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インスタ広告の費用はいくら?料金の仕組みと、目標CPAから逆算する予算の組み方【2026年】

Yuta Watanabe(Founder)読了 約14分
電卓とカレンダーから、写真共有アプリの画面を経て、配信費・制作費・運用の手間の3段に積み上がる棒につながる様子を表した図
目次

インスタ広告を始めたいが、月にいくら用意すればよいのか分からない。調べると「1日100円から」「月数十万円」とさまざまな数字が出てきますが、自社の商品だといくらになるのかは見えてきません。社内で予算を通すには、根拠のある金額が必要です。

この記事では、インスタ広告にかかる費用を、配信費・動画の制作費・運用の手間の3つに分けて、Metaの公式ヘルプをもとに整理します。そのうえで、目標のCPA(1件の成果にかけてよい金額)から月の予算を逆算する方法と、費用を左右する「動画の本数」をAIで抑える方法を、計算例つきで解説します。

先に結論:インスタ広告の費用は3つに分かれる

インスタ広告の費用は、次の3つの合計です。

費用の種類何にかかるか金額を決めるもの
配信費Metaに払う広告の掲載料予算、入札、ターゲティング、広告の反応
動画や画像の制作費広告に使う動画や画像を作る費用1本の単価 × 必要な本数 × 入れ替えの回数
運用の手間設定、分析、広告の入れ替えをする人の時間、または代理店への支払い自社で運用するか、外に頼むか

多くの記事は、クリック単価や表示単価の相場だけを扱います。しかし実務では、目標のCPAから逆算した配信費と、比べるために必要な広告の本数で総額が決まります。予算を組むときは、配信費と制作費をセットで考えます。

配信費:料金は表示回数に応じてかかるのが基本

インスタ広告は、Facebook広告と同じMetaの広告の仕組みで配信されます。Metaの公式ヘルプでは、広告の配信はオークションで決まり、特に指定しない限り、広告が表示された回数(インプレッション)に応じて料金がかかると説明しています。地域によっては、デジタルサービス税などをまかなう地域別の手数料が上乗せされることもあります(出典:Metaビジネスヘルプセンター「Metaの広告料金の請求のしくみ」)。

実務での考え方:購入や申し込みを増やしたい会社は、広告の目的を「売上」や「リード」にして、成果につながりそうな人に配信を寄せるのが基本です。この場合、見るべき数字は表示やクリックの単価ではなく、1件の成果にかかった金額(CPA)です。単価が安くても、成果につながらなければ意味がありません。

相場の数字について:Metaの公式ページは、広告の費用には「万能の答えはない」としていて、表示単価やクリック単価の相場は載せていません(出典:Meta「Facebook広告とInstagram広告の価格と費用」)。自社の場合の目安を知るには、広告マネージャで広告を作るときに表示される見込みの数字を見るか、少額で配信して実際の単価を測ります。

予算の決まり:1日の予算と通算予算

予算は、「1日の予算」か「通算予算」で決めます。

予算の種類どんな予算か気をつけること
1日の予算1日に使う費用の平均の金額表示の機会を増やすため、1日に最大で75%多く使われることがある。ただし1週間でならされ、1週間で1日の予算の7倍を超えることはない
通算予算配信する期間全体で使う費用の上限1日に使う金額は変わるが、合計は予算の中に収まる

(出典:Meta「Facebook広告とInstagram広告の価格と費用」)

たとえば1日の予算を5,000円にすると、ある日は最大8,750円まで使われることがありますが、1週間の合計は3万5,000円を超えません。

Metaのおすすめの始め方:Metaは、予算を5米ドル以上にし、7日以上配信することをすすめています。そうすると、配信の仕組みが広告に合う人を見つけられるとしています(出典:同ページ)。ただし、これは「配信を始める」ための目安です。成果を出すために必要な金額ではありません。 成果を出すための予算は、次の章のように目標のCPAから逆算します。

成果が出る予算の組み方:目標CPAから逆算する

Metaの配信の仕組みには、「情報収集期間」があります。新しい広告を出したり、大きく設定を変えたりしたあと、配信の仕組みがどんな人に届けると成果が出るかを学ぶ期間です。Metaの公式ヘルプでは、この期間はふつう、最後に大きく変えてから1週間以内に、約50件の結果を得たあとに終わるとしています。情報収集期間の間は成果が安定せず、CPAも高くなりやすいとしています(出典:Metaビジネスヘルプセンター「情報収集期間について」)。

ここから、1日の予算の目安を逆算できます。

インスタ広告の予算を目標CPAから逆算する流れの図。左から、目標CPAを決める、1週間に約50件の結果が出る金額を出す、7で割って1日の予算を出す、月の配信費を出す、必要な広告の本数から制作費を足す
インスタ広告の予算を目標CPAから逆算する流れの図。左から、目標CPAを決める、1週間に約50件の結果が出る金額を出す、7で割って1日の予算を出す、月の配信費を出す、必要な広告の本数から制作費を足す
POINT

計算例(架空の通販商品)

  • 目標CPA:購入1件あたり5,000円
  • 1週間に約50件の購入を得るには、5,000円 × 50件 = 1週間に25万円
  • 1日の予算にすると、25万円 ÷ 7日 = 1日約3万6,000円
  • 30日配信すると、配信費は月約107万円

同じ商品でも、最初はページの閲覧を学習の目標にして、1閲覧の単価が100円なら、100円 × 50件 ÷ 7日 = 1日約700円、30日で月約2万1,000円から始められます。

この差が、予算の少ない会社が最初に考えるべきところです。Metaの公式ヘルプでも、購入に最適化する場合は、ランディングページの閲覧に最適化する場合より多くの予算が必要になることがあり、予算を増やしたくない場合は、より安く達成しやすい成果に最適化することをすすめています(出典:Metaビジネスヘルプセンター「最小予算のベストプラクティス」)。

当社の運用の経験でも、購入のような深い成果を学習の目標にすると、学習は正確ですが、成果が1日に何件も出ない予算では学習が進まず、時間がかかります。予算が限られるうちは、最初はページの閲覧など件数が多く出る成果を学習の目標にして配信を回し、データがたまってから購入に切り替える、という進め方も取れます。

目標の単価を決める入札戦略を使う場合:Metaは、結果の単価の目標を決める入札戦略を使うなら、1日の予算を目標の単価の5倍以上にすることをすすめています。たとえば目標の単価が5,000円なら、1日の予算は2万5,000円以上です(出典:同ヘルプ)。

社内で予算を通すときは、「目標CPA × 50件 ÷ 7日」の式と、出典のMetaの公式の説明をそのまま見せると、金額の根拠を説明しやすくなります。

動画の制作費:「1本の単価」より「必要な本数」で決まる

インスタ広告は、フィード、ストーリーズ、リールなど、配置によって見え方が違います。ストーリーズとリールは全画面の縦型です。さらに、同じ広告を出し続けると反応が落ちていくので、訴求や冒頭を変えた広告を入れ替えながら比べる必要があります。

たとえば3つの訴求を、縦型の動画で3本ずつ作って比べると、最初だけで9本が必要です。

作り方1本の目安9本を作ると
制作会社(SNS向けの短い動画)約3万円(JPC:月4本で12万円、税別)約27万円
制作会社(広告用の動画)約35万円(JPC:30秒前後、税別)約315万円
AIで作る(Zidea)Standardプラン月額29,800円で約17本分月額29,800円の範囲に収まる

(出典:JPC 料金。依頼先ごとの料金は動画広告の作り方の費用の章でまとめています)

前の章の計算例で、ページの閲覧から始めて配信費を月数万円に抑えても、制作会社に広告用の動画を9本頼むと、制作費だけで約315万円になります。制作費を少ない本数に集中させると、比べる本数も、判断できるだけの配信費も残りません。 予算を組むときは、先に「何本で比べるか」を決めてから、制作費と配信費を割り振ります。

ただし、Metaは広告の数を増やしすぎないことも推奨しています。広告や広告セットが多すぎると、1つあたりの学習の量が少なくなるためです(出典:Metaビジネスヘルプセンター「情報収集期間について」)。本数をそろえることと、1つの広告セットに入れすぎないことの両方を意識します。

運用を自社でするか、代理店に頼むか

運用の手間にかかる費用は、自社で運用するか、代理店に頼むかで変わります。

自社で運用する代理店に頼む
お金配信費と制作費だけ。担当者の人件費は社内でかかる配信費と制作費に加えて、代理店の手数料。料金の決め方(広告費に対する割合、月の固定額など)は代理店ごとに違う
向いている会社担当者が週に数時間、数字を見て広告を入れ替えられる。少額から始めたい社内に運用できる人がいない。予算が大きく、早く立ち上げたい
気をつけること情報収集期間中に設定を何度も変えない(次の章)動画の制作が含まれるか、何本まで作るか、配信のデータや広告アカウントを自社で持てるかを見積もりで確かめる

費用を無駄にしない運用のコツ

Metaの公式の推奨をもとに、配信費を無駄にしないための決まりを整理します。

  • 情報収集期間中は編集しない:情報収集期間中に広告や広告セットを編集すると、それまでの学習がやり直しになります。予算もひんぱんに変えないようにします(出典:Metaビジネスヘルプセンター「情報収集期間について」)
  • 配置を広げる:配置を多く選ぶと、広告に良い反応を示す人を見つけやすくなります。Advantage+ 配置を使うと、Metaが自動で配置を選びます(出典:Meta「Facebook広告とInstagram広告の価格と費用」)
  • ターゲットを絞りすぎない:Metaは、広告セットの届く人数が200万人以上になると、成果が上がる傾向があるとしています(出典:同ページ)
  • iPhoneのアプリで支払わない:Instagramのヘルプでは、iOSのInstagramアプリで広告の残高を追加すると、多くの地域で支払い額の30%のAppleのサービス料がかかる場合があり、避けるにはブラウザのinstagram.comを使うよう案内しています(出典:Instagramヘルプセンター)
  • 1日の終わりに予算を減らさない:夕方に1日の予算を減らすと、新しい予算をすでに使い切っていることがあります(出典:Metaビジネスヘルプセンター「最小予算のベストプラクティス」)

当社の経験でも、配信を始めたばかりの広告は成果がまず安定しません。最初の数日の数字で慌てて止めたり、設定を何度も変えたりすると、学習がやり直しになり、配信費がかさみます。インスタ広告の出し方は、インスタ広告の出し方の記事で解説しています。

動画の本数をそろえる費用を抑える:Zidea

Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したサービスです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱えるので、訴求を変えた何本もの縦型動画を、撮影なしでそろえられます。台本・映像・テロップ・演出は細かく直せます。

参考にしたい広告の動画のリンクを渡せば、その構成や映像を自社の広告に横展開することもできます。Meta広告ライブラリで見つけた競合のインスタ広告のリンクを貼るだけで、手本にした広告から始められます。

料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。

Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作コストが2万円から2,000円以下に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。

試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルで、カード登録が必要です。

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まとめ:インスタ広告の予算を組む前のチェックリスト

  • 費用を、配信費・制作費・運用の手間の3つに分けて考えたか
  • 目標のCPA(1件の成果にかけてよい金額)を決めたか
  • 「目標CPA × 50件 ÷ 7日」で、1日の予算の目安を出したか
  • 予算が足りないなら、最初はページの閲覧など件数が出やすい成果を学習の目標にしたか
  • 比べる訴求の数から、必要な動画の本数を出したか
  • 動画の制作費が、配信費を圧迫していないか確かめたか
  • iPhoneのアプリではなく、ブラウザから支払う準備をしたか
  • 情報収集期間中は、慌てて設定を変えない予定を立てたか
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