Luma AI(ルマAI)で動画を作ってみたいけれど、何ができるのか、無料で使えるのかが分からない。料金は日本でいくらなのか、どこの国の会社なのか、作った動画を広告に使ってよいのかも気になる。Luma AIを調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Luma AIの公式サイト、料金ページ、利用規約と発表をもとに、最新の動画モデルRay3.2とAIエージェントの特徴、得意な動画を整理します。そのうえで、無料で使える範囲と料金を、60秒の広告1本あたりの金額に直し、広告に使う前に必ず確かめたい規約の注意点を解説します。最後に、広告づくりが目的の場合に、Luma AIとZideaで何が違うのかを紹介します。
Luma AIとは:撮影のように「演出」できる動画モデルと、制作のエージェント
Luma AIは、アメリカのLuma AI, Inc.が運営する、AIで動画や画像を作るサービスです。公式サイトでは、会社はカリフォルニア州パロアルトのチームとしていて、利用規約にはカリフォルニア州の法律が適用されます(出典:Luma 公式サイト、Luma 利用規約)。
2026年10月時点のLuma AIは、次の2つを柱にしています。
| 柱 | 何ができるか |
|---|---|
| Luma Agents(エージェント) | 動画・画像・音声・文章をまたいで、調べ、作り、直すAIのエージェント。公式サイトでは「スニーカーのキャンペーンの広告を、16:9と9:16で5案作って」のような頼み方を例に挙げている |
| 自社の動画モデルRay3.2 | 撮影の演出のように、動画をコマ単位で決めて作る最新の動画モデル(2026年6月発表) |
(出典:Luma 公式サイト、Luma「Ray3.2」)
画像の自社モデルUni-1は、画風や人物の参照を保ったまま画像を作る、ブランドに合わせた画像づくりのモデルと紹介されています。また、料金ページには、Seedance 2.5、Kling 3.0、Veo 3.1、MiniMax H3、Gemini Omni Flashなど、ほかの会社のモデルも並んでいます。
Ray3.2ならではの特徴
| 特徴 | 公式の内容 |
|---|---|
| コマ単位の演出 | 1本のクリップの中に、最大16か所のキーフレームを置き、話の区切り、カメラの道すじ、見た目の変化を決められる |
| 演技を写す | 俳優の演技の姿勢や身ぶり、表情を、最大8人の顔まで1コマずつ追って移す |
| 撮り直さずに直す(Reframe) | 撮ったあとに縦横比を変えたり、画面を広げたり、光はそのままで背景を差し替えたりする |
| 長さと画質 | 1080pで最大20秒。HDRで作れ、16ビットのEXRで書き出せる |
(出典:Luma「Ray3.2」)
Luma AIが得意な動画と、向いている用途
公式の発表と機能から、Luma AIは次のような使い方を得意としています。
| 得意なこと | 広告やSNSでの使い方 |
|---|---|
| 絵コンテどおりに、動きと間を決める | キーフレームで、商品が出る瞬間やカメラの動きを、絵コンテに合わせて作る |
| 1080pで最大20秒の長いカット | 1本の続いたカットで、商品を使う場面を見せる |
| 撮ったあとに縦横比や背景を変える | 横型で作った映像を、縦型の配信面に合わせて作り直したり、背景だけを差し替えたりする |
| エージェントに案を出させる | 広告の案を何本か、縦型と横型で作らせる |
| 色の調整に強い書き出し | HDRとEXRの書き出しで、映像の制作会社の仕上げの工程に渡す |
公式の発表では、Ray3.2を、ハリウッドのスタジオ、クリエイティブエージェンシー、企業のマーケティングチーム向けの、細かく演出できる道具と位置づけています。
Luma AIは無料で使える?料金とクレジット

料金表に、無料のプランはない
2026年10月時点の料金ページでは、個人向けのプランはPlus・Pro・Ultraの3つで、無料のプランは載っていません。公式サイトには「Try for free(無料で試す)」の入り口がありますが、利用規約では、試用(トライアル)で使える範囲は社内での評価とテストに限られ、期間は原則14日以内、試用で作ったものは社内の評価のためにしか使えないとしています(出典:Luma 料金、Luma 利用規約)。広告に使うことはできません。
有料プランの料金
料金ページの表示(月払い)は次のとおりです。料金はドル建てで、1ドル=158円(2026年10月19日時点の目安)で円に直しています。
| プラン | 月払い | 毎月のクレジット | 主な違い |
|---|---|---|---|
| Plus | 30ドル(約4,700円) | 10,000 | Lumaとほかの会社のモデル、商用利用 |
| Pro | 90ドル(約1万4,200円) | 40,000 | エージェントの利用量が4倍 |
| Ultra | 300ドル(約4万7,400円) | 150,000 | エージェントの利用量が15倍 |
(出典:Luma 料金。年払いにすると最大20%安くなる。チーム向け・企業向けのプランは問い合わせ)
Ray3.2で使うクレジット
料金ページでは、Ray3.2の5秒の動画(標準の画質)に使うクレジットを、次のように示しています。
| 解像度 | 5秒の動画 |
|---|---|
| 540p | 50クレジット |
| 720p | 100クレジット |
| 1080p | 400クレジット |
HDRで作ると2倍、HDRとEXRの書き出しでは3倍になります。
Luma AIの弱み:無料で広告に使えないことと、学習を含む利用権
Luma AIを広告に使うときに、まず確かめたいのが次の2点です。
1. 商用利用は、有料のプランで作ったものだけ
利用規約では、作った動画の権利は利用者のものとしたうえで、商用の目的で使えるのは、商用利用を認めた有料のサブスクリプションの期間中に作ったものだけとしています。また、Lumaは、作ったものに透かしや、来歴を示す情報を入れることがあり、利用者はそれを消してはいけないとしています(出典:Luma 利用規約)。
2. 入れた素材と作った動画が、AIの学習に使われる

利用規約では、有料で使っている間でも、利用者はLumaに対して、入れた素材と作った動画を、AIのモデルの作成、テスト、改善、学習に使う利用権を与えるとしています。作った動画についての利用権は、永続的で取り消しのできないものです。無料で使った場合は、さらに、公開や配布をする権利まで広がります(出典:Luma 利用規約)。
発売前の商品の写真や、社外に出したくない素材、顧客の顔が写った素材を入れる前に、この条件で問題がないかを社内で確かめます。
60秒の広告1本に直すと
Plus(月30ドルで10,000クレジット)で、Ray3.2の5秒の動画を12本作り、60秒の広告1本にした場合の金額は次のとおりです(1ドル=158円、2026年10月19日時点の目安)。
| 解像度(標準の画質) | 60秒の広告1本に使うクレジット | 60秒の広告1本(1回で決まった場合) | 3回作って1回使う場合 | Plusの1か月分で作れる本数 |
|---|---|---|---|---|
| 1080p | 4,800 | 約2,300円 | 約6,800円 | 2本(3回作るなら0本) |
| 720p | 1,200 | 約570円 | 約1,700円 | 8本(3回作るなら2本) |
| 540p | 600 | 約280円 | 約850円 | 16本(3回作るなら5本) |
(出典:Luma 料金)
1080pで作り直しながら作ると、月4,700円ほどのPlusでは、60秒の広告を1本も仕上げられない計算です。1080pで何本も作るなら、Pro以上のプランが必要になります。
広告に使う前に確かめたいこと:人物の写真と、似た出力
1. 人物が写った写真を入れるとき
利用規約では、利用者が入れる素材の権利を持っていること、持っていない素材は入れないことを求めています。また、人物が写った写真を入れた場合、写っている本人などに、その写真を使う権利を与えることになるとしています(出典:Luma 利用規約)。社員や演者の写真は、本人の同意を取ってから入れます。
2. 似た動画ができることがある
利用規約では、作ったものはほかの利用者と同じになることがあり、唯一のものとは限らないとしています。他社と重なると困るキービジュアルは、そのことを踏まえて使います。
生成AIで作った動画を広告に使う条件は、動画生成AIの商用利用の記事で詳しく解説しています。
Luma AIが向いている人、向いていない場面
ここまでの特徴から、Luma AIが向いている人は次のとおりです。
- 絵コンテどおりに動きと間を決めたい映像の作り手:キーフレームで、商品が出る瞬間やカメラの動きを決めて作りたい人
- 制作会社やエージェンシーで、仕上げの工程に渡す映像を作る人:HDRやEXRで書き出し、色の調整や合成に使いたい人
- エージェントに案を出させて、選びたい人:広告の案をいくつも作らせて、比べながら作りたい人
反対に、広告づくりでは次の場面で手間がかかります。
| 場面 | なぜ手間がかかるか |
|---|---|
| 無料で試して、そのまま広告に使う | 料金表に無料のプランはなく、試用で作ったものは社内の評価にしか使えない |
| 発売前の商品や、社外に出したくない素材を使う | 規約で、有料で使っていても、入れた素材と作った動画がAIの学習に使われる |
| 1080pで何本も作る | 60秒の1080pで4,800クレジット。Plusでは月2本分 |
| 何を伝えるか(訴求と台本)が決まっていない | エージェントは案を作るが、商品のどの良さを、誰に、どの順で伝えるかは、先に自分で決める |
動画広告を作るなら、動画広告に特化したAIツールZideaもおすすめ
Zideaは、LPのURLを入れるだけで、AIが訴求軸の分析から台本・絵コンテ・動画広告の制作までを行う、動画広告に特化したAIツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで1つのツールで扱えます。
Luma AIとZideaは、出発点と目的が違います。
| Luma AI | Zidea | |
|---|---|---|
| 何のためのサービスか | 映像を細かく演出して作り込む、制作のプロ向けのスタジオ | 動画広告を作るためのサービス |
| 何から作るか | 自分で書いた指示、キーフレーム、画像や動画の素材 | 商品のLPのURL、または参考にしたい広告の動画のリンク |
| 何を考えてくれるか | 指示された場面を映像にし、エージェントが案を出す | 訴求の分析、台本、絵コンテから考える |
| できあがるもの | 1回最大20秒(1080p)の動画 | ナレーション・テロップ・効果音まで入った広告1本 |
| 費用の目安 | Plus月30ドル(約4,700円)で、1080pの60秒の広告は月2本分(1本約2,300円)。作り直すたびにかかる | Standardプラン月額29,800円で約17本。広告1本あたり約1,750円 |
| 日本向けの作り | 世界の利用者向けのサービス | 日本の、ストーリーで訴求する動画広告づくりが前提 |
| パターン作り | パターンごとに指示を書き直して作り直す | 冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れる |
絵コンテどおりに映像を作り込み、制作の工程に渡すなら、Luma AIが向いています。一方で、日本向けの広告やSNSの動画を、訴求から考えて何本も作って比べることが目的なら、動画広告に特化したZideaを使うと、道具を組み合わせる手間がかかりません。台本・映像・テロップ・演出は、自分で細かく直せます。
料金は、Lightプランが月額9,800円(約5本分)、Standardプランが月額29,800円(約17本分)、Proプランが月額59,800円(約35本分)です。
Zideaを運営する株式会社zokujinの自社運用での実証では、1本の制作時間が8時間から30分に、検証できる本数が1本から20本に増えました(お客様の成果ではなく、自社の運用結果です)。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:Luma AIを使う前のチェックリスト
- 作りたいのが「演出を作り込んだ映像」か「訴求から考えた広告1本」かを決めたか
- 広告に使うなら、商用利用ができる有料のプランで作るか(試用で作ったものは社内の評価だけ)
- 入れる素材と作った動画が、AIの学習に使われてもよいかを社内で確かめたか
- 何pで作るかを決め、60秒の広告1本あたりのクレジットと金額を見積もったか
- 社員や演者の写真を入れるなら、本人の同意を取ったか
- 作ったものに入る透かしや来歴の情報を、消さずに使う段取りにしたか



