ChatGPTの中に広告が出せるようになったと聞いて、自社でも試すべきか気になっている。どこに、誰に表示されるのか、料金はいくらで、日本の会社でも出せるのか。ChatGPT広告を調べる人には、こうした疑問がよくあります。
この記事では、OpenAIの公式ヘルプと広告ポリシーをもとに、ChatGPT広告の表示のされ方と、出稿の始め方、料金の仕組みを整理します。そのうえで、日本から出すときに確かめたい「出せない業種」や「最低の予算」、入稿する素材の仕様を解説します。最後に、ChatGPT広告と、ほかの媒体の動画広告をどう使い分けるかを紹介します。
ChatGPT広告とは:回答の下に出る、会話の流れに合わせた広告
ChatGPT広告は、ChatGPTの回答の下に表示される広告です。回答の下に広告のまとまりが1つ出て、そこに画像が1枚、または複数入ります。広告には「sponsored」と表示され、回答とは見た目で分かれています。

どの広告を出すかは、主に今の会話の流れで決まります。広告主が書いた「どんな会話に出したいか」のヒント、広告のタイトルや本文、リンク先のページ、地域などの設定を合わせて、AIが選びます。検索広告のようにキーワードが完全に一致したときに出す仕組みではないので、特定の会話で必ず出るとは限りません。
| 項目 | 公式の案内 |
|---|---|
| 表示される場所 | ChatGPTの回答の下 |
| 表示される人 | 無料プラン(Free)とGoプランの利用者。Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduには表示されない |
| 表示されない人 | 18歳未満と判定されたアカウント。一時チャットを使っているとき |
| 広告が出ない会話 | 健康、メンタルヘルス、政治などのセンシティブな話題の近く |
| 始まった時期 | 2026年1月16日に発表、2026年2月9日に米国でテスト開始。その後、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、英国などに広がっている |
OpenAIは、広告が回答の中身に影響することはなく、会話の内容を広告主に渡すこともないとしています。広告主に渡るのは、表示回数やクリックなどの集計された数字だけです。
(出典:Ads in ChatGPT、Ads in ChatGPT: the basics、OpenAI 広告についての考え方、ChatGPT リリースノート)
日本の会社でも出せる?
OpenAIの広告管理画面(Ads Manager)の国別の案内では、日本は自分で申し込める(セルフサーブの)国として「Available」になっています。自分で出すには、広告を出して支払いをする会社が、その国にあることが条件です。
ただし、次の点はまだ公式の案内で確かめられません(2026年10月20日時点)。
- 日本の利用者の画面に、広告がいつから表示されているか
- 日本でセルフサーブが始まった正確な日付
また、新しく作ったアカウントは、最初は自分の国にしか広告を出せないことがあります。本人確認が通り、自国である程度の配信の実績ができると、ほかの国にも出せるようになります。
大きな予算で出したい広告主は、フォームからOpenAIの広告チームに相談することもできます。
(出典:Ads Manager availability、Create campaigns for ChatGPT ads)
ChatGPT広告の始め方:出稿までの流れ

- ads.openai.com に登録する:ChatGPTで使っているOpenAIのアカウントでログインします。最初に自社のサイトのURLを入れると、最初の広告とキャンペーンの下書きを作ってくれます(この手順は飛ばしてもかまいません)
- アカウントを設定する:ロゴ、請求先の情報とクレジットカードを登録します。国・通貨・タイムゾーンは、あとから変えられません
- 会社の確認を受ける:ビジネスの認証には、最大で7営業日かかります。請求の設定が終わるまで、広告は配信されません
- キャンペーンを作る:目的(表示・クリック・コンバージョン)と予算を決めます
- 広告グループと広告を作る:どんな会話に出したいかのヒント、地域や端末などの条件、入札額を決め、タイトル・説明文・画像を入れます
- 審査を受けて配信する:AIの仕組みを中心にした自動の審査を人が見守る形で、承認されたあとも確認が続きます
(出典:Ads Manager account setup、Quickstart: launch your first campaign、Troubleshooting common onboarding and policy issues)
ChatGPT広告の料金:最低いくらから?
最低の1日の予算は2,500円
ChatGPT広告には、1日の予算の最低額があり、日本円では2,500円です(米ドルなら25ドル)。1日の予算は7日間の平均で管理されていて、1日だけなら設定の2倍まで使われることがあります。7日間の合計は、1日の予算の7倍までです。
課金は「表示」か「クリック」
| 目的 | お金がかかるもの |
|---|---|
| 表示(Views) | 表示1,000回あたり(CPM) |
| クリック(Clicks) | クリック1回あたり(CPC) |
| コンバージョン(Conversions) | 成果が出やすいように調整した、クリックか表示あたり(oCPC・oCPM) |
コンバージョンの目的を選んでも、成果1件ごとに払う仕組みではありません。払うのはクリックか表示の分です。
入札額の目安と、相場
入札は、広告グループごとに上限の金額を決めます。公式は、クリック課金の最初の入札額として1クリック3〜5ドル(約470〜790円)をすすめています(1ドル158円で計算)。オークションは、関連の高さで重み付けした「2番目に高い入札額をもとに払う」方式です。
一方で、業界やキャンペーンの種類ごとの平均の単価は、公式はまだ出していないとしています。ベータ版の段階なので、最初は少額で試して、自社の数字を見ながら判断するのが現実的です。
支払いは後払い、消費税はかからない
支払いは後払いで、決められた金額に達したときか、月末にカードに請求されます。また、日本で請求されるChatGPT広告の請求書には、今のところ日本の消費税がかからないと案内されています。
(出典:Daily budgets、Billing & payment、Ads in ChatGPT: the basics、Frequently asked questions)
入稿する素材と、届け方の設定
広告の素材
| 素材 | 公式の仕様 |
|---|---|
| タイトル | 最大50文字(16〜24文字がおすすめ) |
| 説明文 | 最大100文字(32〜48文字がおすすめ) |
| 画像 | 正方形のPNGかJPG。1200×1200px以下 |
| ロゴ | 128×128px以上 |
| リンク先 | 広告から開くページ。OpenAIの確認用のクローラーをブロックしないこと |
素材は画像と文字で、動画の広告フォーマットは公式の案内にありません(2026年10月20日時点)。小売の広告主向けには、商品の画像・価格・評価を並べる「商品フィード広告」もあります。
なお、2026年10月29日からは、会話の流れに合わせてOpenAI側が広告のタイトルや説明文を書き換えたり、画像の大きさを直したりする「creative enhancements」が、すべてのキャンペーンで初期設定でオンになります。オフにもできるので、表現を厳密に管理したい場合は設定を確かめてください。
届ける相手の設定
- 会話のヒント:どんな会話に出したいかを、広告グループごとに文章で書きます
- 地域:国のほか、州・市・郵便番号などで絞れます
- 端末:AndroidやiOSのアプリ、ブラウザ、パソコンで分けられます
- カスタムオーディエンス:メールアドレスなどのリストから作ります。広告を届ける対象として使うには、照合できた人が25,000人以上必要です
成果の計測
成果は、自社のサイトに入れる「OpenAI Pixel」と、サーバーから送る「Conversions API」で計測します。公式は両方を一緒に使い、同じイベントIDで重複を除くことをすすめています。表示回数やクリックは約15分ごとに更新され、費用は7〜8時間遅れて反映されます。
(出典:Bulk upload campaign schema checklist、Creative enhancements for ChatGPT ads、Set up custom audiences、Conversion measurement)
出せない業種と、広告のルール
日本から出す前に、一番確かめたいのが業種のルールです。
- 米国以外では、金融・医療・法律のサービスの広告は、原則として出せません。サプリメント、美容医療、個人向けのローン、暗号資産、法律サービスなども、米国以外では出せないか、承認が必要です(ヘルスケアや金融のソフトウェアは例外として出せます)
- どの国でも出せないもの:アダルト(出会い系を含む)、アルコール(0.5%超)、たばこ・電子たばこ、ギャンブル、偽ブランド品、根拠のない健康効果をうたう商品(ダイエット薬やデトックスなど)、個別の求人や物件、政治や社会の争点など
- 最初に出しやすい業種:生活用品、地域のサービス、旅行・体験、デジタル製品や教育が中心です
すべての広告に共通するルールとして、能力や価格、成果を誤解させる表現は使えません。また、ChatGPTの画面や話し方をまねた広告も禁止されています。ルールは、文章・画像・リンク先のすべてにかかります。
(出典:OpenAI 広告ポリシー、Troubleshooting common onboarding and policy issues)
ChatGPT広告が向いている会社、まだ様子見でよい会社
| 向いている | 様子見でよい |
|---|---|
| 生活用品、地域のサービス、旅行、学習やソフトウェアなど、最初から出しやすい業種 | 金融、医療、美容医療、サプリメント、法律など、米国以外では原則出せない業種 |
| 「〇〇のおすすめ」「〇〇の比べ方」のように、ChatGPTに相談されやすい商品 | 相談より、見た瞬間の印象で選ばれる商品 |
| 1日2,500円から、まず少額で試してみたい | 動画で世界観や使っているところを見せたい(今は画像と文字の広告) |
ChatGPT広告は、「何かを決めようと相談している人」に、会話の流れの中で届けられるのが一番の特徴です。一方で、相場がまだ分からないベータ版の段階で、素材も画像と文字に限られます。今の主な広告の予算はほかの媒体に置いたまま、少額で試して、自社の数字を集めておく使い方が現実的です。
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ

ChatGPT広告を試しながらも、多くの会社で広告の中心になるのは、Instagram、TikTok、YouTubeなどの動画広告です。そこで成果を左右するのは、冒頭や訴求を変えた動画を何本も作って比べられるかどうかです。
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱えます。
- 冒頭や訴求を変えたパターンも、まとめて作れます
- 参考にしたい広告の動画のリンクを入れるだけで、その構成や映像を自社の広告に横展開できます
- 台本・映像・テロップ・演出は、自分で細かく直せます
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:ChatGPT広告を始める前のチェックリスト
- 自社の業種が、米国以外で出せる業種かを広告ポリシーで確かめたか(金融・医療・法律などは原則不可)
- 最低の1日の予算(2,500円)で、試す期間の合計予算を決めたか
- 国・通貨・タイムゾーンを正しく選んだか(あとから変えられない)
- 正方形の画像、50文字以内のタイトル、100文字以内の説明文を用意したか
- 自動で広告文を書き換える機能(creative enhancements)を使うかどうかを決めたか
- OpenAI PixelとConversions APIで、成果を計測できるようにしたか
- 動画で見せたい商品は、ほかの媒体の動画広告と使い分けているか



