Higgsfield(ヒッグスフィールド)が話題だけれど、何ができるのか、ほかの動画生成AIと何が違うのかが分からない。料金のクレジットの仕組みや、無料で使えるのか、作った動画を広告に使ってよいのかも気になる。Higgsfieldを調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Higgsfieldの公式サイト、料金ページ、ヘルプ、利用規約をもとに、Higgsfieldでできることと、広告向けの機能、動画を作る流れを整理します。そのうえで、料金をクレジットの消費量から60秒の広告1本あたりの金額に直し、広告に使う前に必ず確かめたい規約の注意点、向いている人を解説します。最後に、広告づくりが目的の場合に、HiggsfieldとZideaで何が違うのかを紹介します。
Higgsfieldとは:人気の生成AIをまとめて使えるクリエイティブスタジオ
Higgsfieldは、アメリカのサンフランシスコに本社を置く会社が2025年に始めた、AIで動画と画像を作るサービスです。公式サイトでは「すべてがそろうAIクリエイティブスタジオ」と紹介し、利用者は2,500万人以上、1日におよそ200万本の動画が作られているとしています(出典:Higgsfield「Higgsfieldについて」)。
Higgsfieldの一番の特徴は、自社のモデルだけでなく、ほかの会社の人気のモデルを1つの画面で選んで使えることです。料金ページには、次のようなモデルが並んでいます(2026年10月時点)。
| 種類 | 主なモデル |
|---|---|
| 動画 | Seedance 2.5・2.0、Kling 3.0、Wan 3.0、Google Veo 3.1、Minimax Hailuo 2.3、Grok Video など |
| 画像 | Nano Banana Pro・2、GPT Image 2、Seedream 5.0、Higgsfield Soul など |
| 話す動画 | Higgsfield Speak 2.0、Kling Speak、Wan 2.5 Speak、Sync Lipsync 3 など |
(出典:Higgsfield 料金、Higgsfield 公式サイト)
各モデルについては、Seedanceの記事、Kling AIの記事、Veo3の記事でも解説しています。
モデルのほかに、目的ごとの制作の場所(スタジオ)が用意されています。
| スタジオ・機能 | 何ができるか |
|---|---|
| Cinema Studio | カメラのレンズや動き、色の調整など、映画の撮影の言葉で映像を作り込む |
| Marketing Studio | 商品のリンクから、UGC風の動画、商品の動画、広告、ポスターなどを作る |
| Ads Studio | サイトからブランドの情報を読み込み、静止画の広告をまとめて作る |
| AIインフルエンサー | 自分だけのAIのインフルエンサーを作る |
| Lipsync Studio | 人物が話す動画や、口の動きを合わせた動画を作る |
| Genjutsu | 1本の動画から動きを抜き出し、別のキャラクターや商品で作り直す |
| Canvas・Supercomputer | ムードボードや作業の流れをまとめる画面と、制作を手伝うAIのエージェント |
(出典:Higgsfield 公式サイト)
Higgsfieldの広告向けの機能:Marketing StudioとAds Studio
Higgsfieldには、広告づくりのための機能があります。公式ページの説明は次のとおりです。
Marketing Studio:商品のリンクから、広告や UGC 風の動画を作る
- 商品を自動で読み込む:サイトやSNSのリンクを貼ると、商品が自動で読み込まれる
- プレゼンターを選ぶ:年齢層やスタイルの違う40種類以上のアバターから選ぶか、Soulでオリジナルのアバターを作る
- 撮り方を選ぶ:クローズアップ、顔を出さない、全身、エディトリアル、UGCの5種類
- 動画の型(モード)を選ぶ:テレビCM、UGCの商品レビュー、チュートリアル、開封動画、バーチャル試着、人物もナレーションも入れないCGの商品CM、シナリオを書くだけでAIが演出する「ワイルドカード」など
- 気に入った見本を作り直す:テンプレートの見本の商品を自分の商品に差し替え、顔を選び、変えたい部分を伝えて「Recreate」を押すと、同じスタイルで自分のブランドの動画になる
- 形式:商品ショット、UGC動画、広告、マーケットプレイス、ポスター、モーショングラフィックスの6つ。ポスターは見出しや画像が独立したレイヤーになっていて、書き換えられる
(出典:Higgsfield「Marketing Studio」)
Ads Studio:静止画の広告をまとめて作る
サイトのURLを入れると、ロゴ、色、ブランドの話し方、商品の売りが自動で読み込まれ、ブランドに沿った静止画の広告を大量に作れます。自分の商品やキャラクターで広告を作り直す「Ad multiplier」もあります(出典:Higgsfield「Ads Studio」)。
Higgsfieldが得意なこと
ここまでの機能から、Higgsfieldは次のような使い方を得意としています。
| 得意なこと | 広告やSNSでの使い方 |
|---|---|
| 人気のモデルを1つの画面で使い分ける | カットごとに、動きが得意なモデル、画質が高いモデルを選び分ける |
| 見本の動画のスタイルで作り直す | 気に入ったUGCやCMの型で、自社の商品の動画を作る |
| アバターがプレゼンターになる | 演者を撮影せずに、商品を紹介するUGC風の動画を作る |
| 1本の動画から何本もの別の動画を作る | Genjutsuで動きを借りて、人物や商品を差し替えた別の案を作る |
Higgsfieldで広告の動画を作る流れ(Marketing Studioの場合)
公式ページの説明をもとに、Marketing Studioで広告の動画を作る流れを整理すると、次のようになります。
- 商品を読み込む:商品のページやSNSのリンクを貼り、商品を読み込みます
- プレゼンターを選ぶ:アバターのライブラリから選ぶか、Soulで作ります。商品だけを見せる動画なら、人物なしも選べます
- 型と撮り方を選ぶ:テレビCM、UGCの商品レビュー、開封動画などの型と、クローズアップ・全身などの撮り方を選びます
- 作る:テンプレートを使うなら、見本の商品を差し替え、変えたい部分を伝えて「Recreate」を押します
- 書き出す:できた動画を書き出して、広告やSNSに使います
(出典:Higgsfield「Marketing Studio」)
Higgsfieldの料金と、無料で使える範囲

Higgsfieldは、毎月のクレジットで動画や画像を作る仕組みです。料金ページの表示(個人向けプラン)は次のとおりです。料金はドル建てで、1ドル=158円(2026年10月19日時点の目安)で円に直しています。
| プラン | 月額(月払い) | 月額(年払い) | 毎月のクレジット |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 0円 | なし(一部のモデルだけ) |
| Starter | 19ドル(約3,000円) | 19ドル(約3,000円) | 270 |
| Plus | 59ドル(約9,300円) | 47ドル(約7,400円) | 1,200 |
| Ultra | 129ドル(約2万400円) | 99ドル(約1万5,600円) | 3,000(6,000・9,000も選べる) |
(出典:Higgsfield 料金。料金にはVATや現地の税は含まれない。チーム向けは1ユーザー月65ドルから)
無料で使える範囲
公式ヘルプでは、有料のプランに入らなくても生成はできるものの、使えるのは一部のモデルだけで、クレジットは付かないとしています。また、無料のプランで作ったものには透かしが入る場合があり、透かしのないダウンロードは有料プランの特典としています(出典:Higgsfield ヘルプ「How Do Higgsfield Plans Work?」、「Who Owns Your Higgsfield Generations」)。
モデルごとに使うクレジット
使うクレジットは、モデルと画質によって大きく違います。料金ページの目安は次のとおりです。
| モデル | 使うクレジットの目安 |
|---|---|
| Kling 3.0(1080p) | 5秒で約8 |
| Wan 3.0(1080p) | 5秒で17.5 |
| Google Veo 3.1 Fast(720p) | 4秒で約16 |
| Seedance 2.0(1080p) | 5秒で約60 |
| Seedance 2.0(4K) | 5秒で約110 |
(出典:Higgsfield 料金)
Higgsfieldの弱み:入れた素材の扱いと、料金の分かりにくさ
Higgsfieldは、多くのモデルと広告向けの機能がそろっている一方で、広告に使うときは次の2つに注意が必要です。
1. 入れた素材や作った動画が、AIの学習に使われる場合がある
Higgsfieldの利用規約では、利用者のコンテンツ、入力、出力が、Higgsfieldと関連会社のAIモデルの学習や改善に使われる場合があることに同意するとしています。学習に使わないのは、企業向けのEnterprise契約の場合です。今後の利用を止めるには、そのコンテンツかアカウントを削除します(出典:Higgsfield 利用規約 4.4条)。発売前の商品の写真や、社外に出したくない素材を入れる前に、この条件で問題がないかを社内で確かめます。
2. 料金が分かりにくく、1本あたりの費用が読みにくい

- モデルによって、使うクレジットが大きく違う:同じ5秒の1080pでも、Kling 3.0の約8に対して、Seedance 2.0は約60と、7倍以上の差があります
- 「Unlimited(無制限)」には条件がある:公式ヘルプでは、無制限は定期の契約ではなく1回ごとの購入で、使えるモデルと期間はプランによって決まるとしています。利用規約では、混み合うときは速度を落としたり、遅い処理の列に回したりする場合があるとしています。また、料金ページでは、無制限のモデルはCanvasやSupercomputerなどからは使えないとしています
- クレジットは毎月リセットされる:個人向けのプランでは、使わなかったクレジットは翌月に繰り越されません
- 返金の条件が狭い:返金を求められるのは、クレジットを使っていない場合に限り、初回の購入から7日以内です(法律で認められる場合を除く)
(出典:Higgsfield ヘルプ「How Do Higgsfield Plans Work?」、Higgsfield 利用規約 9.3条・10.6条、Higgsfield 料金)
60秒の広告1本に直すと
Plusを月払い(59ドルで1,200クレジット)で使った場合の、1クレジット約7.8円で計算すると、60秒の広告1本の金額は次のようになります(1ドル=158円、2026年10月19日時点の目安)。
| モデル | 60秒の広告1本に使うクレジット | 60秒の広告1本(1回で決まった場合) | 3回作って1回使う場合 | Plusの1か月分で作れる本数 |
|---|---|---|---|---|
| Kling 3.0(1080p) | 96 | 約750円 | 約2,200円 | 12本(3回作るなら4本) |
| Wan 3.0(1080p) | 210 | 約1,600円 | 約4,900円 | 5本(3回作るなら1本) |
| Google Veo 3.1 Fast(720p) | 240 | 約1,900円 | 約5,600円 | 5本(3回作るなら1本) |
| Seedance 2.0(1080p) | 720 | 約5,600円 | 約1万6,800円 | 1本(3回作るなら0本) |
- 金額は、映像を作る分だけの計算です。アバターが話す動画や、音声、画像を作る分は別にクレジットを使います
- 年払いにすると、1クレジットあたりの金額は約2割安くなります
選ぶモデルによって、同じ60秒の広告でも1本あたり数百円から数千円まで変わるので、作り直しの回数も含めて、どのモデルで作るかを先に決めておきます。
広告に使う前に確かめたいこと:商用利用・人物・AIの表示
1. 商用利用
Higgsfieldの利用規約では、入力と出力の所有権を主張せず、出力の商用利用を制限しないとしています。公式ヘルプでも、商用利用の権利はプランによって変わらず、無料のプランでも商用利用できるとしています(出典:Higgsfield 利用規約 4.4条、Higgsfield ヘルプ)。ただし、無料のプランでは透かしが入る場合があるので、広告に使うなら透かしのない有料プランで書き出します。
2. 人物の素材
利用規約では、他人の名前、肖像、声が入った素材を使うときは、本人から必要な許諾と同意を得ていることを利用者が保証するとしています(出典:Higgsfield 利用規約 4.2条)。社員や演者の写真を入れる場合は、事前に本人の同意を取っておきます。
3. AIで作ったことの表示
利用規約では、法律で求められる場合は、出力がAIで作られたことを開示し、Higgsfieldが埋め込むことのある来歴の情報(C2PAなど)を消さないことを求めています(出典:Higgsfield 利用規約 5.5条・6.4条)。広告の媒体ごとの、AI生成の表示のルールも確かめます。
生成AIで作った動画を広告に使う条件は、動画生成AIの商用利用の記事で詳しく解説しています。
Higgsfieldが向いている人、向いていない場面
ここまでの特徴から、Higgsfieldが向いている人は次のとおりです。
- いろいろなモデルを試して使い分けたい作り手:Seedance、Kling、Veoなどを1つの契約で比べながら使いたい人
- 見本の型で、商品の動画を手早く作りたい人:UGCや開封動画などの型を選んで、自社の商品に差し替えて作りたい人
- 映画のような映像を作り込みたい人:Cinema Studioで、カメラやレンズ、色まで細かく決めたい人
反対に、広告づくりでは次の場面で手間がかかります。
| 場面 | なぜ手間がかかるか |
|---|---|
| 発売前の商品や、社外に出したくない素材を使う | Enterprise契約でなければ、入れた素材や出力が学習に使われる場合がある |
| 1本あたりの費用を見積もる | モデルによって使うクレジットが7倍以上違い、無制限には条件がある |
| 何を伝えるか(訴求と台本)が決まっていない | 型やモデルは選べるが、商品のどの良さを、誰に、どの順で伝えるかは、先に自分で決める |
| 訴求を変えたパターンを何本も比べる | パターンごとに型やモデルを選び直し、クレジットを使って作り直す |
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱え、配信・分析・改善のループまで一気通貫で回せます。
HiggsfieldとZideaは、出発点と目的が違います。
| Higgsfield | Zidea | |
|---|---|---|
| 何のためのサービスか | 多くのモデルとスタジオを使い分ける、幅広い制作向けのサービス | 動画広告を作るためのサービス |
| 何から作るか | 商品のリンク、テンプレートの見本、自分で書いた指示 | 商品のLPのURL、または参考にしたい広告の動画のリンク |
| 何を考えてくれるか | 選んだ型やモデルで、映像を作る | 訴求の分析、台本、絵コンテから考える |
| 費用の目安 | Plus月払い59ドル(約9,300円)・1,200クレジット。60秒1本あたり約750円〜5,600円(モデルによる)。作り直すたびにかかる | Standardプラン月額29,800円で約17本。広告1本あたり約1,750円 |
| 日本向けの作り | 世界の利用者向けのサービス(日本語の画面もある) | 日本の、ストーリーで訴求する動画広告づくりが前提 |
いろいろなモデルを試して、映像そのものを作り込むなら、Higgsfieldは選択肢が多いサービスです。一方で、日本向けの動画広告を、訴求から考えて何本も作り、配信の結果を見て直していくことが目的なら、動画広告に特化したZideaを使うと、道具を組み合わせる手間がかかりません。台本・映像・テロップ・演出は、自分で細かく直せます。
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルで、カード登録が必要です。

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まとめ:Higgsfieldを使う前のチェックリスト
- 作りたいのが「いろいろなモデルで作り込む映像」か「訴求から考えた広告1本」かを決めたか
- 入れる素材が、AIの学習に使われてもよいものかを社内で確かめたか(Enterprise契約でなければ使われる場合がある)
- どのモデルで作るかを決め、60秒の広告1本あたりのクレジットと金額を見積もったか
- 無制限のプランの条件(期間、使えるモデル、混雑時の速度)を確かめたか
- 広告に使うなら、透かしのない有料プランで書き出すか
- 社員や演者の写真を入れるなら、本人の同意を取ったか
- 媒体ごとの、AIで作ったことの表示のルールを確かめたか



