Pika(ピカ)で動画を作ってみたいけれど、無料で何回まで使えるのか、料金はいくらなのかが分からない。日本語で使えるのか、安全なのか、作った動画を広告に使ってよいのかも気になる。Pikaを調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Pikaの公式サイト、料金ページ、発表、利用規約をもとに、2026年9月に新しくなったPikaの特徴と得意な使い方、作る流れを整理します。そのうえで、無料で使える範囲と料金を、60秒の広告1本あたりの金額に直し、広告に使う前に必ず確かめたい商用ライセンスの条件を解説します。最後に、広告づくりが目的の場合に、PikaとZideaで何が違うのかを紹介します。
Pikaとは:人気のモデルと、25以上の制作アプリをまとめたサービス
Pikaは、アメリカのMellis, Inc.が運営する、AIで動画・画像・音声を作るサービスです(出典:Pika 利用規約)。以前は自社の動画モデルで知られていましたが、2026年9月17日に「新しいPika」として作り直されました。
新しいPikaの考え方は、公式の発表では次のとおりです。
| 特徴 | 公式の内容 |
|---|---|
| 人気のモデルをまとめて使う | Seedance、GPT Image、MiniMax H3、Gemini Omni Flash、Pika自身のモデルなどを使う。アプリが作業に合ったモデルを自動で選び、自分で選ぶこともできる |
| 25以上の制作アプリ | 動画・画像・音声の、作品を丸ごと作るアプリと、1つの作業だけをするアプリがある |
| 全員が全部のモデルを使える | プランの違いは、クレジットと同時に作れる本数だけで、上位のプランでしか使えないモデルはない |
(出典:Pika「Welcome to the New Pika」、Pika 公式サイト)
主なアプリ
| アプリ | 何ができるか |
|---|---|
| Video Studio | 人物・商品・場所・画風を最大50個まで入れ、「@」で呼び出して、短いクリップから最長30秒の複数のカットの動画まで、音付きで作る |
| Product Shot | スマートフォンで撮った商品の写真から、照明や演出を整えた広告用の画像を作る |
| Camera Director | 撮影済みの場面を、引きの画から寄りの画まで、別の角度から撮り直したように作る |
| Relight Media | 写真や動画の、人物や構図、動きを残したまま、光と影を作り直す |
| Pika Soundtrack | 映像の動きに合わせて、音楽・環境音・効果音を付ける |
| Character Studio | 何度も使えるキャラクターを作る |
(出典:Pika「Welcome to the New Pika」、Pika 公式サイト)
Pikaが得意なことと、向いている用途
公式の説明から、Pikaは次のような使い方を得意としています。
| 得意なこと | 広告やSNSでの使い方 |
|---|---|
| 人物や商品を登録して、何度も呼び出す | Video Studioに商品や出演キャラクターを入れ、同じ見た目で何本も作る |
| 商品の写真から、広告用の画像を作る | スマートフォンで撮った商品写真を、Product Shotで広告の画像に仕上げる |
| 撮った素材を後から作り直す | Camera DirectorやRelight Mediaで、角度や光を変えた別のカットを作る |
| 映像に音を付ける | Pika Soundtrackで、動画に音楽や効果音を付ける |
公式サイトでも、広告のクリエイティブ、編集者、マーケター、映画の作り手を、使う人の例に挙げています。
Pikaで動画を作る流れ(Video Studioの場合)
公式の説明をもとに、Video Studioで動画を作る流れを整理すると、次のようになります。
- 素材を入れる:人物、商品、場所、画風の画像を、最大50個まで入れます
- @で呼び出して指示を書く:入れた素材を「@」で指定しながら、作りたい場面を書きます
- 長さを選んで作る:短いクリップか、最長30秒の複数のカットの動画かを選び、音付きで作ります
- ほかのアプリで仕上げる:必要なら、Relight Mediaで光を整えたり、Pika Soundtrackで音を付けたりします
(出典:Pika「Welcome to the New Pika」)
モデルを自分で選ばなくても、アプリが作業に合ったモデルを選んでくれます。特定のモデルで作りたいときは、自分で選ぶこともできます。
Pikaは無料で使える?料金と、商用ライセンスの条件

料金ページの表示は次のとおりです(2026年10月時点)。料金はドル建てで、1ドル=158円(2026年10月19日時点の目安)で円に直しています。
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | 毎月のクレジット | 商用ライセンス |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 0円 | 0(クレジットパックの購入のみ) | なし |
| Starter | 10ドル(約1,600円) | 8ドル(約1,300円) | 900 | なし |
| Creator | 35ドル(約5,500円) | 28ドル(約4,400円) | 3,150 | あり |
| Fancy | 95ドル(約1万5,000円)〜 | 76ドル(約1万2,000円)〜 | 8,550〜 | あり |
(出典:Pika 料金。どのプランでも透かしは入らない)
無料と月10ドルのプランでは、広告に使えない

料金ページの比較表では、商用ライセンスが付くのはCreator(月35ドル)以上で、FreeとStarterには付きません。利用規約でも、プランで明確に認められていない限り、サービスは個人的・非商用の利用に限られ、広告、マーケティング、商品やサービスの販売など商用の目的に使ってはいけないとしています(出典:Pika 料金、Pika 利用規約)。透かしが入らないので広告にも使えそうに見えますが、広告に使うならCreator以上が前提です。
また、無料のプランには毎月のクレジットがなく、使うにはクレジットパックを買う必要があります。
Pikaの弱み:モデルによって大きく変わる費用と、規約の条件
1. 選ぶモデルで、1本あたりの費用が大きく変わる
料金ページでは、モデルごとに1回の生成で使うクレジットの目安を示しています。
| モデル | 1回の生成のクレジット(720p・5秒) |
|---|---|
| Seedance 2.5 | 122 |
| Wan 3.0 | 33 |
(出典:Pika 料金)
Creator(月35ドルで3,150クレジット)で、5秒の動画を12本作って60秒の広告にした場合の金額は、次のとおりです(1ドル=158円、2026年10月19日時点の目安)。
| モデル(720p) | 60秒の広告1本に使うクレジット | 60秒の広告1本(1回で決まった場合) | 3回作って1回使う場合 | Creatorの1か月分で作れる本数 |
|---|---|---|---|---|
| Seedance 2.5 | 1,464 | 約2,600円 | 約7,700円 | 2本(3回作るなら0本) |
| Wan 3.0 | 396 | 約700円 | 約2,100円 | 7本(3回作るなら2本) |
同じ60秒でも、Seedance 2.5で作ると、Wan 3.0の4倍近いクレジットを使います。アプリにモデルを任せたときに、どのモデルで作られるかも確かめます。
2. 規約の条件
- 入れたものの利用権:利用規約では、入力と作ったものの権利は利用者に残るとしたうえで、利用者のコンテンツを、サービスの運営、改善、宣伝に必要な範囲で使える利用権をPikaに与えるとしています。この利用権は、コンテンツがサービスに保存されている間続きます
- ほかの会社のモデルの条件:利用規約では、ほかの会社のモデルを使うときは、そのモデルの条件にも従うことを求めています
- 返金されない:サブスクリプションの支払いは返金されず、期間の途中で解約しても、残りの期間の返金はありません。買ったクレジットは、原則として購入から365日で切れます
(出典:Pika 利用規約)
広告に使う前に確かめたいこと:人物の素材と、AI Self
1. 人物の画像や肖像は、本人の同意を取る
利用規約では、同意や法的な権利なしに、人物の画像や肖像をアップロードすることを禁止しています。また、他人の肖像や声、個人の特徴を使って、明確な書面の許可なしに「AI Self」(自分の分身のキャラクター)を作ることも禁止しています(出典:Pika 利用規約)。社員や演者を出すときは、本人の書面の同意を取っておきます。
2. 個人情報を入れない
利用規約では、身分証の番号や健康の情報などの、個人の・お金の・機微な情報を、許可なく入れることを禁止しています。顧客の情報が写った画面や資料を素材に使わないようにします。
生成AIで作った動画を広告に使う条件は、動画生成AIの商用利用の記事で詳しく解説しています。
Pikaが向いている人、向いていない場面
ここまでの特徴から、Pikaが向いている人は次のとおりです。
- いろいろな作業を1つのサービスで済ませたい作り手:動画、画像、音、色や光の調整まで、アプリを使い分けたい人
- 商品の写真から、広告の画像も作りたい人:Product Shotで、撮影なしで商品の画像を作りたい人
- モデルの違いを気にせずに作りたい人:アプリに合ったモデルを選んでもらいたい人
反対に、広告づくりでは次の場面で手間がかかります。
| 場面 | なぜ手間がかかるか |
|---|---|
| 安いプランで広告を作る | 商用ライセンスはCreator(月35ドル)以上。FreeとStarterでは広告に使えない |
| 高いモデルで何本も作る | Seedance 2.5で60秒を作ると、Creatorの1か月分で2本 |
| 何を伝えるか(訴求と台本)が決まっていない | Pikaは、指示された場面や画像を作る道具。商品のどの良さを、誰に、どの順で伝えるかは、先に自分で決める |
| 訴求を変えたパターンを何本も比べる | パターンごとに指示を書き直し、クレジットを使って作り直す |
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱えます。
PikaとZideaは、出発点と目的が違います。
| Pika | Zidea | |
|---|---|---|
| 何のためのサービスか | 多くのモデルとアプリで、動画・画像・音を作る制作ツール | 動画広告を作るためのサービス |
| 何から作るか | 自分で用意した素材と指示 | 商品のLPのURL、または参考にしたい広告の動画のリンク |
| 何を考えてくれるか | 指示された場面を、映像や画像にする | 訴求の分析、台本、絵コンテから考える |
| できあがるもの | 1回最長30秒の動画や、画像、音 | ナレーション・テロップ・効果音まで入った広告1本 |
| 費用の目安 | 広告に使えるCreatorは月35ドル(約5,500円)。60秒1本あたり約700円〜2,600円(モデルによる)。作り直すたびにかかる | Standardプラン月額29,800円で約17本。広告1本あたり約1,750円 |
| 日本向けの作り | 世界の利用者向けのサービス | 日本の、ストーリーで訴求する動画広告づくりが前提 |
| パターン作り | パターンごとに指示を書き直して作り直す | 冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れる |
いろいろなアプリで素材を作り込むなら、Pikaは便利なサービスです。一方で、広告やSNSの動画を、訴求から考えて何本も作って比べることが目的なら、動画広告に特化したZideaを使うと、道具を組み合わせる手間がかかりません。台本・映像・テロップ・演出は、自分で細かく直せます。
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:Pikaを使う前のチェックリスト
- 広告に使うなら、商用ライセンスが付くCreator以上のプランに入るか(FreeとStarterは不可)
- どのモデルで作るかを確かめ、60秒の広告1本あたりのクレジットと金額を見積もったか
- アプリにモデルを任せたときに、どのモデルで作られるかを確かめたか
- ほかの会社のモデルを使うときの条件を確かめたか
- 社員や演者の画像を使うなら、本人の書面の同意を取ったか
- 支払いとクレジットは返金されないことを踏まえて、プランを選んだか



