Instagramで広告を出したいけれど、アプリの「宣伝」ボタンから出せばよいのか、Meta広告マネージャを使うべきなのかが分からない。フィード、ストーリーズ、リールなど、どこに出るのかもよく分からない。はじめてインスタ広告を出すときには、こうした迷いが出てきやすいものです。
この記事では、インスタ広告の出し方を、アプリから投稿を宣伝する方法と、Meta広告マネージャから出す方法の2つに分けて、Metaの公式ヘルプをもとに手順で解説します。そのうえで、広告が出る場所、費用の考え方、成果が出る動画の作り方、出すときの注意点まで、実務の流れに沿って整理します。
インスタ広告が出る場所:6つの配置
インスタ広告は、Instagramの中の次の場所(配置)に出せます。
| 配置 | どこに出るか |
|---|---|
| フィード | ホームのフィードに、普通の投稿と同じように出る |
| プロフィールフィード | ほかの人の公開プロフィールの投稿を見ているときに出る(18歳以上のプロフィール) |
| 発見 | 発見タブのおすすめの中に、タイルとして出る |
| ストーリーズ | ストーリーズの合間に、全画面の縦型で出る |
| リール | リールを見ている合間に、縦型の動画で出る |
| 検索結果 | 検索バーでキーワードを入れたときの検索結果に出る |
(出典:Metaビジネスヘルプセンター「Metaのテクノロジーでの広告配置について」)
Metaは、FacebookとInstagramに同時に広告を出すことをすすめています。はじめは配置をMetaに任せ、どの配置で成果が出ているかを見てから絞るのが進めやすい方法です。リールに出す広告の出し方と作り方は、Instagramリール広告の記事で詳しく解説しています。
インスタ広告の出し方は2つ:アプリで宣伝するか、広告マネージャで作るか
インスタ広告は、次の2つの方法で出せます。

| アプリで投稿を宣伝する | Meta広告マネージャで作る | |
|---|---|---|
| どんな方法か | すでに投稿した写真や動画、ストーリーズを選んで広告にする | 広告用の画像や動画を用意し、パソコンで広告を作る |
| 選べる目的 | プロフィールへのアクセス増加、ウェブサイトへのアクセス増加、メッセージ件数の増加 | 認知度、トラフィック、エンゲージメント、リード、アプリの宣伝、売上 |
| 細かい設定 | 目標・オーディエンス・1日の予算・期間を決める | 目的・オーディエンス・予算・配置・入札などを細かく決められる |
| 向いている場面 | よく見られた投稿を、少額でもっと多くの人に届けたい | 購入や申し込みを増やしたい。複数の広告を比べたい |
(出典:Instagramヘルプセンター「広告ツールを使ってInstagram投稿を宣伝する」、Metaビジネスヘルプセンター「Meta広告マネージャでInstagram広告を作成する」)
実務での選び方:購入や申し込みを増やすことが目的なら、広告マネージャで作るのが基本です。アプリの宣伝で選べる目的は3つで、「売上」や「リード」のように購入や申し込みを目的にした配信は選べません。アプリの宣伝は、反応の良かった投稿をもっと広めたいときや、まずは少額で広告に慣れたいときに使います。
出し方1:Instagramアプリで投稿を宣伝する手順
アプリから宣伝するには、プロフィールをビジネスアカウント(プロアカウント)に切り替えておきます。
- プロフィールを開き、「プロフェッショナルダッシュボード」をタップする
- 「広告ツール」をタップする
- 「投稿を選択」をタップし、宣伝する投稿かストーリーズを選んで「次へ」をタップする
- 目標(広告で得たい成果)、オーディエンス(届けたい相手)、予算(1日あたりの金額)、期間を入れる
- 「確認」で「投稿を宣伝」をタップする
広告は、Metaの広告ポリシーに沿っているか審査され、承認されると配信が始まります。配信を始めたあとは、「広告ツール」で結果を見られます(出典:Instagramヘルプセンター)。
iPhoneのアプリで支払うときの注意:Instagramのヘルプでは、iOSのInstagramアプリで広告の残高を追加すると、多くの地域で、支払い額の30%のAppleのサービス料がかかる場合があると案内しています。この料金はAppleが受け取るもので、避けるにはiOSアプリではなく、ブラウザのinstagram.comを使うよう案内しています(同ヘルプ)。iPhoneで宣伝するときは、支払いをブラウザから行うと、同じ予算で多く配信できます。
出し方2:Meta広告マネージャで作る手順
広告マネージャでは、Facebook広告と同じ方法でインスタ広告を作ります。始める前に、広告に使うInstagramアカウントを、ビジネスポートフォリオかFacebookページにつないでおきます。
- 目的を選ぶ:広告マネージャで「作成」を押し、目的を選びます。購入を増やしたいなら「売上」、問い合わせや資料請求なら「リード」です
- オーディエンスを決める:年齢、性別、興味・関心などで、届けたい相手を決めます
- 予算と掲載期間を決める:1日の予算か通算の予算と、配信する期間を決めます
- 広告の形と素材を入れる:「フォーマット」で画像や動画などの形を選び、「Instagramアカウント」で広告を出すアカウントを選びます。見出し、テキスト、ボタンの文言を入れます
- 配置を確かめて公開する:「広告プレビュー」で配置ごとの見え方を確かめ、「公開」を押します。Instagramだけに出したい場合は、Instagram以外の配置を外します
(出典:Metaビジネスヘルプセンター「Meta広告マネージャでInstagram広告を作成する」)
広告マネージャで作ると、同じ広告セットの中に動画を何本か入れて、どれの反応が良いかを比べられます。Metaの広告クリエイティブの作り方と、AdvantageやAIを使った比べ方は、Meta広告クリエイティブの作り方の記事で解説しています。
インスタ広告の費用:予算は自分で決める
インスタ広告の配信費は、広告主が決めた予算の範囲で、オークションによって配信されます。テレビCMのように、決まった掲載料があるわけではありません。Metaは公式に、予算を5米ドル以上で始め、7日以上配信することをすすめています(出典:Meta「広告の料金」)。
当社の運用の経験では、配信を始めたばかりの広告は、成果がまず安定しません。広告アカウントにまだデータがたまっておらず、配信先を選ぶMetaのAIが、どんな人に届けると成果が出るのかを学習できていないためです。最初の数日は調子が出なくても、慌てて止めたり設定を何度も変えたりしないことが大切です。学習期間の乗り切り方は、Instagramリール広告の記事の費用の章で詳しく解説しています。
成果が出るインスタ広告の動画の作り方
インスタ広告は、画像でも出せますが、ストーリーズやリールなど縦型の動画が中心の配置が増えています。成果を出すための作り方の基本は次のとおりです。
- 縦型・音ありで作る:ストーリーズとリールは全画面の縦型です。スマホで見ることを前提に、縦型で、音やナレーションを入れて作ります
- 最初の数秒で、見る人の悩みや場面を言う:フィードもリールも、指でどんどん流されます。商品名から入るより、「自分のことだ」と思ってもらう場面から入ります
- 広告らしすぎない見た目にする:普段の投稿になじむ見た目のほうが、最後まで見られやすくなります
- 訴求を変えた動画を何本か作って比べる:冒頭の場面や訴求を変えた動画を3〜5本作り、広告マネージャで反応の良いものを残します
インスタ広告で成果が出た会社の工夫は、Instagram広告の成功事例の記事で、リール・クリエイター・AIの事例とあわせて紹介しています。台本と構成の書き方は、動画広告の作り方の記事で解説しています。
インスタ広告を出すときの注意点
- 広告ポリシーの審査がある:アプリで宣伝する場合も、広告マネージャで作る場合も、Metaの広告ポリシーに沿っているかが審査されます。見る人の年齢や健康状態などを言い当てる表現や、効果を言い過ぎる表現は止まることがあります
- 特別な広告カテゴリを選ぶ:信用、雇用、住宅、社会問題、政治に関わる広告を、米国を拠点にするビジネスが出す場合や米国の人に向けて出す場合は、「特別な広告カテゴリ」を選ぶ必要があります(出典:Instagramヘルプセンター)
- 広告であることを隠さない:インフルエンサーやクリエイターの投稿を広告に使う場合も、広告であることが分かる形で出します。2023年10月から、広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)は景品表示法の不当表示になりました(出典:消費者庁)
- コンバージョンの計測を先に整える:購入や申し込みを増やしたい場合は、サイトにMetaの計測の設定を入れてから配信します。計測がないと、どの広告が成果につながったかが分かりません
競合のインスタ広告を調べて手本にしたいときは、Meta広告ライブラリの使い方の記事で、調べ方と動画の取り出し方を解説しています。
インスタ広告の縦型動画を、台本からまとめて作る:Zidea(当社サービス)
当社(株式会社zokujin)が運営するZideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱えるので、訴求を変えた何本もの縦型動画を、撮影なしでそろえられます。台本・映像・テロップ・演出は細かく直せます。
参考にしたい広告の動画のリンクを渡せば、その構成や映像を自社の広告に横展開することもできます。Meta広告ライブラリで見つけた競合のインスタ広告のリンクを貼るだけで、手本にした広告から始められます。作った動画は、広告だけでなく、Instagramの普段の投稿にも使えます。
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
当社の自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、当社自身の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルで、カード登録が必要です。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:インスタ広告を出す前のチェックリスト
- 目的に合わせて、アプリの宣伝か広告マネージャかを選んだか
- Instagramをビジネスアカウントにし、広告マネージャで使う場合はビジネスポートフォリオかFacebookページにつないだか
- iPhoneで宣伝する場合、支払いをブラウザから行う準備をしたか
- 購入や申し込みが目的なら、Metaの計測の設定をサイトに入れたか
- 予算は5米ドル以上、7日以上の配信で判断するつもりか
- 縦型・音ありで、最初の数秒で悩みや場面を言う動画にしたか
- 訴求を変えた動画を3〜5本作り、比べる予定を立てたか
- 広告であることが分かる形で出しているか



