24倍

BASE FOOD 公式オンラインショップの商品一覧(出典:shop.basefood.co.jp、2026年10月時点)
BASE FOOD 公式オンラインショップの商品一覧(出典:shop.basefood.co.jp、2026年10月時点)
  • 何をしたか:InstagramのUGC投稿を集め、ターゲットや訴求軸ごとにグループに分けて、広告LPに表示するUGCを選びました。
  • 成果:広告LPのCVRは最大1.24倍に向上し、LTV(お客様がもたらす生涯の売上)で見たROIは380%ほどと紹介されています。
  • 学べること:同じUGCを全員に見せるのではなく、誰に見せるかで選んでいます。

(出典:Letro 導入事例「ベースフード株式会社」)

2. Flair(プリモディーネ):動画UGCを広告に使い、CPAを41.4%削減

プリモディーネ 公式通販サイト(出典:flair-shop.jp、2026年10月時点)
プリモディーネ 公式通販サイト(出典:flair-shop.jp、2026年10月時点)
  • 何をしたか:モニターに商品を提供して動画の投稿を依頼し、集まった動画UGCをSNS広告のクリエイティブとLPに使いました。
  • 成果:SNS広告から来た人のLPでのCVRが1.6倍に、CPA(1件あたりの獲得費用)が41.4%削減されたと紹介されています。
  • 学べること:UGCは、LPに載せるだけでなく、広告のクリエイティブそのものとしても使えます。

(出典:Letro 導入事例「株式会社Flair」)

ECサイト・商品ページでUGCを使った事例

3. マッスルデリ:「実際に届く様子」のUGCで、ECサイトのCVRが1.5倍

マッスルデリ 公式サイトのトップページ(出典:muscledeli.jp、2026年10月時点)
マッスルデリ 公式サイトのトップページ(出典:muscledeli.jp、2026年10月時点)
  • 何をしたか:公式ECサイトのトップページと新規獲得LPにUGCを掲載しました。モデルが写っているUGCよりも、実際に届いたお弁当を上から撮影したような、お客様の体験が伝わるUGCを選んでいます。
  • 成果:ECサイトのトップページのCVRは1.5倍、新規獲得LPのCVRは1.3倍以上に向上したと紹介されています。
  • 学べること:きれいな写真より、実際に使っている様子が伝わる写真の方が、迷っている人に効きます。

(出典:Letro 導入事例「株式会社Muscle Deli」)

4. AKOMEYA TOKYO:商品ページのInstagram投稿経由で、CVRが3.2倍

AKOMEYA TOKYO 公式通販サイトの商品ページ(出典:akomeya.jp、2026年10月時点)
AKOMEYA TOKYO 公式通販サイトの商品ページ(出典:akomeya.jp、2026年10月時点)
  • 何をしたか:お米や食品、雑貨を扱う公式通販サイトの商品ページに、お客様のInstagram投稿を掲載しました。
  • 成果:投稿を見て購入した人のCVRは3.2倍で、掲載した画像の約85%が売上に寄与したと紹介されています。
  • 学べること:食卓や暮らしの中で商品がどう使われているかを、お客様の写真で見せると、購入を迷う人の背中を押せます。

(出典:visumo 導入事例「AKOMEYA TOKYO」)

5. スノーピーク:UGCに触れた人のCVRが270%高く、売上の2割がUGC経由

スノーピーク 公式オンラインストアの商品ページ(出典:ec.snowpeak.co.jp、2026年10月時点)
スノーピーク 公式オンラインストアの商品ページ(出典:ec.snowpeak.co.jp、2026年10月時点)
  • 何をしたか:2018年に、レビュー・Q&A・Instagram投稿をまとめて扱えるUGCツール「YOTPO」を導入し、公式オンラインストアの商品ページにお客様のレビューや投稿を表示しました。
  • 成果:サイトを訪れた人の約47%がUGCに触れ、UGCに触れた人のCVRは触れていない人より270%高く、売上の約2割がUGC経由になったと紹介されています(2019年の取材時点)。
  • 学べること:キャンプ用品のように価格が高く、使う場面を想像しにくい商品ほど、ほかのお客様の評価や使い方が購入の決め手になります。

(出典:MarTechLab「スノーピークのUGC活用」インタビュー)

6. アダストリア:商品ページのQ&A機能で、20日間に質問1,652件・回答7,964件

アダストリアの公式ファッション通販サイト「and ST」(出典:dot-st.com、2026年10月時点)
アダストリアの公式ファッション通販サイト「and ST」(出典:dot-st.com、2026年10月時点)
  • 何をしたか:自社ECサイトに、お客様が商品について質問できるQ&A機能を導入しました。
  • 成果:導入から20日間で、質問数1,652件、回答数7,964件が集まったと発表されています。
  • 学べること:UGCは写真やレビューだけではありません。お客様の質問と、その答えも、購入を迷う人の不安を解消するUGCになります。

(出典:ZETA株式会社 プレスリリース(2023年8月))

購入後のページでUGCを使った事例

7. 鈴木ハーブ研究所:合わせ使いのUGCで、同時購入が最大2倍

鈴木ハーブ研究所 公式サイトの「あわせ使い」紹介ページ(出典:s-herb.com、2026年10月時点)
鈴木ハーブ研究所 公式サイトの「あわせ使い」紹介ページ(出典:s-herb.com、2026年10月時点)
  • 何をしたか:商品を購入したお客様に表示する「あわせ使いのご紹介ページ」に、2つの商品を併用しているお客様のUGCを掲載しました。
  • 成果:2週間の運用で、1日あたりの「両商品を同時に購入した件数」が最大2倍になったと紹介されています。
  • 学べること:UGCは新規獲得だけでなく、すでに買ったお客様の次の購入にも使えます。

(出典:Letro 導入事例「株式会社鈴木ハーブ研究所」)

SNS・キャンペーン・アプリでUGCを使った事例

8. ベルトラ(VELTRA):UGCを紹介したキャンペーンで、応募数が類似企画の2.81倍

VELTRA 公式サイトのトップページ(出典:veltra.com、2026年10月時点)
VELTRA 公式サイトのトップページ(出典:veltra.com、2026年10月時点)
  • 何をしたか:「#VELTRA」のハッシュタグで集めたInstagramの投稿を、キャンペーンのページで紹介しました。
  • 成果:類似の企画と比べて、2.81倍の応募数を獲得したと紹介されています。
  • 学べること:ほかの人の楽しそうな投稿は、まだ検討していない人の興味を引くきっかけになります。

(出典:Letro 導入事例「ベルトラ株式会社」)

9. ユニクロ・ジーユー(StyleHint):お客様のコーディネート投稿そのものを、探せるサービスにした

  • 何をしたか:インフルエンサーやスタッフ、お客様が投稿したコーディネート写真を集め、画像認識で着ている商品をタグ付けして、写真から商品を探せるアプリ「StyleHint」を2019年10月に始めました。
  • 成果:成果の数字は公表されていませんが、UGCを広告やページの「素材」として使うだけでなく、UGCそのものをお客様が商品を探す入口にした例です。
  • 学べること:お客様の投稿が増えるほど、ほかのお客様が商品を見つけやすくなる仕組みを作れます。

(出典:Impress Watch「ユニクロとジーユー、コーディネート検索アプリ『StyleHint』」)

9つの事例のまとめ

企業使った場所UGCの形成果
ベースフード広告LP(UGCを出し分け)Instagram投稿CVR最大1.24倍
FlairSNS広告のクリエイティブ・LP動画の投稿CVR 1.6倍、CPA 41.4%削減
マッスルデリECサイトのトップ・新規獲得LPInstagram投稿CVR 1.5倍(トップ)
AKOMEYA TOKYO商品ページInstagram投稿投稿経由のCVR 3.2倍
スノーピーク商品ページレビュー・Q&A・Instagram投稿UGCに触れた人のCVRが270%高い
アダストリア自社ECサイトQ&A20日間で質問1,652件・回答7,964件
鈴木ハーブ研究所購入後のページInstagram投稿同時購入件数が最大2倍
ベルトラキャンペーンページハッシュタグ投稿応募数が類似企画の2.81倍
ユニクロ・ジーユーアプリ(StyleHint)コーディネート投稿数字の公表なし

事例から分かる、成果の出る3つの共通点

UGCの成功事例に共通する3つのポイント。左から、お客様が迷う場面に置く、実際に使っている様子が伝わるUGCを選ぶ、見せる相手によってUGCを選び分ける。この3つはAIで速くできる
UGCの成功事例に共通する3つのポイント。左から、お客様が迷う場面に置く、実際に使っている様子が伝わるUGCを選ぶ、見せる相手によってUGCを選び分ける。この3つはAIで速くできる

1. お客様が迷う場面に置いている

どの事例も、UGCを「なんとなく」載せていません。新規の申込、購入、合わせ買いなど、お客様が迷う場面に、第三者のお墨付きを置いています。

2. 実際に使っている様子が伝わるUGCを選んでいる

マッスルデリやAKOMEYA TOKYOの事例のように、きれいな写真より、実際に使っている様子が伝わるUGCの方が効いています。迷っている人が知りたいのは、「自分が使ったらどうなるか」だからです。

3. 見せる相手によって、UGCを選び分けている

ベースフードは、ターゲットや訴求ごとにUGCを分けて出し分けました。同じお墨付きでも、刺さる内容は人によって違います。とくに、PRに敏感な人には実利(数字や具体的な使い方)が、敏感でない人には雰囲気(自然な使用感)が効きやすい、というのが当社の見立てです。

事例の成果を、AIで自社に再現する方法

事例の会社は、UGCを集め、選び、出し分けることに手間をかけています。この手間の多くは、AIで小さくできます。

事例でやっていることAIでどう速くするか
集まったUGCを読んで選ぶ大量の投稿やレビューをAIに読ませ、迷っている人の不安に答えるものを候補に絞る
ターゲットごとに出し分けるお客様の言葉から、ターゲット別・訴求別にUGCをAIで分類する
UGCを広告のクリエイティブに使うUGCの言葉を活かした台本をAIで作り、UGC風の動画広告を何本も作って比べる
結果を見て入れ替える配信結果をAIにまとめさせ、どのUGCが、どこで効いたかを記録する

本物のUGCが集まるまで待てない場合は、AIで作るUGC風のクリエイティブで、先に訴求や冒頭の当たりを探す方法もあります。作り方と守るべきルールはUGCマーケティングの進め方で解説しています。

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事例を参考にするときの注意点

  • 数字はそのまま再現できるとは限らない:紹介した数字は、各社の商材・時期・条件での結果です。自社で試すときは、同じ指標で前後を比べてください。
  • 投稿者の許可を取る:お客様の投稿を使うときは、投稿者に許可を取り、使う場所と期間を記録します。
  • 広告であることを示す:UGCを広告に使うときは、広告であることが分かるように表示します。広告であるのに広告だと分からない表示は、景品表示法で規制されています(出典:消費者庁「ステルスマーケティングに関する規制」)。

UGCの成果を動画広告で再現する:Zidea(当社サービス)

事例のFlairのように、UGCは広告のクリエイティブとして使うと、CPAの改善に直結します。当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行うサービスです。AIアバターが話すUGC風の動画広告も、撮影なしで簡単に作れます。

AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、台本・映像・テロップ・演出などは細かく編集できます。お客様の声から見つけた訴求で、型や冒頭を変えた動画広告をまとめて作り、配信・分析・改善まで同じ流れで回せます。

当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。

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まとめ:事例を自社に活かすためのチェックリスト

  • 自社でお客様が一番迷う場面(申込・購入・合わせ買いなど)を決めたか
  • その場面に置くUGCを、実際に使っている様子が伝わるもので選んだか
  • 見せる相手によって、UGCを選び分ける準備をしたか
  • UGCを広告のクリエイティブにも使えないか検討したか
  • 投稿者の許可を取り、使う場所と期間を記録しているか
  • 広告であることの表示を入れているか
  • 同じ指標で、導入前後を比べているか
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