X(旧Twitter)で広告を出してみたいけれど、何から始めればいいのか分からない。費用はいくらかかるのか、最低いくらから出せるのか、動画広告はどんなサイズで作ればいいのかも気になる。X広告を調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Xの公式ヘルプと広告の案内ページをもとに、X広告を始めるのに必要なものと、出すまでの5つのステップを整理します。そのうえで、課金の仕組みと費用の決め方、動画広告と画像広告のサイズ、審査で止まりやすい点を解説します。最後に、X広告で成果を出すために一番手間がかかる「動画を何本も作る」部分を、どう楽にするかを紹介します。
X広告を始めるのに必要なもの
X広告を始めるのに、特別な契約は要りません。必要なのは次の3つです。
| 必要なもの | 公式の案内 |
|---|---|
| Xのアカウント | 個人のアカウントでも、ビジネスのアカウントでも出せます。作り方に違いはありません |
| 公開のプロフィール | ポストは公開にしておく必要があります。プロフィールとヘッダーの画像はGIFでないこと、自己紹介の欄に、正しく開けるURLを載せておくことが条件です |
| 支払い用のカード | クレジットカードかデビットカード。VISA、Mastercard、American Express、JCB(日本円か米ドルの支払いのみ)などが使えます |
広告は、広告アカウントを作ったときのユーザー名から、「プロモーション」として表示されます。会社の広告を出すなら、会社の公式アカウントで広告アカウントを作ります。プロフィールには、事業名、所在地、ウェブサイトのリンクを入れておくよう、公式のチェックリストでもすすめています。
カードを登録すると、確認のために700円が仮で請求され、7日以内に取り消されます。
(出典:X 広告アカウントの作成、X広告の参加資格、お支払いの基本)
X広告の出し方:5つのステップ

1. 広告アカウントを作る
Xにログインした状態で、ads.x.com を開きます。国とタイムゾーンを選びますが、この2つはあとから変えられません。国によって支払いの通貨も決まるので、日本の会社なら日本を選びます。最後に請求先の情報を入れると、広告アカウントができます。
2. キャンペーンの目的を選ぶ
広告マネージャーの[キャンペーンを作成]から、目的を選びます。目的によって、何にお金がかかるかが変わります。
| 目的 | 向いている使い方 | お金がかかるもの |
|---|---|---|
| リーチ | できるだけ多くの人に見てもらう | 表示1,000回あたり(CPM) |
| 動画の再生数 | 動画を見てもらう | 動画の再生(CPV)。15秒の再生を目標にした場合は表示(CPM) |
| ウェブサイト訪問数 | LPに来てもらう | リンクのクリック(CPC) |
| エンゲージメント数 | いいねや返信などの反応を集める | 反応(CPE) |
| アプリのインストール数 | アプリを入れてもらう | 表示、またはアプリのクリック |
| 売上 | 購入につなげる | 表示(CPM) |
目的に合ったアクションにだけお金がかかる仕組みなので、目的は「広告で一番起こしてほしい行動」で選びます。商品のLPに来てもらいたいなら「ウェブサイト訪問数」、まず動画を見てもらいたいなら「動画の再生数」です。
3. 予算と期間を決める
[詳細]で、キャンペーンの名前、支払い方法、期間、予算を決めます。期間は「今すぐ開始して継続的に実施」か「開始日と終了日を設定」から選べます。予算は、広告グループごとの1日の予算が初期設定で、キャンペーン全体の上限額も決められます。
4. 広告グループで、入札とターゲティングを決める
広告グループでは、入札のやり方、届けたい人(ターゲティング)、出す場所(プレースメント)を決めます。ターゲティングには、地域・年齢・性別・言語のように「足すほど絞られる」条件と、興味関心・キーワード・似たフォロワーを持つアカウントのように「足すほど広がる」条件があります。
初めてなら、入札は「自動入札」を選ぶのがおすすめです。公式も、新しく始める広告主にすすめています。
5. 広告を作って、審査に出す
広告グループの中に、広告(ポスト)を入れます。1つの広告グループには広告をいくつでも入れられ、Xが成果のよい広告を自動で多く出すように調整します。最後に[レビューして完了]で出稿します。
(出典:X広告マネージャー、広告キャンペーンの基本、動画の再生数キャンペーンの作成、キャンペーンの期間と予算)
X広告の費用:最低いくらから?課金の仕組みと決め方
最低金額は決まっていない
X広告には、最低いくら以上出さないといけない、という金額はありません。1日の予算を決めれば、その金額を超えて請求されることもありません。少額から試して、反応を見ながら増やせます。
金額は固定ではなく、オークションで決まる
1回のクリックや再生にかかる金額は、決まった値段ではなく、オークションで決まります。公式は、支払う金額を決める要素として次の4つを挙げています。
- 広告の魅力(どれだけ反応されるか)
- 届けたい人の数
- 同じ人に広告を出したい、ほかの広告主の数
- 入札額
オークションは「2番目に高い入札額より少しだけ多く払う」仕組みで、公式の例では、1.40ドルで入札して2番目が1.00ドルなら、払うのは1.01ドルです。また、広告の反応のよさや新しさを表す「品質」も、表示のされやすさに影響します。反応される広告ほど、安く多く表示されるということです。
入札のやり方は3つ
| 入札のやり方 | どんなものか | 向いている人 |
|---|---|---|
| 自動入札 | 予算の中で、できるだけ多くの成果が出るようにXが調整する | 初めての人。1日の予算をしっかり使いたい人 |
| 上限入札単価 | 1回のアクションに払ってよい上限を決める。それ以上はかからない | 1回あたりの金額を管理したい、慣れた人 |
| 目標入札単価 | 1回あたりの平均の金額が、目標に収まるように調整する | 目標の単価が決まっている人 |
入札額は、1回あたり0.01ドル以上で自由に決められます。
予算の決め方
公式は相場の金額を出しておらず、「支払ってもよい金額を予算にする」ことをすすめています。実務では、次のように考えると決めやすくなります。
- 1回の成果に払える金額を決める:たとえば、LPへの訪問1回に払えるのは50円まで、のように決めます
- 比べるのに必要な数から逆算する:広告を2〜3本並べて比べるなら、1本ごとに判断できるだけのクリック数(ここでは300回とします)を見込みます
- 1日の予算と期間に割る:「1本300クリック×3本×50円=45,000円」を2週間で使うなら、1日あたり約3,200円です
最初の数日は、Xの側も誰に出すとよいかを学んでいる途中なので、成果が安定しません。日ごとの数字で判断せず、ある程度の期間をまとめて見ます。
(出典:X広告の料金、入札とオークションに関するよくある質問)
X広告のサイズ:動画と画像の仕様

動画広告
| 項目 | 公式の仕様 |
|---|---|
| 縦横の比率 | 16:9(1920×1080px推奨)、または 1:1(1200×1200px推奨) |
| 長さ | 15秒以内がおすすめ。最長2分20秒 |
| ファイル | MP4かMOV。最大1GB(30MB未満が強くおすすめ) |
| フレームレート | 29.97か30fps(最大60fps) |
| 字幕 | 字幕か、文字を重ねることを強くおすすめ |
| ロゴ | 動画の最初から最後まで出すことを強くおすすめ |
60秒未満の動画は、くり返し再生されます。
縦型動画広告(9:16)
画面いっぱいに表示する縦型の動画広告もあります。動画を全画面で見る画面(Media Viewer)に出る広告で、音が出る状態で再生されるのが標準です。
- 比率は9:16、最大1080×1920px
- 長さは15秒がおすすめ、最長2分20秒
- 出し方:目的に「動画の再生数」を選び、広告グループのプレースメントで「Media Viewer」だけを選ぶ
16:9や1:1の動画もこの画面に出せますが、公式は「この面には向いていない」としています。縦型で出すなら、9:16で作ります。
画像広告・カルーセル広告
| 種類 | 公式の仕様 |
|---|---|
| 画像(ボタン付き) | 1.91:1(800×418px推奨)、または 1:1(800×800px推奨)。PNGかJPEG、最大5MB |
| カルーセル | 2〜6枚。画像は1.91:1か1:1、動画は16:9か1:1。1つのカルーセルの中では比率をそろえる |
| 本文 | 全角140文字まで(リンクを入れると全角128文字まで) |
(出典:広告クリエイティブの仕様、Vertical Video Ads)
X広告の動画で成果を出す作り方
Xは公式に、動画広告の作り方のコツを出しています。
- 15秒未満にする:最後まで見られやすくなります
- 最初の数秒で動きを見せる:タイムラインを流している手を止めてもらいます
- 音がなくても分かるようにする:字幕や文字を重ねます
- 3秒以内にブランドを出す:何の広告かを覚えてもらいやすくなります
あわせて、クリエイティブを3〜5種類用意して入れ替えることも、公式ヘルプですすめています。1本の動画を長く回すより、冒頭や訴求を変えた動画を何本か並べて、反応のよいものを残すほうが成果につながりやすくなります。
本文は短くまとめます。公式の案内では、成果のよい広告の本文は50〜100文字ほどです。伝えることは1つに絞り、「詳しくはこちら」のような、次にしてほしい行動をはっきり書きます。
縦型動画広告では、「最初の3秒が勝負」「一番大事な映像は3秒目に置く」としています。音が出る状態が標準なので、声やBGMも含めて作ります。
(出典:Creative best practices、広告キャンペーンの基本)
審査で止まりやすいところ
X広告は、登録したときから審査の対象になり、広告を出している間も審査が続きます。審査中のポストは、キャンペーンで使えません。出したい日がある場合は、早めに広告を入れておきます。
広告の品質のポリシーで、とくに注意したいのは次の点です。
- 広告の本文に、ハッシュタグやURLを入れてはいけない(リンクはボタンや遷移先の設定で付けます)
- 誤字や、記号・空白の使いすぎは不可
- 激しい点滅、大きすぎる音、読めないほど崩した画像や動画は不可
- 遷移先のページは正しく動くこと。邪魔なポップアップや、勝手にダウンロードが始まるページは不可
日本語のヘルプの一部には「ハッシュタグや絵文字を1〜2個使う」というヒントも残っていますが、広告の品質のポリシーでは本文のハッシュタグを認めていません。ポリシーのほうに合わせます。
(出典:X広告の審査について、広告の品質に関するポリシー)
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ

X広告の設定は、ここまでの手順で進められます。手間がかかるのは、そのあとの比べるための動画を何本も作り、反応を見て作り直す部分です。
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱えます。
- 冒頭や訴求を変えたパターンも、まとめて作れる:Xがすすめる「3〜5種類の入れ替え」を用意しやすくなります
- 参考にしたい広告の動画のリンクを入れるだけで、その構成を自社の広告に横展開できる:反応のよい他社の広告を手本に始められます
- 台本・映像・テロップ・演出は、自分で細かく直せる:字幕や、最初の3秒の見せ方も作り込めます
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:X広告を出す前のチェックリスト
- 会社の公式アカウントで、プロフィール(事業名、所在地、URL)を整えたか
- 広告アカウントの国とタイムゾーンを、正しく選んだか(あとから変えられない)
- 目的を「広告で一番起こしてほしい行動」で選んだか
- 1回の成果に払える金額から、1日の予算と期間を決めたか
- 動画は16:9か1:1(縦型で出すなら9:16)、15秒以内で、字幕を入れたか
- 冒頭や訴求を変えた動画を、3〜5種類用意したか
- 本文にハッシュタグやURLを入れていないか



